第114話 こういう人って居るんだ…

部屋に入るとそこには女の先生が居た。この先生がおそらく妹の担任だろう。


「担任の先生であっていますか?今日はよろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくお願いします。私担任の楼菜乃葉と言います。これからも三者面談はお兄さんがいらっしゃるんですか?」


「そうですね。これからの三者面談は俺が行くことになると思います。何か問題があったりするのでしょうか?」


「いえいえ。全く問題はありませんよ。ただ単純に気になったんです。三者面談は、高校で言うところの5限目に当たるのでしょうか?なので早退をさせてしまうのは悪いと思いまして…」


「良いんです。俺の成績なんかよりも大切ですよ。」


「そうなんですね…いいお兄さんをもちましたね。」


「そうでしょ!!お兄ちゃんはいつも優しくしてくれるんだ!!それに何しても基本は怒らないし!!」


「言葉遣いに気をつけなさい。先生すみません…」


「彼女がこんな風にフレンドリーに話しかけてくれるお陰で助かっているところもあるので、気にしないでください!!私もこうやってフレンドリーに話しかけてくれるのは嬉しいですから!!」


「それなら良いんですけど…」


「大丈夫です。むしろいつも事務的な会話しかしてないのでこうやって生徒さんと話している方が楽しくて良いんですよね…」


「そうなんですね。それで…今日はどんな内容を話していただけるんですか?」


「今回は大きく別けて二点お話したいと思ってます。まず一点目としては、彼女の成績についてです。もう一点は進路についてです。」


「わかりました。それで成績の方はどうですか?」


「成績の方は私共としては文句の付け所がないくらい完璧ですね。全教科学年10位以内に入っていて、今回のテストに至っては複数科目で学年一位を獲得していて、素晴らしいとしか言いようがありません。」


「そうですか…良かったな。先生から褒めてもらって」


「うん!!先生も褒めてくれてありがとうございます!!」


「こちらこそ。これからも他の生徒の模範となるような行動をして行ってくださいね!!」


「はい!!」


「ふぅ…それで、進路の方はどうなんですか?」


「これも同じで、どんなところでも正直いけると思います。ですがまだ急ぐ必要はありません。まだ受験までには一年以上もあります。ある程度目星をつけるだけで良いでしょう。」


「そうですね…」


「ちなみにどこ行きたいとか聞かれたことありますか?」


「まだ聞いたこと無いですね…俺に言ってくれないだけかもしれませんね。」


「え〜この前言ったじゃん!!お兄ちゃんと同じ高校に行きたいんだって!!」


「俺と同じ高校かい?あそこはお世辞にも偏差値が高いとは言えないよ。それにあそこには変な人達が多い。イジメだってしている人を見たことがあるし、酒やタバコを持ってきている人だっている。悪影響しか無いよ?」


「それでも良いもん!!私はお兄ちゃんと一緒の所に行きたいの!!」


「先生を置いてきぼりにしないでください…ちなみにですが、私としては貴方の意見を尊重したいと思っています。」


「ありがとうございます!!」


こうして俺は先生を交えて話に花を咲かせた。しかし楽しく話をしていると、急に男の先生が教室の扉を開けて部屋の中に入ってきた。


そしてこちらに歩いてくると、妹の肩を掴んでつばを撒き散らしながら話し始めた。


「君は何を言っているんだ!!君は我が校の希望だ!!君には偏差値が高い高校に絶対行ってもらう!!」





















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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