女性キャラ設定と「うっせぇわ」


 鷲生は現在、中華ファンタジーを公募に出すべく推敲作業を進めるとともに(※1)、次回作の構想を練っております。


 どちらも女性が主人公です。


 今回は、鷲生が女性キャラを登場させるのに、あの「うっせぇわ」という曲が大流行してくれて助かったというお話です。


 つい最近のようで、もう3年くらい前に流行ったAdoさんの「うっせぇわ」。

 サビの「うっせぇうっせぇうっせぇわ」が一世を風靡しましたね~。


 実は鷲生も大好きでよく歌ってましたよw


 歌詞にある

「酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい

 皆がつまみやすいように串外しなさい

 会計や注文は先陣を切る

 不文律最低限のマナーです」って、ココ!


 ↑宴席で言われますよねー。これに「注文した唐揚げの皿が来たら皆のためにレモンを絞りなさい」も加えて欲しいですw


 さて。

 この曲の大流行時にはいろんな社会学的(?)な背景考察がなされましたが。

 鷲生が一番感慨深かったのは……。


 女の子が「自分の方が知的に上なのだ」って歌っていいんだ! という点です。


 歌詞には以下のようにあります。


「一切合切凡庸なあなたじゃ分わからないかもね」

「頭の出来が違うので問題はナシ」

「私が俗に言いう天才です」


 ↑いやあ、エエっすねえw


 鷲生は勉強が好きで得意でしたが、昭和の頃には非難されまくっていたものです。

「女の子のくせに生意気だ」と。


 幼稚園の先生から、小中高。「いくら勉強ができても女の子なんだから……」と否定されてきたものです。

 とうとう大学院進学まで「女の子なら優しさが一番。親元に帰って親の看病をしなさい」と阻まれましたからね……(※2)。


 それが、今や女子高生があーんな歌詞で歌ってもOKなんですから、時代は良くなりましたよ~。


 で。

 鷲生の創作活動にも励みとなりました。


 鷲生が描いていた平安ファンタジー(※3)では、女東宮の少女が「聡明な」資質の持ち主です。

「女の子のくせに賢い」キャラはどうなんだろう?と思っていましたが。

 現在は共感したりかわいがられたりするんだと分かって、安心して物語を進めることができました。


 また、今年公開した中華ファンタジーでは、ヒロインがあからさまに「バカの相手はつまらない」と言い放ちます。


 小説では、キャラを立たせるのが大切。書き手が「ちょっとやりすぎかも」と思うくらい強いエピソードを盛り込むべきだと言われます。


 それでも、女主人公に他人を「バカ」呼ばわりさせるのは、少し思い切りが必要でした。


 でも、それでこのキャラが嫌いだという方もあまりいらっしゃらないようで(pvの分布を見ていると特にこの場面で減っているわけではなさそうです。それに、ありがたいことに、「痛快だ」という趣旨のコメントも頂戴しましたし)。


 それに、カクヨムでは「賢いヒロイン」コンテストなんてものも開催されていました。


「ああ、女の子が賢くてもいいんだ。時代は変わったなあ」と思うとしみじみ思いますね。いい時代になりましたよ、ほんと。


 鷲生の次回作でも、ヒロインは頭の回るタイプになると思います。(本格的な学問好きはサブヒロインに担ってもらうと思いますが……)。


 女性キャラがバカで単純でただただ善良なだけでなければならなかった時代ではなくて本当に良かったです。


 鷲生は20代の頃に自分の行きたかった大学院に進学したかったので、自分の人生に間に合わなかったのは悔しいですが、これから書く物語で、その鬱憤を晴らすべく、いろんな賢さを持つ女性キャラたちを活躍させてあげたいと思います!


 ※中華ファンタジーはコチラ↓お正月頃に非公開にする予定ですので、できれば年内にお読みくださいませ~

「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815


 ※この辺の鷲生の実体験を題材にしたのがコチラです↓

 京都が舞台の現代ものです。

「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ! 親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860159349467


 ※3 賢い女東宮が登場する平安ファンタジーはこちらです↓

 カクヨムコンに参加しておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ~。

「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393

この作品の主人公は「鄙育ちで学がない商家の娘」という設定なので、鷲生の書くキャラが全員賢いってわけでもないですよ。

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