第89話 校門の裏に居たのは…
俺は毛布をどかしつつ、背伸びをして眠気を覚ました。一応は学校の中だし時間は把握しておかないとまずいな。下校時間に間に合わなかったら門が閉じちゃうからめんどくさいことになるしね…
そして手元にあるスマホで時間を確認した。スマホをカバンの中に入れて、準備をしながら制服についたホコリなどを落とした。現在時刻から計算して下校時間までには余裕で間に合うだろう。そこまで心配することはない。
そしてこの部屋から出ようと歩き出したときだった。扉がノックされて誰かが部屋に入ってきたのだ。
「大丈夫だった?寝てない?」
「すみません…ちょっと寝てました。これってちなみに誰が持ってきてくれたのかわかりますか?」
「それを持ってきたのは私よ?貴方が気持ちよさそうに寝てたのを見て起こすのは悪いと思って毛布をかけといてあげたの。そろそろ時間的にもあれだから起こそうと思ってきたんだけど…一足遅かったな〜」
「一足遅かったってどういうことですか?」
「お姫様は王子様のキッスで起きるっていうじゃない?だから私が起こしてあげようかと思って…」
「…」
「…そんなに引かないでくれる?流石にネタで言ったのは分かるでしょう?」
「もちろんネタで言っているというのはわかりますよ?ただそれをされたらと思うと…」
「何?私のキスは嫌だっていうのかしら?」
「そういうことじゃないですよ…先輩は自分のことをもっと大切にしたほうが良いのではないですか?」
「私の体は安くないわよ! !というかこんな話も全部全部冗談だって分かってから刈ってるでしょ?」
「あははすみません…そろそろ校門を出たほうが良さそうですね。」
「そうね。後30分もすれば閉じちゃうわ。多分学校に残ってるのは私と貴方を除けばごく少数でしょうね。」
「そんな残るところってありましたっけ?」
「一応部活がまだ活動しているからね…そこくらいかな?」
「運動部とかでしょうか?」
「そうだね〜県大会以上に出る部活は意外と多いから、そこの部活くらいかも?」
「なるほど…取り敢えず校門出ちゃいましょう。このまま話をしていたらすぐ時間になっちゃいそうです…」
「あはは!!確かにそうかもね!!それじゃあ校門にいこうか!!」
そうして生徒会長と一緒に校門にたどり着くと、人影が見えた。
「ちょっと待っててください…だれかそこに居ると思うので先に見てきます。」
「えぇ…気を付けてね?」
俺は校門の外を覗いた。校門の外には予想外の人物が立っていた。
「…どうしてお前が此処に居るんだ?れっきとした理由があるんだろうな?」
そこには霧雨が立っていたのだ。霧雨は俺の後ろに居る生徒会長の事を見つめて、苛立ちを隠せないような表情をしだした。
「はっきり言え…どうして此処に居るんだ。」
「だって…浮気してると思って…」
「はぁ?浮気もなにも俺とお前は付き合ってもないだろ。何を言ってるのかさっぱり分からないぞ。」
ついに霧雨が可笑しくなってしまったのだろうか…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!
新作は此方です!!
謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!
https://kakuyomu.jp/works/16817330664057618288/episodes/16817330664065795903
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
今回の話は少し少ないですが甘く見てもらえると嬉しいです…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます