第4.4話 深夜●時・御来転

只今時刻は丑三つ時。

草木も眠る、バケモノ共の起きる時間。













アソボゥヨオ

オナカスイタオナカスイタオナカスイタオナカスイタオナカスイタオナカスイタ

キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

カーゴメカゴメ




ピンポーン




誰かが御来店なさったようだ。

こんな時間に身の程をわきまえない誰かが御来店なさったようだ。







サイタサイタマッカナオハナガマッカッカ

ツマンナァイ

アソンデねえアソンデねえねえアソンデ

ミーチャッタ

オヤスミナサイ




誰かが御来店なさったようだ。何故貴方は彼の地へいらっしゃった。何故貴方はこのやうな時間においでになられた。




ピンポーン




扉の開く音がする。

来店を告げる呼び鈴の音がする。




ピンポーン




只今時刻は●時をお知らせします。

バケモノ共はぽっかりと腹を空かせて獲物を待ちわびる。そんな時間。


常識の通らない非常識が通じる現実とはかけ離れた時間。


貴方の知らない、貴方のいるべきではない時間。







オイシイネエ






ミィツケタ













ゴチソウサマ













あのコンビニには、もう、誰もいなくなった。いなくなってしまった。

時刻はまもなく、「あの」●時を告げようとしていた。







何処からか地面を引き摺る音が聴こえて

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