第82話 感じる視線
「はぁ…霧雨が帰ってきたせいでどんどん計画が崩れて言ってる気がするなぁ…」
元々は霧雨が学校に帰ってこれないようにあそこまで言ったのに…俺の行動は無駄だったのか?
計画上では既に別の計画へと動き始めなくちゃいけないのに…くっそ…
「まぁこの事を悔やんでもしょうがない。対策を考えよう。とりあえず霧雨の方はこれで抑えることが出来ただろうし…後は霧雨と仲が良かったあいつらだな。」
もともとあいつらの事は、調べてもらっていたために名前は知っていたし趣味なんかもある程度は知っていた。でもそれ以上の情報は手に入らなかったのだ。
「まぁそれも霧雨が俺と話がしたいがために売ってくれたから本当に助かったなぁ…霧雨は俺と話がしたいがために友達のことを売ったんだ…本人にとってはもう友達じゃないのかもしれないけどね?」
霧雨がどう思っているのかは知らないけど、どんどん崩していかないとな…霧雨と仲が良かったあいつらの仮面を全て剥がしたらどんな物が出てくるんだろうな?
例えばいろんな不正をしていたら…それをネタに脅せるし、なんなら校長に言ってしまえば、それだけでもうおしまいだな…他にもいろんなことが出来るから、下調べは入念にしておこう。
「まずは教室に帰って授業を受けないとな。」
授業を受けないのは駄目だ。両親とそういう約束をしたわけではないけど死んでしまったお父さんとお母さんに報いるには勉強などで示すしかないだろう。
「はぁ…霧雨のこともあるし色々なことが重なってるせいか頭が痛くなってくるなぁ…」
俺は教室に戻った後、教師に『お腹が痛いという話を聞いていたが大丈夫か?』と聞かれてしまい、恥ずかしかった…教室が静まり返っている中で聞くことかな?
そんな事を考えながら、俺は後ろから感じる視線に頭を抱えていた。もちろんその視線を送ってきているのは、霧雨だった。まるで心配をしているような視線を向けてきているけど正直言うと、気持ち悪い…
彼女が俺に向けている視線はまるで獲物でも見ているかのようなものだから、ずっと見られるのは気持ち悪いと感じるのだ。隣りにいる鏡夜も心配してくれているようで、時折後ろの方の席を向いて睨みを効かせているかのようだった。
そのかいあってか、俺に向けられている視線はなくなった。ふと鏡夜の方を見てみると、親指を俺の方に立てて笑っていた。俺が視線を不快に感じていたのに気付いてくれたのだろうか?
俺は「ありがとう」と小声で彼に向けて話すと、彼は「良いんだよ」と小声で返してくれた。先生は授業中であるにも関わらず、眠たげな表情をしながら授業をしていた。
そんな状態だからか、周囲が比較的大きな声で喋っていても注意する様子が見られなかった。俺と鏡夜君は二人で次のテストに向けての勉強を始めた。今回のテストも前回のテストと同じくらいの成績を取ることができれば良いな…
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時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
今回の話は少し少ないですが甘く見てもらえると嬉しいです…
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