今夜はハロウィーンの夜だから、約束を果たしてもらいに行こ

ハロウィーンを題材に、死者との向き合い方を今一度考えさせてくれる。
読み手に読ませていこうとする書き出しが上手い。

ハロウィーンの日、モロノマサトの前に幽霊となったレイカが現れる。
かつて助けてあげられなかった彼女の願いを叶えるため、結婚式をあげようとする物語。

死者というネガティブなものを扱いながら温かみのある作品に感じられたのは、物語全体が夜の出来事であり、最後は夜明けた朝という場面を上手く活用しているところが大きかったかもしれない。