第107話 霧雨と椎野紗綾の電話

「悪質な噂を流される程度なら対処できるかもしれないけどさ…それ以外だったらまずいんじゃない?」


「例えば?」


「それこそ暴力を振るおうとしてきたり…それ以外にもいろんなことが考えられるんじゃない?さっき言った暴力だったら、散々痛めつけられて脅されたりしたらもう終わりじゃない?」


「あいつが暴力を振るえると思う?だって霧雨ちゃんがあいつに嘘告した事がバレてしまった時も、暴力まではされなかったのよ?暴言は吐かれたみたいだけどね?」


「ふぅん…とにかくどうしたら良いの?」


「まずはねぇ…彼に接触してほしいの。私は彼に敵視されているだろうから、下手に喋りかけたりしたら何されるかわからないの…だから貴方に接触してほしいの。」


「なるほど?でもさ、私のことも敵視していると言うか嫌われてたら話しかけても無視されたりするんじゃない?話をしてもさ…」


「大丈夫よ。貴方はすごい美人なんだから、彼に話しかけても下手な対応をするわけ無いじゃない。霧雨が居たから、貴方は隠れてたけど貴方だってすごい美人よ?他のクラスだったらまず間違いなくカーストトップに立てるでしょうね。」


「…そうよね。私は美人なんだもの。彼に話しかけても無碍にはしないはずよね?」


「そのとおりよ。それじゃあ彼に話しかけてくれない?すぐにじゃなくてもいいけどなるべく早めにお願いね?」


「わかったわ。話しかけてくる…」


「ありがとう!!頼んだわ!!」


私は彼女に家から帰ってもらった。そして私は彼女が去った後に一人で笑っていた。



「あ〜疲れた。彼女には私のためにも上手いこと彼を説得してもらわないとな…」


彼は私のことを敵視しているから、下手に接触するのは辞めておいたほうが良いだろう…もし下手に接触してしまえばそれこそ霧雨と同じ目に合うでしょうね…


霧雨とおんなじ目に合うのはごめんよ!!私はあいつに許されたいとかそういう気持ちはないけど、でも敵対されたくはないんだよね…だから間接的に接触していかないとだめだな〜


「さてさて…久しぶりに霧雨ちゃんと電話でもしてみようかな?」


私は登録されている電話番号から霧雨ちゃんの電話番号を選択して、電話をかけてみることにした。私が電話をかけると数コールとしないうちに彼女は反応した。


『何?私今忙しいんだけど…』


「冷たいなぁ〜私は貴方と久しぶりに話したいからこうやって連絡したんじゃない。」


『私は貴方と話したくもないわ。ただクラスが同じだけの他人。これからはその関係を維持しましょう?その方がお互いに気が楽だと思うの。』


「ちょっと…話を聞いてちょうだいよ。私から貴方に素晴らしい提案があるの。聞いてくれない?」


『貴方の話は聞くだけ無駄だわ。貴方の話は前々から思ってたけど全然面白くないもの。面白くない話を聞かされてた私の気持ちにもなって頂戴。』


「あれれ〜良いのかな?冴橋君に言っちゃうよ?あんたが彼に執着してんのは知ってんのよ。下手なこと言われたくなければ私の話に乗りなさい。」


私の計画がうまく行けば…冴橋も上手いこと潰せるかも!!





















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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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