第106話 女子同士の話し合い(他視点)
椎野紗綾は庵野佳子を家によんでいた。高校に入ってから家には何回もよんでいるから、親とも顔見知りなのだ。まぁそこは関係ない…彼女を家に呼んだ理由はあの男のことについてだ。
「ねぇ…佳子ちゃん一つお話があるんだけど…」
「わかっているわよ。貴方が言いたいこと」
「なんのお話か分かるの?まだ何も説明をしてないんだけど…」
「もちろんじゃない!!私は貴方の友達よ?友達の口からそれを言わせないのが真の友達ってことよ!!」
「ありがとう!!ちなみに何だけど、私が佳子ちゃんのことをよんだ理由を教えてくれないかな?本当にわかってるのか正直疑問なんだよね…」
「良いわよ!!貴方が私を家に呼んだ理由…それは恋路に迷っているからよね!!」
「…違うわよ。まぁ良いわ。貴方っていつもそういう人だものね。」
「ちょっとひどくないかしら?それじゃあ貴方が家に呼んだ理由ってなんなの?」
「はぁ…それはね、あの男が私達のやってたことに気づいてたのよ。だから今後どうするのかお互いに話をしたいと思って…」
「なるほどね〜でもさ、それなら私以外にもよんだほうが良くない?」
「呼べる人が居ないのよ!!他の皆が今どうなってるか分かる?みんな自宅での待機処分を食らってたりするから、下手によんだり電話したりすると後日追求されたら本当に大変なことになっちゃうのよ…」
「流石に電話で追求されることはないと思うけど…でもそういう所を警戒しなくちゃいけないわよね。」
「その通りなの。それじゃあ話をしましょう?」
「わかったわ。それでこれからどうするつもりなの?私は正直あんまり関与できないんだけど…」
「だめよ。貴方も共犯なんだから今後について一緒に話して貰う必要があるわ。貴方が私を裏切るんだったら貴方が変に処分を受けそうになっても助けないわよ?」
「はぁ…一蓮托生ってことね?」
「そういうことかも?まぁとにかくどうするのか教えて頂戴。」
「そうね…一番現実的な策としては彼のことをなんとかして落として、そういう考えに至らせないことが大切なんだけど…私達が言っても正直意味ないかも。だって私達がしたことだって相手にバレてるみたいだし…下手に動くよりかは静観したほうが良いのかもしれないわ。」
「でもそれじゃあ意味ないんじゃないの?」
「よくよく考えても見なさい?校長先生や教頭先生を始めとした教員に話をした所で意味がないのよ?生徒間同士の話なわけだし、教員がそういう問題に口を出すことはないと思うわ。」
「たしかにそうかもね…でも他にも然るべき所に言えば私達は処分を受けるんじゃない?」
「別にそういう期間があった所で関係ないわよ。処分することなんて簡単には出来ないんだし、色んなところに確認を取ったりするでしょうね。だから時間がかかることを嫌うものがそういう組織の上にいれば、とっても楽なんだけどね…」
「う〜ん…後は噂を流されたりとかかな?悪質な噂を流して私達のことを陥れようとしたりとかなら出来そうだけど…」
「あ〜そういう事もできるかもね。でもそういうのは簡単にいなせるから安心して!!」
「どうやっていなすの?噂を流されただけじゃほとんど何も出来ないと思うんだけど…」
「あのね、噂だって突き止めていけば誰が最初に言ったのかなんて簡単にわかるのよ。噂には尾ひれが作って言うしね!!」
「それは多分使い方が間違ってると思うけどな…」
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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