第119話 平行線をたどる話し合い

霧雨も学校に連絡をしたようだ。これで学校に来なくても特段なにか言われることはないだろう。しかし、その前にいろんなことをやらなければ…


「よし。とりあえず学校に連絡をしたようだな。そしたら次に家族に連絡をしておけ。たしかお前の家には大学生の姉が居るんだっけか?」


「いるけど…どうして家にも連絡をするの?」


「話すのはどうせ数十分だろうから、学校についた後気持ち悪くなったから帰っても良い?って感じで話をしておけ。そうしておけば学校に連絡したこととの矛盾が起きなくなるからな。」


「なるほど…とりあえず家に電話をすればいいのね?」


「そういうことだ。矛盾があれば学校側としても問題視するかもしれないだろ?こんなふうに同タイミングで休んでるんだしなにかあるかもしれないって思われるかもしれないし。」


「…学校の先生に疑われるのかな?」


「以前から俺とお前で何度か揉めているだろう?だから先生たちだってそういう情報は持っているはずだ。だから下手にこうやって休みたくはなかったんだよ。」


「…ごめんなさい。」


「はぁ…まぁいい。とにかく今回で話は終わりだ。次に話しかけるんだったら来月以降にしてくれ。分かったな?」


「…」


「どうしてすぐに分かったって言ってくれないんだ。俺は君に言ったよな?そもそも俺は君と話をしたくないって…でもこうやって話してやってるんだから、素直に従ってくれよ。俺だって君に言いたいことが山ほどあるんだ。この場で全てを言ったほうが良いか?」


「私だって言いたいことは山ほどあるんだよ!!さっきも言ったし、何回も言ってきたけど私をそこまで避けないでほしいの!!1ヶ月に一度じゃなくてせめて1週間に一度くらいの頻度で話をさせてよ!!」


「駄目だ。それを許したら次はおんなじような手口で迫ってくるだろう。一週間が4日や3日に変わって最終的には元と同じ様になってしまうだろうから駄目だ。俺はお前とはこれ以上関わりを持ちたくないんだよ理解してくれ。」


「嫌だ!!だってここで私が折れたら、一生話を聞いてくれないじゃない!!私のことを嫌いだっていう気持ちは分かるけど、お願い!!私は貴方と関係を改善したいの!!」


「…本当に関係を改善できると信じてるんだったら、頭がお花畑なんだろうな。嘘告をしてきた人間と関係を改善したいと思う人間が何処に居る?嘘告なんてされて若干人間不信気味だから、正直ほとんどの人を信頼していないんだよね。」


「…分かってる。でもお願い。」


「はぁ…ここまで話してきたけど無駄か。お前って本当にめんどくさいな…」


「別にめんどくさいって言われてもしょうがないとは思ってる。でも話を聞いてほしいとは思ってる…」


とことんめんどくさいなぁ…一体どうすればこいつは俺との関係改善を諦めてくれるんだ?どうにかしてこいつに諦めさせたいな…


でもどうすれば良いんだ…今までいろんなことを試してきたけど、目立った効果は出てないし…正直こいつを諦めさせることは難しいんじゃないか?


















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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