第83話 次の計画
さて…授業が終わったのは良いんだけど、こっちに視線を向けてくるのはやめてほしいな…話しかけたいんだったら月一だけど話しかければいいじゃん。
そんな事を考えながら座席に座って若干の眠気と戦っていると、誰かが俺の肩を叩いてきた。
すぐに振り向いて、肩をたたいた人を確認してみるとそこに居たのは相良美玲だった。髪を染めていて典型的なギャルという感じがする人だ。そんな人がどうして俺に話しかけてきたんだ?
「相良さんどうしたんですか?」
「一つあんたと話したいことがあるの。放課後一緒に帰れない?」
「…別に一緒に帰ること自体は構わないのですが、変な噂が立っても知りませんよ?貴方がもし他の男性と付き合っていたりすれば俺はその人の嫉妬を買うことになります。それは勘弁願いたい」
「分かってるわよ。彼氏には私から伝えておくから、一緒に帰るのよ!!いい?」
「わかりました…ちなみになんですけど話の内容ってなんですか?」
「それは一緒に帰り始めたら私から説明するから…後数分もすれば帰りの会だろう?終わったらすぐに下駄箱に向かうんだ良いな?」
「下駄箱ですね?」
「そう下駄箱。そのまま一緒にいきましょう?」
どうして急に話しかけてきたのかはわからないけど…この人からは若干めんどくさい雰囲気を感じた。元々名前だけは数週間前に知っていたのだ。東上に調べさせて情報がまとめられてあるあの紙はまだ手元にあるからな。それを見ていれば一発で分る。
そして帰りの会が終わり、俺はすぐに教室を飛び出した。下駄箱に一直線に向かい靴を履いた頃くらいに相良さんもやってきた。
「ちょっと遅れたけど許してね〜」
「俺も今丁度来た頃だから大丈夫ですよ。靴を履けたら行きますか。」
「えぇそうしましょう。」
相良さんがローファーを履いた後、俺の隣を歩き始めた。
「それで?俺に話しってなんですか?」
「そのことなんだけどね…聞きたいことがあるの。」
「何を聞きたいんですか?俺にとって答えたくないものは答えませんがそれでも良いですよね?」
「うんいいよ…それで聞きたいことなんだけど、霧雨ちゃんのことどう思ってるの?」
「はぁ?どうして霧雨の話になるんだ?全く意味がわからない…」
「とにかくだよ!!霧雨ちゃんのことどう思ってるの!!」
「そんな大声で言わなくたって答えるよ…こっちの質問にも答えてもらうけどそれでも良いよな?」
「もちろん!!」
「はぁ…霧雨のことをどう思ってるかだよな?最近は霧雨を見ても怒りが湧いてくるわけじゃなくなったよ。まぁ視線が鬱陶しいくらいかな?」
「なるほど?それとさ…この前校長室の前で生徒会長と話してるの見たんだけどさ、生徒会長とどんな関係なの?」
「その質問に答える必要はないな。」
「良いの?私はいろんなクラスに友だちがいるからあんたが生徒会長とそういう関係だって言いふらせちゃうよ〜」
「…それは脅しのつもりか?だったら俺にも考えがあるぞ?」
俺は思いっきり睨みつけて明らかに苛立ってますというふうな雰囲気を出してみた。案の定相良はすぐに先程の言葉を否定した。
「あはは…嘘だからさ…そんなに睨まないでほしいな〜」
「はぁ…まぁ良いそれじゃあ俺からも質問させてもらう。どうして俺に話しかけてきたんだ。話し相手が欲しいなら彼氏と仲良くやればいいじゃないか。もしくは同じクラスにも友達はいるんだろうしその人達と一緒に帰ればいいだろう?」
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新作は此方です!!
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時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
今回の話は少し少ないですが甘く見てもらえると嬉しいです…
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