私は「御堂関白記」が見たいんだってば!
今回は雑談です。
昨日、京都文化博物館について書きました。
この京都文化博物館は三条烏丸という市街地のど真ん中にあり、地下鉄烏丸線からも近くて、とてもアクセスのいい場所です。
そして、「おおっ」という展示を開いて下さるので、鷲生もたびたび足を運んでおります。
ここ、建物もエエんですよ~。
東京駅の赤レンガ建築と同じ、辰野金吾の設計です。
「辰野式」と呼ばれる、赤煉瓦に白い石の帯の横ストライプなのも同じです。
(ちなみに、鷲生は、京都が舞台で辰野式建築が登場する現代ものを書いております※1)
さて。
2021年の秋、鷲生がせっせと平安ファンタジーを書いておりましたとき(※2)。
文化博物館で、近衛家の陽明文庫から御堂関白記(藤原道長の日記)が出展されることになりました(※3)。
鷲生はもちろん「うわぁ! 道長の直筆が見られるぅ~」と喜び勇んで行ったのです。
ちなみに、この日記。国宝ですよ、こ・く・ほ・う!
しかも、「誤字脱字がそのまんま」「息子への愛情がだだもれ」という、歴史上の有名人物の人柄が息づく、大変興味深い文献です。
(漫画『神作家・紫式部のありえない日々』に登場する道長様もこんな感じです。鷹揚というか、ええ加減というかなキャラですね!※4)
ところが。
同じ時期に、京都文化博物館では「フィンレイソン展」という展示をやっていたのです。
「フィンレイソン」っつーのは、北欧柄のテキスタイルのブランドです(※5)。
オシャレで素敵だとは鷲生だって思います。思いますけどさ……。
この時、文化博物館の入り口に着くやいなや。
「フィンレイソンは〇階です~」と案内の声がかかり。
チケットを買おうとしたら「このチケットではフィンレイソン展は見られませんよ?」と確認され。
「御堂関白記」のある展示階の入り口でも「ここはフィンレイソン展ではありませんが?」と困惑され。
……私は「御堂関白記」が見たいんですってば!
フィンレイソンはフィンレイソンでええんですけど、あの藤原道長という日本史上の大スターの肉筆! 国宝! じゃないですか!
うーーん。
きっと鷲生が、渋い史料よりも北欧インテリアが好きそうな若いお嬢さんにでも見えた……と解釈しておきましょう。そうしましょうw
※1 京都のモダン建築が登場する現代ものはコチラです↓。
「改訂版 京都市左京区下鴨女子寮へようこそ!親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860159349467
※2 鷲生が書いた平安ファンタジーはコチラです↓。
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393
カクヨムコンに参加しております。ぜひお立ち寄りくださいませ!
※3Wikipedia「御堂関白記」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%A0%82%E9%96%A2%E7%99%BD%E8%A8%98
※4『神作家・紫式部のありえない日々』
https://zerosumonline.com/detail/murasakishikibu
※5 フィンレイソン 公式サイト
http://www.finlayson.jp/
京都市左京区下鴨女子寮
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