第84話 話の内容

俺がそう言って彼女の方を見ると、彼女は罰の悪そうな顔をして若干歩く速度を早くしながら答えた。


「私がクラスの子達とあんまり仲良くないのは周知の事実だと思うんだけどな…そもそも私の事知ってた?」


「一応同じクラスにいるやつとは認識してたぞ?普通にクラスの奴らと話してたのも知っているし一緒に帰っている人だっているのは知っている。こうやってわざわざ俺みたいなやつと一緒に帰る必要はないんじゃないか?」


「まあそれは話がしたいからさ…そこは関係ないじゃん?確かに話すことも出来るし、一緒に帰ることも出来るよ?でも今日は貴方と話がしたかったから…」


「わかった。それで他に話す内容はないのか?」


「一応あるけど…」


「話してみてよ。せっかく一緒に帰ってるんだから会話もなしにいるのは辛いからさ。」


「わかったわ…さっきの話の続きになるんだけど、霧雨ちゃんのことは今でも恨んでたりするの?」


「同じ質問をするのか?さっきも言ったけど俺自身正直霧雨のことは片付いているから、恨みとかはほとんどないかな。確かに無いといえば嘘になるけど、すごい恨んでいるというわけじゃないよ。逆に聞くけど、君は霧雨のことを心配しているようだけど…それって君の本心なのかい?」


「何を言っているの?」


「俺はさ…霧雨から話をされたことがあるんだよね…いじめらているときに、いつも周りに居た子が助けてくれないってね?だから君が霧雨のことを心配をしている理由がさっぱりわからないんだ。」


「…」


「更に言わせてもらうとさ、もし霧雨の言っていることが本当なら君はイジメを傍観してたってことになるよな?なのに君が霧雨のことを心配するなんておかしくないか?」


「私は他の人達とは違って彼女にも接し続けてたのよ?いじめられている期間は正確にはわからないけど、一時期不登校だった頃の少し前でしょう?だったらこのラインを見てもらえれば証明も出来るわ。」


「へぇ〜確かに心配をしているって内容を送ってるね。」


「でしょ?だから私は彼女のことを無視なんて…」


「いやさ〜俺知ってるんだよ。君嘘ついてるでしょ。そんな風にラインの履歴をごまかしたって通用しないんだよ?」


「えっ?誤魔化してなんてないよ…急にどうしちゃったの?」


「はぁ…俺がさ君のことを簡単に信じると思う?事前に下調べをするに決まってるでしょう?というかこれは下調べというよりも元々知っていたことなんだけどね?」


「どういう事?」


「…君のラインの内容は嘘だってのは分かってるってこと。霧雨のラインの方を見れば一目瞭然でしょ?」


「一体どういう事?」


「…話を理解してる?理解してなくてもいいけど…とにかく言えるのは、君のそのスクリーンショットじゃ証拠にはならないって言ってるんだよ。」


「どうして?」


「本当に話を聞いてないんだね。心底呆れたよ…俺だって一応は霧雨と付き合ってたんだよ?事情を話せば少しスマホを貸してくれるに決まってるじゃん?」














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今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


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新作は此方です!!

謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!

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時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…



今回の話は少し少ないですが甘く見てもらえると嬉しいです…

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