第108話 庵野佳子とのお話

俺は学校で鏡夜と話をしていた。


「ねぇ…実くん?一つ話をしたいんだけど良いかな?」


「もちろん良いけど…何を話すの?」


「ここの問題について教えてくれないかな?実くんは頭がいいだろう?俺も一定程度頭はいいと思ってるけど…この問題は俺もわからないんだ。」


「この問題について教えれば良いのか?俺もあんまり自身がないけどそれでも大丈夫か?」


「別に大丈夫さ。分からなくたって別に大丈夫だ。」


「わかった…それじゃあ説明するね?」


俺はそこから鏡夜が持ってきた問題について説明をしていった。うまく説明できたかどうかはわからないけど、彼の助けになったなら嬉しいな…


「…というわけなんだけど、大丈夫かな?上手いこと説明できた気がしないんだけど…」


「説明が下手と感じてないから安心して!!説明してくれてありがとうね!!」


「それだったら良かった…それじゃあ失礼するね?」


「本当に助かったよ。俺は今回のテストを落とせなかったから、これでなんとかなると思うよ。」


「それなら良かった。転校して初回のテストになるだろうけど、頑張ってくれ…応援してる。」


「応援してくれるなんて嬉しいじゃないか。ありがとうな。」


さて…これで話し相手がいなくなってしまったわけだけど…どうしようか。小説でも読めばいいかな?カバンの中には小説も入れてるんだし、暇つぶしくらいにはなるだろうな…


俺は小説をカバンの中から取り出して、机の上においた。そして授業に必要な物も全て揃えて、小説を読み始めた。


持ってきた小説を読み始めてから数十秒もしないうちに、誰かが俺に話しかけてきた。


「ねぇ…冴橋君。一つお話をしたいんだけど…良いかな?」


「…別に構わないけど」


「本当?それじゃあ放課後にお話させてくれないかな?」


「わかった。それでどこで待っていれば良いんだ?」


「え〜っと…校門の前に居てくれないかな?」


「校門の前?なぜそんな所でまたなくちゃいけないんだ?話がしたいんだったら、放課後に教室を使ったりするなりなんでも出来るだろう?それなのになんで校門の前を選ぶのか意味がわからないよ。説明をしてくれないかな?」


「そのね…帰ってる際中に話をしたいから…駄目かな?」


「…時間を長く使いたいとは思ってなかったし、そうしよう。それじゃあ放課後に校門の前で待機してるね。」


「ありがとう!!この後はお互いテストだし頑張ろうね!!」


「そうだね。この後はテストがあるから頑張ろう。」


俺はこいつと話をしている時、無性にイライラしていた。読んでいた小説を中断させられたというのもあるが、それ以上に話しかけてきた女は結託して俺を騙そうとしていたやつだ。許す訳にはいかない…


「はぁ…あいつと話をするのめんどくさいな。」


「おっどうしたんだい?彼女と放課後に会って話をするんだろう?俺も立ち会ったほうが良いかな?」


「大丈夫だよ…そんな変なことにはならないし、させないからさ。それよりも鏡夜は自分の心配をして勉強をしたら?」


「それもそうだね…」



放課後に話をしなくちゃいけないのが憂鬱だが、とりあえずテストに集中しなければ…


















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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