あの有名な作者司会者歌手皆貴方だった。

bbキャンセル君

皆皆皆?

*残酷注意


手に取る本に書かれている言葉は、

全て昔、誰かから聞いた事がある言葉。


歌も何故か実家の様な安心感で

テレビの司会者も誰かに似てる。


偶然だって思いたかった時に限って思い出す

誰かが言って言葉。


口癖の様に人はゴミに値するって

言っていつか見返してやるから

楽しみに待っててね

なんて言っていた曖昧な人。

「懐かしいけど、誰が言ったのかな?記憶がぼやけてる」


顔さえも思い出せない、ああ何でいつからだろうか?

思い出せない思い出せない思い出せない

それがしんどくて辛くて、息苦しくて

「はぁはぁ、可笑しいダメだ何かが違う、昔の世界じゃあない」


ふらふらとベランダに出て、下を見る。


一度飛び降りてみようか、そしたらこの苦しさから逃れられる?


重力に身を委ねようとしたとき、背後から気配を感じて

振り向いたら、ぐらっとバランスを崩し落下した

時間はゆっくりでしっかりとさっきの人の顔がこの目に映る。


ずっと近くにいてた様な表情、まるでずーと側にいてたんじゃないかと

無意識に思ってしまうほど、全ての人の特徴に似ていたから。

そして

「人はゴミに値する。ならば掃除しなくては」

ふっと一瞬でベランダに移動し、見下ろした。

「あれもあの人も消して同じにしてしまえば、きっと」


彼女が消えた瞬間、私は強い衝撃と共に意識を失った。


"そうだ誰しもが同じだった、好きなあの著者も、沢山の名曲を出したあの人も、もしかしたら"


テレビのバラエティー番組の音で目が覚めれば、白い天井が映り、此処は病院だと察する。


「・・・・・・」

テレビのあの人、別の番組で昨日も出てた?

そう言ってしまえばあの人司会者だって、ゲストだって

ずっと前から連続して出てる?


隣のお姉さんに聞けば

"あの人司会者はそんなに番組に出ていないわ、この番組だけよ出てるの"

「そうですか」

そんな事無いのに、私が可笑しくなったのか?


どっと疲れて、目を閉じて眠りにつく

・・・・・・・・。

「なんで?」

夜の産婦人科に私はいた。


沢山の赤ちゃんが寝ているこの場所。無縁なのに

歩いて歩いても誰の気配もしないのが怖い。


コツコツ

向こうから誰かがやってくる。


「眠れ眠れよ赤ちゃんさ、僕は君に祝福を与える」


私に気づかず。部屋に入る。


ちらっとその部屋を覗けば


彼は必死に赤ちゃんを死ねないように調整している。


赤子は苦しくても死を許さない。まるで拷問だ。


「生まれて来たのは間違いだった、こんな世界に生まれてきたのが間違えだった。

僕はどうすればいい?親への復讐心のかたまりの僕はどうすればいい?」

問いかけ涙を落とし、赤ちゃんは苦しそうに泣く。


「ああ、ごめんね意地悪がすぎたね。そろそろ祝福をあげないと」

自分の涙を拭って

赤子を解放し、その手で命を枯らした。


「・・・・さて次だ。生まれてくるのは可哀想だから僕の手で」

部屋を出る彼と目が合う


「この産婦人科においで、遊ぼう。赤子は生まれてくるのは可哀想なんだ。望んでいない誕生かも知れない。だからその祝福の末路を現実で映そう」


目が覚めると昨日と同じ病院の天井。

無理矢理病院を出て、夢で出てきた産婦人科に向かう。


コツコツと歩けば、後ろから

「来てくれて嬉しいよ、VIPの病室でショーをしよう。金持ちの子共が生まれるからその行方を見届けて」

スッと言いたい事を残して消える。


言われるままに向かうと確かに子共の鳴き声がした。


子共を抱く看護婦さんに見覚えを感じる。

まただ、もう分からなくなる頭の中、

彼女は子共を母親に渡す直前になって

子共は突如泣くのをやめた。


動かなくなった冷たくなった

って聞こえてくる。


今度は赤子ではなく母親の泣く声が聞こえる。



もう嫌だなんでなんで?


目が覚める


いつもの病院の天井にとうとう何が現実で夢なのかさえも理解できなくなった。


ああ、あの人もこの人も看護婦さんもお医者さんも

皆皆同じ人?


あの有名な作者や司会者、歌手だって皆、


「そうだよ、もう世界の邪魔になるゴミは全て消した。あの母親も全て私の分身の演技」


私の隣に一瞬で移動し、耳元で

「あとはお前だけ、ねぇ体をちょうだい?お姉ちゃん♪」

と囁いた。


"かたまりという私の分身を残してこのバラバラ世界に終焉を"


"塊は私の成長過程だって言えばどうする?"


"生まれた時から力があった"

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あの有名な作者司会者歌手皆貴方だった。 bbキャンセル君 @aiumi

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