第115話 土足で踏み込まないでください…

「同馬先生…やめてください。これ以上変なことをするなら然るべき所に訴えますよ?」


「おっとそれは怖い怖い…でも君には絶対にいい高校に行ってもらうよ?」


妹の顔が明らかにこわばっている…さてはこの教師何かしたな?


「ところで…親御さんが見えないけど、どうかしたのかな?」


「同馬先生!!生徒にそんな事を言うのは駄目です!!一体何を考えてそんな発言をしているんですか!!もっと考えてから発言してくださいよ!!」


「桜先生は黙っていただけないでしょうか!!私は彼女のことを応援しているんです!!確かに今の発言は先生が言った通り、もう少し考えてから発言したほうが良かったかもしれませんけど…」


俺は黙っていられなかったのでこの教師に話しかけることにした…さっきっからつばを撒き散らしてるんだけどどうにかしてくれないのかな?


「教師が生徒の肩に手を置くのはいささかどうかと思うんですが…そこの所どう考えてるのか教えていただけませんか?同性の場合でしたら、スキンシップと捉えても良いかもしれませんけど一応異性同士なんですから、そういった行動は控えたほうがよろしいかと…」


「なんだい君は…見た所この学校の生徒ではないようだけど?」


「貴方がしていることは客観的に見ると良くないと言う話をしているんです。佐倉先生はどう思いますか?」


「えっ私?う〜んそうだな…先生と生徒という関係上、良くないというのは確かだと思います。」


「桜先生どうしちゃったんですか!!前はスキンシップだと思えば…みたいなこと言ってましたよね?」


「言ってません!!」


「とりあえず自己紹介をしないといけませんね…俺は冴橋実と言います。この子の兄です。」


「あぁお兄さんでしたか。それで高校は何処に行ってらっしゃるんですか?妹さんがこんなに頭が良いんですから、お兄さんはそれと同等かそれ以上頭が良いんじゃないですか?」


「そんなこと無いですよ。俺はそんなに頭が良いわけじゃありません。確かに各教科の内、いくつかは成績がいいですけど…」


「いえいえ…1教科でも成績が良ければこの時代行きていけるんですよ。一つに特化している人材のほうがこれからは求められていくと私は思っていますから!!」


「はぁ…そうなんですね。俺としましては、貴方がさきほどした行動は良くないと思うんですが…そこの所どうお考えですか?」


「そこにつきましては、先程もおっしゃいました通りスキンシップのようなものです。生徒と教師にはやっぱり絆というものが必要なんですよ。共に受験を乗り越えていく存在として絆を育む事は大切です!!」


「…本当にそう考えてらっしゃるんですか?」


「本当にそう考えています。というかお兄さん…ご両親はどちらに?進路のことで詳しく説明したいんですが…」


「ちょっと同馬先生!!その話は…」


「俺の両親ですか?ここにこれないからこうやって俺が来てるんです。」


「なるほど海外に勤務してらっしゃるんですね!!恵まれてていいですね〜」


ここまでプライベートに土足で踏み込んでくる人は久しぶりだな…なんだか段々とイライラしてきた…














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今日も見てくれてありがとうございます!!


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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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