昨日は日曜日だったんで教会の話でも……
鷲生は日本の宗教マイノリティのクリスチャンです。
洗礼を受けたのは近くのプロテスタント教会だったのですが、会計係のおばあちゃんにいびられたので、今はカトリックの聖書を読む会に参加しています。
3連休の最終日の今日は鷲生に出かける用事もなく、ずっと家にいたために特に話題がないので、週末に出かけた教会のお話でも。
つーっても、教義そのもののお話ではありません。
歴史小説、時代小説をよくお読みになる方なら目にされたことがあるかと思いますが。
戦国末期にフランシスコ・ザビエルを皮切りにイエズス会が布教を始めたころ。
たとえば「主はあなたを愛しておられる」という意味の日本語として「あなたは神様の『お大切』」などの表現を使っていました。
以前から鷲生も歴史小説か何かでこういう言い回しを見かけて、「お大切」というのは、現代の日本語感覚からすると、こなれていない訳語だなあと思っていました。
ただ、これには理由があったのだそうで(って話を週末の教会のお話で聞きました)。
今でこそ日本語の「愛」という言葉はキリスト教で言うところの「アガペー(無償の愛)」という意味も含むようになってきていますが。
ザビエルが日本に来たころ、「愛」という日本語には、仏教の教えで「執着」というネガティブな意味合いもふくんでいたのだそうです。
で。「お大切」という訳語を用いていたのだとか。
今日、Googleで「仏教 愛 意味」で検索して最初に出てきた大谷大学のサイトの説明のURLを貼っておきます。
大谷大学「愛に二種あり。一は餓鬼愛、二は法愛なり。」(https://www.otani.ac.jp/yomu_page/kotoba/nab3mq0000000kl9.html#:~:text=%E4%BB%8F%E6%95%99%E7%94%A8%E8%AA%9E%E3%81%A7%E3%80%8C%E6%84%9B%E3%80%8D%E3%81%A8,%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%8B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 )
もう一つ興味ぶかく聞いたのは、明治期以降のお話です。
禁教時代を経て、近代日本で不況が許されても、文化背景が違うために「愛(アガペー)」の概念が伝わりづらく、それで宣教師たちは言葉ではなくて行動でそれを理解してもらおうとしたのだそうです。
京都の三条河原町に大きなカトリック教会がありますが、その北に幼稚園があります。
そこはもともと孤児院だったのだそうです。
「あそこに行けば育ててもらえる」と評判になり、遠方から子どもを預ける人も増え、一時期は運営が大変だったとそこの教会の方がおっしゃっていました。
他にもキリスト教関係の福祉施設が多いのは、このような事情からのようですね。
もっとも、今時のカトリックの幼稚園は、どちらかというと割とセレブなお宅がお子さんを通わせているという感じがしますが(ウチも子どもの幼稚園選びで検討しましたが、費用がお高めだったという記憶があります)。
上智大学にもお坊ちゃんお嬢ちゃん学校というイメージがありますしね。
とはいえ、それでも例えば京都には聖ヨゼフ医療福祉センターというものがあり、障害のある人にとって拠り所になっていると聞いたことがあります。
あと……私が個人的に印象深かったのは。
聖書の「カナの婚礼」(イエス様が水を葡萄酒に変えたという有名なエピです)の場面で、シスターが聖母マリア様は人々の祈りを取り次いで下さるのだとおっしゃったところですね。
鷲生は親が毒だったもので、マリア様とか母を連想させるものは避けて通っておりました。
洗礼の時に聖母子像の置物を牧師様からお祝いにいただいていたのですが、それも目に見えない場所にしまいこんでいたのです。
週末の教会のお話を聞いて、それじゃあせっかくいただいたんだし取り出して飾ってみようかなと思うようになりました(そうお話しすると、シスターにとても喜んでもらえましたw)。
その、鷲生の毒母の実体験を基にした小説を投稿中です。
後半はコミカルな感じでヒロインが幸せになるお話です。
(鷲生の、こういう青春を送りたかったなあ~という願望を綴っているので、ハッピーエンドですよ!)
よろしければ是非お立ち寄りを。
↓
改訂版 京都市左京区下鴨女子寮へようこそ!親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!
https://kakuyomu.jp/my/works/16816927860159349467
あ、それから。
鷲生が書いたもう一つの現代ものにも先日久しぶりにハートをいただきました。
よろしければこちらも是非どうぞ!
料理男子君が、料理を通じて彼女をゲットしようとするお話です。
↓
俺と料理と彼女と家と
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