第109話 憂鬱な放課後

着々とテストの時間が迫ってきている中、俺は数学の教科書を手にとっていた。数学はあまり好きではないものの、テストで点を取って内申点を取らなければいけないんだ…まぁ密接に関わってくるのは高3くらいからだろうけど…


そんな感じでテストをこなしていった。事前に勉強をしてあるからサクサクと解くことが出来て気分が良かった。


でも放課後のことを考えた途端に気分が憂鬱になった。どうして俺はあいつと放課後に話すと言ってしまったのだろう…昼休みに話をするだったり、後日に回すだったり色々と対処することは可能だったのに…どうして了承してしまったのだ…


了承してしまった以上、話をしに行かないという選択肢はない。なぜならそれは自分は貴方と話したくないと言っているようなものだからだ。


霧雨から呼び出されたのなら、この方法をとってもいいかもしれないけど今回の話の相手は一応直接は害を与えてこなかった人だ。恨んでいるとは言えすごい恨んでいるというわけでもない…


「はぁ…やっぱり了承しなきゃよかった。失敗したな…」


俺は愚痴を言いながら、校門の前に向かった。校門の前には多くの生徒がたむろしている。そのため外に出たり中に戻ったりするのはとても大変そうだ…


「これは…外に出ておいたほうが良いかな?帰りながら話をするんだし戻ったりして話したりはしないだろ…」


俺はそう考えて、校門の外で待機することにした。俺が校門の外で待機していると後ろから話しかけられた。


「ごめんね!!待った?」


「そんなに待ってないから大丈夫。それでなんの話をしたいの?」


「え〜っとね…霧雨ちゃんのことでちょっと話がしたいんだけど…」


「ふぅん…あいつのことでどうして椎野が話をしたいんだ?彼女から伝言でも伝えられたか?」


「いや…私が話をしたかったと言うか…」


「それだったら個人の話をすれば良いんじゃないか?どうして彼女の話をしたいんだ?」


「じつはね…彼女が貴方と話をしたいって言っていたのよ。だから貴方にどうするのか聞きたくて…」


「あぁそういう事?俺が彼女にどんな対応をするのか知りたいってこと?それなら別に話してもいいけど…そんなに面白くはないと思うよ?」


「それでも良いから!!私にも話を聞かせてほしいな〜」


「はぁ…まぁ良いか。とりあえず霧雨が話しかけてくるようだったら、一ヶ月は完全に無視するだろうな。俺はあいつと取り決めをしているんだ。だからその取り決めを守っている限りはこちらも約束を守るが、あいつが破ったらそれまでだ。」


「なるほどね…なかなかに拗れてるね。」


「拗れてるってなんだよ。なんも拗れてないだろ?というかこれは俺と霧雨の問題だ。そして霧雨と一緒に戯れていた奴ら全員に責任がある。俺は徹底的に追求するつもりだから覚悟しとけよ?」


「それもしかして…私に言ってる?」


「しらないと思ってるのか?俺は全部知っているんだぞ?お前らがどんな事をしでかしたのかも全部知っている。お前らのせいで随分と苦しんだからな…だいたいのことはしても許されるだろ。」

























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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

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新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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