第93話 憎しみの芽生え(他視点)
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
「…何よあれ」
私は学校の校門から一緒に帰っていった生徒会長と、彼のことを見つめていた。生徒会長の事を思いっきりにらんでいると、私の方を不意に振り返って微笑んできた。
「あの女…私の実くんを奪うなんて許さないんだから!!」
私は生徒会長と実くんから見えない位置に立って、生徒会長の家を特定することにした。実くんの家は付き合ってから一度もいけてないし、この機会に一度特定してしまおうと思ったのだ。
生徒会長はまるで周囲に見せつけるかのように、何回も実くんと肩がぶつかりそうな距離で歩いていた。私の中でなにかどす黒いものが生まれそうだったが、まだ耐えられた。しかし問題はここからだったのだ。
帰宅途中の一本道には物陰がないのだ。つまり下手に詰めながら後を詰めれば私がついてきているということも把握されてしまう…もしそうなったら大変なことになりそうだ…
そのため、一本道を迂回して遠回りになってしまうけど安全を考慮して進むことにした。すると私が遠回りをしたところの出口くらいの所に実くんが立っているのがわかった。
こんな所で話しかけてしまえば生徒会長に見つかるだろう…そうなれば先程も言ったけど生徒会長からは今後も目をつけられてしまうだろう…
既に目をつけられている状況でこれ以上関しをされてはたまらないと思い、ここで帰るべきかと悩んだ…でも、実くんの家を特定したい!!もし何かあれば私がすぐに駆けつけられるように、スマホで記録しておかなくちゃ…
最近のスマホは便利になっているお陰でこういう作業もはかどるな〜だって自分が歩いてきた所が記録されてるんだもん。それで距離とおおよその所要時間が分かるようになってるんだし、活用しない手はないよね?
それに、場所を登録しておけばスマホを起動した瞬間にそこまでの距離が分かるから、そういうところも便利だ。
実くんはまるで誰かと待っているかのように座っているし、十中八九あの生徒会長だろう。そして私は再び物陰に隠れて、様子をうかがった。すると私が物陰で様子をうかがい始めたのとほぼ同時に、こちらの方を実くんが見てきたのだ。一瞬バレたかと思ったけど、バレていなさそうで良かった…
そして時間が経って、生徒会長が実くんの所にやってきて何かを手渡していた。何を手渡したのかはわからないけど、ベンチに座って何かを食べているようだった。生徒会長は、実くんがドーナツのようなものを頬張っているのを幸せそうに見ていた。
そんな光景を見たからなのか、私の心はモヤモヤしていた。本来そこにいるのは私のはずなのにどうして貴方がそこにいるの?と思ってしまった。そして無性にイライラしてきた。
「あ〜もう本当にイライラする。あの女なんなの?本当にムカつく…」
ひたすらに暴言を吐き続けると少しは落ち着いてきた。そして私は実くんと生徒会長が歩いているのを再び追い始めた。そしてついに実くんの家を突き止めることに成功したのだ!!
「やった!!ようやく掴めたわ!!」
でも私は実くんの家に見覚えがあった。もしかしたら私が忘れていただけなのかもしれない…もしそうだったら、どうして忘れてたんだろう?こんな大事なこと忘れないと思うんだけどな…
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今日も見てくれてありがとうございます!!
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
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