放課後

桜宮 彩音。・彼方

第1話

私、田中雪菜の学校には、精霊が出ると言う噂があります。

精霊は放課後に現れ、特に何もせずに、日の出と共に姿を消す。

私はこの噂の真偽を確める為に、放課後の学校に残りました。


「良し!先生に見つからずに5時まで残れた!」


時間は午後5時。

先生は皆帰っていて、学校には私だけ。

絶好の探検日和(?)。



「うーん、精霊いないな」


だけど、精霊は見つからずない。


「やっぱり噂なのかな?」


噂だと割りきり帰ろうとした時…。


「あれは?」


廊下の少し先に、光る物を見つけた。


「行ってみよう」


私は急ぎ足で、その光に向かう。


「うわー綺麗」


そこには、宙を飛ぶ光り…いや精霊がいた。

精霊は点々と白く光り、見えるだけで100匹以上は居る。


「あれ?何処に行くの?」


精霊は私から離れて行ってしまった。


「わぁ~」


着いて行った先には、一面光の部屋…。

いや一面精霊の居る部屋でした。


「凄ーく綺麗!」


私は、その光景に目を奪われて居ると、精霊達が私を囲みました。


「…何だか、眠く…」



「あれ?」


きずくと自分の教室の椅子に座っていました。


「夢だったのかな?」

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