最初から最後までたゆむことなく、しっかりと物語が綴られています。(私のイメージとしては)ハヤカワのSF文庫のコーナーを見ているような気分でした。(あくまでも私のイメージです)陰謀と駆け引き。重厚な読書の時間を楽しみたい方におすすめです。
両目にコイン。 棺桶の中から、物語は始まります。 主人公45歳の意識だけが、18歳の美男の第二王子に転移したのです。 ところが、その王子の性格は、ひどく歪んで悪人だった。 しかも、王子が悪人だということは、皆が知っている様子。 どうなる、どうする、主人公45歳! 正しい心と、頭脳と経験と勇気で、状況を変え、陰謀をかいくぐり、もとの世界の、愛しい妻子の元へもどれるのか? 納得できる、緻密な設定と構成。 骨太の筆致で描かれた、異世界転移の世界を、ぜひ、おすすめします。