第26話 計画通り…⑨
翌日になり、黒川先生と話す日になった。朝の段階で黒川先生と会ったのだが、黒川先生は目を合わせようとしなかった…何かあったのだろうか?
黒川先生は公共の授業を主に担当しているのだが、今日の公共の授業ではいつもよりも元気がないように見えた…
そこで俺は黒川先生に話しかけてみた。
「黒川先生。今日はなんだか元気がないように見えるんですけど、大丈夫ですか?」
「ん?あぁ…元気がないわけじゃないんだけど、少し疲れていてね…上の連中の機嫌を取るのはめんどくさいものなんだよ…」
「へぇ〜黒川先生は、校長や教頭の期限でも取っているんですか?」
「そうだよ。毎日毎日俺がほとんどスケジュールを管理しているんだ…本来なら、三年生の学年主任がそういうのはやるんだけど、三年生の学年主任よりも俺がここに努めている年数が長いからさ…俺が代表して機嫌を取る羽目になってるんだよ。」
「そもそも機嫌を取る必要ってあるんですか?というか、校長や教頭はそんな事をしてもらわないと、仕事をすることが出来ないんですか?」
「もっと静かに話さないとダメだろう…もし、校長や教頭が聞いていたら処分されるかも知れないんだし…大きな声で喋るんじゃなくて小さい声で喋ってくれ…良いな?」
「それについては分かりました…しかし、処分することは不可能では?退学処分や停学処分をするなら、それ相応の理由が必要になるから出来ないと思うんですけど…」
「それがな…校長は、この地域の警察すら手出しできないような存在らしいんだ。」
「どういうことですか?この地域の警察が手を出せないって…つまり、教育委員会なんかの組織に訴えてもダメってことですか?」
「教育委員会ならなんとかなるかも知れないが、その前に証拠を全て処理されてしまったら逃げられてしまうだろう…だから、校長には誰も手出しをすることが出来ないんだよ。」
「なるほど…つまり、校長はこの地域で権力を持っていて、そのせいで警察を懐柔しているって感じですかね?」
「おそらく…まぁとりあえずそこは気にすることはない。それと放課後で大丈夫なんだよね?昼休みは用事があるんだけど…できれば手伝ってくれないか?」
「何を手伝えば良いんですか?そんなに沢山のことをしたくはないんですけど…せっかくの昼休みを手伝いだけで潰したくはないんですよね…」
「それは皆同じだろうね〜そんな長いこと手伝ってもらうわけじゃなくて、すぐに終わることだからそこは安心して欲しい。君にやってもらいたいことは次の授業で使う資料の整理だ。5分くらいで終わるから、長くても10分くらいだろうから、そんなに時間は使わないとおもうよ?」
「…分かりました。授業で使う資料の整理ですよね?でもそれって社会科の担当がすれば良くないですか?」
「社会科の担当はだれか分かるか?あいつらだぞ…整理をするなんて無理に決まっているだろう」
「たしかにそうかもしれないですね…整理をするのはちょっと難しそうな人達ですもんね…」
社会科の担当の生徒たちは、がさつと言っては悪いが、あまり整理整頓をすることが出来ない生徒だったため、色々な先生からあまり良く思われていなかったようだ…
そして学年主任である黒川先生からも、あまり良く思われていないようだな…あいつらのことが少し可哀想に思えてきたな…
正直昼休みは、他のことをしたかったけど仕方ないか…
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