第7話【中華F】京都の穴場・隠れ家・秘境!「藤井済成会有鄰館」
2023年8月。
ネットで話題になっていたのが、東京国立科学博物館のクラウドファンディング。
国立科学博物館ってゆーたら、上野にあるあそこですよね。
そこが光熱費などがないからとクラウドファンディングを実施し、すごく短期間で目標金額オーバーのお金が集まったとのことです。
国立博物館を身近に感じるとか、収入源の多様化を図るとか意義はそれなりにある一方で、「光熱費レベルのお金くらい国が出したれよ……」という日本政府の文化行政の貧しさを指摘する声もあります。
昔、ロンドンのナショナルギャラリーに行った時、入場料はない代わりに自主的な寄付だったことがありました。
だから、まあ、クラウドファンディングもあっていいと思います。
とはいえ、やっぱり光熱費ぐらいは国が面倒見るべきではないですかね?
さて。
この話題を鷲生が家族としていて、「あそこがクラファンやるなら是非出したい」と意見が一致したのが、京都の岡崎エリアにある「藤井済成会有鄰館」というミュージアム。
殷とかから始まり中国4000年の歴史が一ヵ所で見ることができる、中華ファンタジー書きにはとても参考になるミュージアムです。
ところが。
このミュージアムはもともと実業家の藤井善助氏の個人コレクションでしたし、今も私立のミュージアムです。
運営も手弁当で、開館時間も第1、3日曜日に4時間だけ。
各フロアにいる人もボランティアのおじいちゃんおばあちゃんです……。
そして建物はインパクトあるのに京都でも無名で、お客もほとんどいません。
「隠れ家」という表現を通り越して「秘境」とも言うべきミュージアムです。
この藤井済成会有鄰館がクラウドファンディングするなら、我が家としてもお出ししようと思いますよ!
けれども、たぶん、有鄰館の方々は「クラウドファンディング何それおいしいの?」状態ではないかと……。
東京国立科学博物館がクラウドファンディングで成功できたのは、知名度と、そのような新しい試みを実施できるスタッフがいるからで……。
この事例が上手くいったからといって、文科省は調子に乗らないでほしいですね。
そして、有鄰館のようなミュージアムにも細かく目配りして補助とかして欲しいと思います。ミュージアムは、我々「クリエーター」の取材先ですからね!
鷲生がこの「藤井済成会有鄰館」を訪問した体験記を以下の記事にしております。
↓
「東奔西走過去未来。小説のネタになるかもしれないエッセイを。」第5話 中国四千年の歴史が1カ所で見られる美術館!「藤井斉成会有鄰館」←どうしてこんなに無名なの?
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330656558559098
平安神宮などがある京都岡崎エリアにあって、外がどんなに混んでいても、有鄰館はガラ空きですw 穴場だと思うので、京都観光にぜひ組み入れてみてくださいませ!
ここに限らずミュージアムは、ほんと、字書きにとって刺激を貰えるありがたい場所です。
鷲生は現在、中華ファンタジーを書いておりますが、主要キャラを「黒曜石のような瞳を持つ」と表現しております。
鷲生は以前、京都大学キャンパスの近くに住んでいたことがあり、京都大学総合博物館の中に入ったことがあります(入場料が安かったのでw)。
そこで黒曜石が展示されており(古代日本の交易を示す内容)、黒曜石の実物を見たことがあるので、自分の作中にも自信をもって登場させております。
あ、その黒曜石のイケメンが出てくる中華ファンタジーはこちらです。
→「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815
有名中華ファンタジーにも、瞳を貴石にたとえる表現が出てきます。
『後宮の烏』では「黒瑪瑙」、『金椛春秋』シリーズでは「黒琥珀」が出てきました。
ところが、鷲生はどちらも見たことがなく、あまり石に詳しくないので想像がつきません……。
「瑪瑙」といえば「シマシマ」という知識しかない鷲生。真面目なキャラの美形描写のはずなのに、瞳がシマシマな人物像が脳裏にちらついている始末w
「黒琥珀」についても、うーん。
京都には「石ふしぎ博物館益富地学会館」というものがあるそうなので、近いうちに時間を見つけて言ってみようと思います。御所の西といえば、京都市内の中心部で行きやすいですしね。
益富地学博物館のURLはこちらです→https://masutomi.or.jp/pages/52/
さて。
話は東京に戻ります。
8月下旬、鷲生は東京に旅行に行く予定なんですよ!
何をしに……って、そりゃミュージアム巡りですとも!
東京国立博物館の東洋館、東洋文庫ミュージアム、そして特急「あずさ」で山梨の「平山郁夫シルクロード美術館」まで遠征予定です!
また感想をこちらに投稿いたしますね!
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