【中華F】『天翔るシンボルたち』を読んでます。

 昨日までの三連休は特にまとまった外出もなかったので(こまごました用事には出てましたが)、中華ファンタジーの参考になりそうな本を読んでました。


 張競という名前の日中比較文化論の研究者様の『天翔るシンボルたち―幻想動物の文化誌』という本を読んでいます。


 内容は、龍とか鳳凰とかの「幻想動物」についてです。


 この著者の方については以前に『中華料理の文化史』という本を読み、自然な日本語と軽妙な語り口に惹かれて他の著書も読んでみたいと思いたちました。


 で。

 鷲生が今のところ龍の出てくるアジアファンタジーを書こうかと考えているので、この方の著作の中から『天翔けるシンボルたち』というタイトルのこの本を図書館で借りてきたのです。


『中華料理の文化史』もそうでしたが、だいたい純粋な学術書とエッセイの中間くらいの本でしょうか。


 ※『中華料理の文化史』について紹介した記事があります↓

 中華ファンタジー・中華後宮モノを書きたい人への資料をご紹介!

 第21話 料理については手始めにこの本から!『中華料理の文化史』 https://kakuyomu.jp/works/16817139556995512679/episodes/16817330663362922565


 働きや形態の似通った幻想動物をまとめて、いろんな資料を渉猟しながらご紹介して下さる本です。


 出版社は農産漁村文化協会というところで、この出版元が運営している「田舎の本屋さん」というサイトでは以下の様に紹介されています。


「龍、麒麟、一角獣から人面犬、蛇頭魚身まで、中国でも忘れられている幻想動物に古代人の文化メッセージを読む。聖と妖の視点だけにとどまらず、アジア精神文化のルーツと広がりを探訪。500点に及ぶ図版が圧巻。」


 図版はもう少し大きい方が、鷲生のような老眼が気になる年齢の読者には助かりますが……。

 でも、カラーのものもあって分かりやすいです。


 饕餮とうてつとか騶虞すうぐとか出てくると、「おお、小野不由美さんの『十二国記』の世界だ~」と興奮しますねw


 鷲生は今まで平安時代をモチーフにしたファンタジー小説と中華ファンタジーを書いています。

 前者については、ファンタジーという言葉を「史実ではない」くらいの意味で使っていますし、後者は四神が登場しますが物語における存在感はさほど大きくありません。


 つまり、ファンタジー小説っつーてもあまり幻想的ではないのですw


 こういった本を読むことで幻想動物に詳しくなれたら、鷲生の書けるお話の幅も広くなりそうです。


 なお、この本の他にも、山海経を取り上げた『中国の神獣・悪鬼たち』という本もあるそうなので、これも読んでみたいと思います。


 さて。

 あまり幻想的ではありませんが、その分人間がドラマを動かしている鷲生の「ファンタジー」小説の宣伝を。


「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393


「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815


 よろしければぜひお立ち寄りくださいませ!

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