第7話 体を休めるよろこび
//ボイス位置:右(既に掛布団もかけられた主人公の傍で寝ている)
//演技:添い寝なので、全体的に距離近めでささやく
【大家さん】
「布団に身を預けてだらーんとなさい。
ああ、肩から手を出そうとしない」
//SE:布団からはみ出た主人公の肩をパチンと叩く
【大家さん】
「肩を出したら、首が冷えて体が余計休まらないの。
さあ、肩を布団の中へ戻す」
//SE:ズレた布団をかけ直す
【大家さん】
「……よし、布団がしっかりかかったら、
そのまま目をつぶり、さっきの鼻呼吸」
【大家さん】
「はい、合図するからはじめなさい。
吸う時は短く、吐く時は長く」
//演技:声をかけつつ一緒に呼吸を行う
【大家さん】
「吸って…………、吐いて…………。吸って…………、吐いて…………」
【大家さん】
「そう……そのまま……そのまま……。
次、なにをされようと動かない。はい、せーの……」
//SE:主人公に接近してさらに抱き着く
【大家さん】
「動揺しない。なにをされずとも落ち着いて呼吸を続ける。
はい、吸って……吐いて……吸って……吐いて……」
【大家さん】
「……そう、心をかき乱されず、しっかり寝る……。
寝る時にも気を張っているから……そうなるの……」
【大家さん】
「だったら気を張らないようにすればいい。
これを聞いてリラックスなさい」
//SE:心音を聞かせるように主人公の耳元で響かせ、聞かせる
【大家さん】
「私の心音。人の心音というのはリラックス効果があるの
この音に合わせて……呼吸を続けて……。
はい……吸って、吐いて……、吸って吐いて……」
//演技:寝かせるようにさらに口調をゆったりにする
【大家さん】
「ゆったり……ゆったりとりらーっくす……りらーっくす……。
今だけは、私をママだと思ってもいいわ……」
【大家さん】
「さあ、ママと一緒に体をしっかり休めまちょーね」
//SE:頭を撫でながら、喋っていく
//演技:呼吸がさらにゆったりとなる
【大家さん】
「…………」
【大家さん】
「……いい……調子……。
そのリズムで……眠りましょう……」
//演技:眠りそうになる主人公に優しく呼吸音を聞かせる
【大家さん】
「…………」
【大家さん】
「……ふわぁ~、ママも眠くなってきたわ……」
けど、それはあなたが寝てからね。さあ……いいこ……いいこ……」
//演技:本当に寝ているようにゆったりと寝息を吐いて眠る
【大家さん】
「………………」
【大家さん】
「……明日もがんばって……いい一日にしましょうー……ね……」
//おしまい
ドS(しつけ上手)な大家さんに、人生まで世話された 紳源 @shigen57
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