第80話 提案と検討
俺は校長室前の扉をノックして返事があるかドアの方に意識を向けていた。ノックしてから数秒後、『どうぞ』という声が聞こえたため中に入ることにした。
「校長先生一つお話があってきました。」
「どうしたんだい?なにか問題でも起きたのかい?」
「いえ…問題というわけではないのですが、一つ提案があって…」
「提案?なんの提案なのかはわからないけど、話をしてくれ。私は君の話を聞きたい。」
「わかりました。私の提案は屋上を使用禁止にして柵を直す必要があるというものです。」
「…なるほど?君の主張は屋上を使用禁止にしている期間の間に柵を直してほしいということでいいかな?」
「大体はそうです。ただ一つ違う点があって…」
「何処が違うんだ?」
「屋上の使用禁止は永続的にしたほうが良いと思います。」
「理由を説明してくれないと流石に納得できないかな。屋上の使用禁止は利用している人達にとって居場所を奪われるようなものだ。居場所を失った人からすれば辛いだろう…」
「確かに居場所を奪ってしまう事になってしまうかもしれません…」
「そうだろう?だから屋上の使用を禁止して欲しい理由を説明してくれないか?」
「わかりました。まずは1つ目の理由を説明します。屋上は二人くらいが肩車しても届かないほどの高い柵になっていますよね?」
「そのとおりだ。身長180センチメートルほどの高身長な男子高校生が肩車をしても手が届かないようにしているんだ。」
「今日…訳あって屋上に行ってきたのですが、その時に柵が一部壊れているのを発見しました。」
「確かに柵が壊れているのは危険だな。だが柵が壊れているのであれば一定期間だけ屋上の使用を禁止して修理をしておけば良いんじゃないか?」
「いえ…そこじゃないんです。問題は柵以外にもあります。屋上の高さはどれくらいかわかりますか?」
「そうだな…屋上の高さはたしか20mはあっただろうか…これは正確な高さではないからそこの所は気にしないでくれ」
「えぇ…正確な高さはほとんど気にしていません。。問題はおおよそでも20mの高さがあるということです。」
「一般的な高校と同じではないか?おそらく他の高校でもそれくらいかそれ以上だと思うんだけど…」
「えぇそのとおりだと思います。ですが他の高校では屋上の利用を禁止するところが多く、安全性に配慮したためだと思います。」
「それはそうだね…屋上の利用を禁止しているのは、屋上から飛び降りたりすることによる自殺を防止する事なども含まれているだろうね…」
「俺が屋上の利用を禁止してほしかったのはそこなんです。例えばなんですけど、もしいじめが起きたとします。そのイジメがエスカレートしたら、大変なことになるかもしれません。」
「…確かにいじめが起きたら教師の目が届かない屋上は利用されてしまうかもしれない。そう考えれば屋上の利用を禁止することを考えても良いのかもしれないな…」
「そうですよね?…なので屋上の利用を禁止してほしいんです。お願いします」
「…ちょっと検討をしてみるよ。他の職員とも話し合って決めないといけないから、時間は掛かるかもしれないけど君の話はしっかりと言っておくよ。」
「ありがとうございます。あの…この学校ではどうして屋上の利用が禁止されていないんですか?」
「それはね…私の前の校長が決めたんだ。学校の設備なんだし禁止するのは良くないという事で決めたらしいんだ。」
「そうなんですね…とりあえず屋上のことお願いしますね。」
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時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
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