第116話 三者面談からの帰宅

「俺の父さんと母さんは海外に勤務しているわけじゃありませんよ。それとこれはプライベートの情報なので、これ以上この話をしないでください。」


「いえそれは駄目です!!お兄さんも妹さんがいい成績なのは知っているでしょう?いい成績なんですから、お母さんとお父さんと一緒に話をしなければいけません!!」


俺はこの先生とは絶対に合わないと思った。こんな風にプライベートにどんどん突っ込んでくる人とは話もしたくない…


「…父さんと母さんは亡くなったんですよ。こんな事をわざわざ言わなくちゃいけないといけないなんて残念です。」


「…そうだったんですね。そこの点についてはすみませんでした。でしたらお兄さんにお聞きしますけど、妹さんにはどうなって欲しいんです?妹さんは成績もよく、品行方正で他の生徒の見本にもなれる人です。いずれは生徒会長にだってなれるかもしれません。」


「妹にはやりたいようにやって欲しいんです。妹がなにかしたいんだったら、それを全力で応援したいんです。なので妹が俺と同じ高校に来たいんだったらそれでも良いんですけど、偏差値が高い所に行って欲しいというのは事実ですね。」


俺はこの先生とはもう関わりたくはないと再度思った。そして俺は妹の手を取って桜先生に一言断ってから教室を出た…


「ちょっとお兄ちゃん!!手を握りすぎ!!若干痛いよ!!」


「ごっごめん…正直な話あの人と同じ部屋に居させたくなかったんだよね…悪かった。」


「ううん…大丈夫。私もあの先生は正直嫌いなの。お兄ちゃんも分かったと思うけど、ああいう風にずかずかプライベートに入ってくるんだよね…そんなんだからか、いろんな人に嫌われているんだよね…」


「そうなんだね…まぁ確かにそんな感じはするよね。」


「うん…面と言って言えないんだけど、正直ああいう風に肩を唐突に掴んできたりするから私は大嫌いなんだよね…」


「まぁ急にそんな事をされたらたしかに嫌だよね…俺もあんなふうにやられたら若干厳しいかな…あの先生はなんの教科を担当しているの?」


「え〜っとね…確か理科だったかな?でもそんなこと聞いてどうしたの?」


「いや若干気になってね…」


「そうなんだ…まぁ良いや!!家に帰る際中にちょっとお菓子かっても良い?」


「しょうがないな…ちょっとだけだよ?まぁ2つくらいなら良いかな…」


「ありがとう!!お兄ちゃんはいつも優しいね!!」


「当たり前だろ?お兄ちゃんは妹のお願いだったら何だって聞いてあげるからな。でも、変なことだけはするなよ?」


「変なことって何よ!!私はそんなことしないわよ!!」


「そんなにいじけるなって…悪かったから機嫌直せって…」


「ふん!!じゃあもっとお菓子買って!!」


妹がだんだんわがままになっている気がするなぁ…まぁお菓子くらいなら買ってあげてもいいか!!




















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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