第117話 予想外の展開?
俺はあの後、約束通り妹にお菓子を買って上げた。なかなかの出費だったが、そこまで気にしていない。文句を言いたいことといえば、若干財布の中が寒くなってしまったことだ。
こんな風に考えながらも学校に登校していた。途中生徒会長に会ったが、こちらに気付いている様子もなかったから急いでいるのだろう…そう考えて話しかけたりすることはしなかった。
「ふぅ…最近は殆ど雨が降っていなかったから、雨が降るなんて久しぶりだな…」
今日は朝から激しく雨が降っているのだ。まるで俺の今の心を写しているようだった。今の空はところどころ太陽の光が差しているが、大部分は黒に近い色で染められているのだ。
あの嘘告されたときから、俺の心の中にはどす黒い感情が居座っているのだ。そのどす黒いものはあの嘘告した霧雨のことを許していないようで、『復讐しろ!!』と叫んでいるみたいだった。俺自身も霧雨のことを許すことは出来てないし、他の人のことを許すことも出来いない…
おとなになってそういう所は許してやるのが正しい対応だと言う人もいるかも知れないけど、実際にやられてみて欲しい。本当に不愉快なのだ。
「はぁ…はぁ…冴橋君おはよう!!」
急に話しかけられて俺は体を硬直させてしまった。そしてゆっくりと振り返るとそこには、霧雨が膝に手を当てて息を途切れ途切れにしながらも立っていた。
「…どうして話しかけてきたんだ。今月は話しかけるなと言っていただろう?来月の終わりまでは話しかけないでくれ。」
「待ってよ!!私実くんと話がしたいの!!だからお願い!!」
「いい加減にしろ!!俺はお前と話したくないんだよ!!どうしてそんなに俺と話そうとするんだ!!お前とは約束をしただろう!!その約束を守っている限りは、俺も約束を守ると!!」
「頻度が少ないのよ!!私はもっと実くんと話がしたいのに、全く話そうとしてくれないじゃない!!私はもっと貴方との関係を改善したいのに話したくても話せないんじゃ、意味がないじゃない!!」
「はぁ…俺は少なくともお前と関係を改善したいとは思わない。お前のせいで俺はとんでもなく苦労したんだ。いい加減に分かってくれよ。俺はお前と約束しただろ?その約束を守ってくれよ!!」
「足りないのよ!!お願いだからもう少し会話する機会をちょうだい!!お願い!!」
「駄目だ!!俺は一番最初に交わした約束でなければ意味がないと考えてる!!お前と会話をするだけありがたいと思ってくれ!!俺は本当はお前なんかと話なんてしたくないんだよ!!でもそれを我慢して話をしてやってるんだから、良いだろ!!」
「駄目なの!!どうして一ヶ月に一度しか話をしちゃ駄目なの!!おかしいよ!!」
「おかしいのはお前だよ!!何今更嘘告をしたやつに媚びへつらってんだよ!!いい加減に自分がしたことを理解しろよ!!」
「…グスン」
「はぁ…どうして泣いているんだか…お前は自分のやったことを理解して反省しなくちゃいけないんだよ。」
どうしてこんな場所でこいつと話しをしなくちゃいけないんだ…誰かが来てくれるととっても助かるのだが…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます