第123話 先生って…

「ほれ出来上がったから持ってけ。それでいいだろ?」


「はぁ…ありがとうございます。」


俺がその場で確認していると後ろから先生も覗き込んできた。そして俺はアンケートがまともなものになったのを確認して安堵した。


そして職員室の外に行って後ろから覗いてきていた先生に話しかけた。


「あの学年主任…こういうの作るのすごい下手なのかと思ってましたけど、まともなの作ってきてびっくりしました…一体どうしてこんなメチャクチャなアンケートを作ってたんでしょう…」


「う〜ん…あの先生のことはまだわかんなくてね…なんとも言えないけど、口論になったりしなくてよかったよ。あの先生他の先生と喧嘩になったりすることが多くて若干問題になってたんだよね…」


「あぁ…なんだか想像できますね。あの先生が他の先生に嫌味を言ったりしてそれを聞いた先生が怒るみたいな流れですか?」


「全く持ってそのとおりだ。学年主任の先生が他の先生に嫌味を言ったりするのはもちろん悪いことなんだけど、言われて受け流すことが出来ない先生にも問題があるんだよね…こういうのは悪いと思うけどね?」


「受け流すのは社会に出たら必須ってわけですね。」


「そうだね…まだわからないかもしれないけど正直日本で過ごすんだったら必須なスキルなんじゃないかな?上司からの理不尽な命令みたいのも全て受け流すなりして過ごしていかないとまともじゃないけど生活することは出来ないよ…」


「そうなんですね…なんか悲しくなってきますね。」


「まぁしょうがないんだよ…こればっかりはね…っとそれよりも君はクラスに戻らなくて良いのかい?そろそろ授業が始まるんじゃないか?」


「たしかにそうですね…それじゃあ失礼します。」


「授業寝たりするんじゃないぞ!!頑張りなよ!!」


俺は授業に間に合わせるためにも廊下をはしった。教室につくと鏡夜は俺の手に持っているものに視線を向けていた。


「もしかして…新しいアンケートのやつかい?もらえたのか?」


「新しく作ってもらったよ…このアンケートを作った先生ってめちゃくちゃめんどくさいね…正直叫びたくなったよ」


「どういうことなのか分からないけど、皆に渡してくれないか?皆かなり疲れているだろうけど、これならわかりやすいし大丈夫だとおもう…」


「わかった。この半分を渡してきてくれ。先頭のやつに渡しておけば自然と後ろに回るはずだから楽でいいよな…こういう所。」


「たしかに楽だよね。先頭の人が後ろに回すだけで済むんだし特段動かなくていいし…」


「殆ど動かないのも利点だよね…とりあえずアンケートに答えていくとしますか…」


俺はアンケートを解いていった。授業が始まる寸前までアンケートに時間をかけてしまうことになったが、後で提出する手間などを考えればこの時間に終わらせるのが正解だろう…














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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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