第81話 邂逅

俺が校長室の扉を開けて外に出ようとすると、校長室の扉の前に誰かが立っていたようだった。


扉の前に立っていた誰かは、若干見覚えがある人だったが一体誰なんだ?


「うぅ…酷いじゃないか。もう少し扉はゆっくりと開けてくれ…こんな風に扉の前で待機している人が突き飛ばされて怪我をしてしまうぞ?」


「あはは…すみません。え〜っと先輩はなぜ校長室の前で待機してたんですか

?もう少し離れてくれていても良かったじゃないですか…」


「ひどいなぁ…仮にも生徒会長だよ私…」


「あぁ…何処かで見覚えがあると思ったらそういうことでしたか!!」


「もしかして今の今まで私が誰か分かってなかったのかい?」


「すみません…だって前にあったときとの先輩の髪の長さと今の長さが違うんですもん…分かりませんよ。」


「そんなにかな?」


「結構印象変わりますね。先輩ってあんまり恋愛に興味ないと思ってました。もしかして好きな人でも出来たんですか?」


「ちょっと何を言ってるのよ…私にだって好きな人の一人や二人くらいいるわよ。」


「まぁ良いです。それじゃあ先輩もがんばってくださいね?生徒会の仕事も大変かもしれませんけど適度に休憩でも挟んでください。」


「わかった。休憩は適度に挟むとするよ。最近はずっと作業ばっかりしていたから疲れてたしね…」


「そうなんですか…生徒会の仕事はやっぱり多いんですか?」


「多いわよ…なんなら少しでも人手がほしいくらいだから、手伝ってくれてもいいのよ?」


「手伝いですか…まぁ時間があれば手伝いにでも行きましょうか?」


「本当に?すっごく助かるわ!!それじゃあ連絡先でも交換しておきましょ?連絡先交換しておけば、手伝うときに無駄足を踏むことはなくなるわ!!」


「それは一理ありますね…え〜っとこれが俺の連絡先ですのでよろしくお願いします。」


「…よし登録できた!!」


「それじゃあ今度こそ失礼させていただきます。仕事頑張ってください。」


俺はまさか校長室の前に生徒会長がいるとは思っても居なかった…扉と接触したのかゴツって音が聞こえたし…今度謝罪しに行くか…


そんな事を考えながら教室に戻り、自分の机に座った後授業の開始まで睡眠を取ることにした…












数分しか寝ていないのに妙に体が重い…どうしてなのかはわからないけど、そろそろ眼を覚まさなきゃいけない気がする…


俺は瞼をなんとか開けて、伸びをすることでなんとか眠気を覚ました。そして俺に注目している鏡夜に向かって話しかけた。


「そんなに俺の方を向いてどうしたんだ?」


「いや…寝癖が酷いな〜って思ってさ?今君がどうなってるか見せてあげようか?」


「そんなに酷いことになってるのか?」


「寝癖ってこんな短時間でつくんだ〜ってくらいだよ。それとうなされてたけど大丈夫?」


「そこについては大丈夫だ。安心してくれ」


「わかった。…はい!!これが君の今の髪型だよ?セットし直したほうが良いんじゃない?」


「これは…ちょっとひどいな。なんとかして直さないと恥ずかしいから先生に『授業遅れます』って言っておいてくれ。」


「わかったよ。腹痛でトイレ言ってますって言っておくから早く直してきちゃいな!!」


「そうさせてもらうよ。」


俺はトイレに全力でダッシュして髪を整えながら今後について考えていた…どう行動するべきなのか考えるのには絶好の時間だったからね。











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時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

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