第110話 憂鬱でつまらない話
「えっ…何を言っているの?私そんなことしらないわよ?」
「はぁ…とぼけんなよ。俺はお前が放課後に他の奴らと一緒に居るところを見ているんだ。正確にはお前らが話していた内容も全部知っているぞ。」
「なんの話をしていたのか言ってみなさいよ…私は少なくともあんたのことを悪く言った覚えはないわ。」
「へぇ…君はそうやって嘘をつくんだな。」
「嘘も何も私は、貴方のことを馬鹿にしたり悪く言ったりしてないわよ。だから貴方にも霧雨のことを話したんじゃない…」
「それじゃあ俺が聞いた内容をすべて教えてあげようじゃないか…まず君は放課後に教室に居たな。当時教室に居たのはたしか5人だったかな?霧雨を除いたら4人になるけど…」
「へぇ〜そうなんだ。それで?私が教室で何の話をしていたの?まさかとは思うけど、変なことはしてないわよね?」
「変なこと?例えば?」
「例えば…盗撮とか、盗聴というか…そういう感じのことはしてないわよね?」
「盗撮とか盗聴はしていないと言えるな。俺はそういう趣味を持ち合わせていない。知っている限り君を含めた数人が放課後にも関わらず教室に残って話をしていたことを覚えている。」
「それで肝心の内容は?」
「そうだな…霧雨を中心として話をしていたのは覚えているな。霧雨が罰ゲームだ何だって言っているけど、あれは嘘だろう?たしか罰ゲームじゃなくて嘘告だなんだって自分から言っていた気がするな…まぁそこは気にしないでおこう。」
「ふぅん…私もそこは気にしないわ。」
「とにかくだ…お前もその場に居たのはこの目で見ている。言い逃れしてもらっても構わないけど、お前のせいでこっちは迷惑を被ったんだ。謝罪を要求する。」
「冴橋くんってそういうキャラなんだね…というか、私はその場にいただけであってほとんど話にも参加してないと思うんだけど?」
「はぁ…関係ないと言えるか?あの場に居合わせておきながら、話を聞いて無視しているのは悪いに決まっているだろう。お前は酷いことをこれからするっていう人を止められなかったんだ。それが悪いことだと思ってないのか?」
「…確かに悪いことをしようとしている人を止めることが出来なかったのには謝らないといけないわね。」
「強制的に謝罪をさせたいわけじゃないから、謝りたくないって思っているのなら謝らなくて良い。だけど君は悪行をしている友達を止めることは出来なかったんだ。」
「わかってるわよ…私が悪かった。ごめんなさい…」
「…わかった。でも君のことを完全に許すことは出来ない。だって君のことを許してしまったら、他の奴らも一緒に許しをもらいに来てしまうかもしれないからな。」
「わかった…でも貴方も貴方じゃない?こういうやり方が正しいとは思えないわよ?」
「俺は別に構わないさ。こんなやり方をしている以上、恨みを買ったりするかもしれないけどこんなやり方しか無いんだ…お前はそんなに傷ついてないかもしれないだろうけど、俺はずっと辛かったんだ。この苦しみはわからないだろう?」
俺は彼女をにらみつけるようにしながらも、ため息をついた。
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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