第6話【中華F】怪談めいた実体験……と、日本にもあったレビレート婚
鷲生は現在中華ファンタジーを投稿しておりますが。
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(「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」 https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815)。
これが終わったら、昨年書いて一度投稿して今年は非公開にしていた作品を手直しして投稿予定です。
現在、手を入れているところです。
予定では一度非公開設定したものをそのまま公開にするつもりでしたが、今読み返すとあちこち変えたくなって、タイトルはそのままに改訂版として新規投稿しようと思っています。
(タイトルは「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ!親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」です。身の程知らずに公募に出してみて、落ちてから色々と気づくことがありまして……w)。
私が若い頃の、毒親とクソ彼との苦い思い出を書いたものです(その代わり、自分をモデルにした女の子には小説の中でハッピーエンドを迎えさせましたので、鷲生自身もスッキリ!しましたし、読み手様にも楽しんで頂ける内容だと思います)。
その作業中に昔のことを思いだしたのですが……。
(小説の手直し作業だけでなく、今がお盆で死者のことを思い出す時期だというのもあるかもしれません)。
鷲生が20代の頃、60歳くらいだった父方の伯父と、父方の本家筋に当たる親戚とが同じ日に亡くなったことがあります。
伯父は私の親世代ですが、勤め先の社員旅行で脳溢血かなんかで不帰の人となりました。
突然のことで、遺族一同呆然としていたものです。
もう一人の本家筋の方はもっと驚きです。
まだ、30歳になったばかりの若い男性でした。
勤め先で階段を上っており、下から上司に呼び止められて振り向くと同時に崩れ落ち、そのまま亡くなったそうです。原因は分からずじまいです。
血のつながりで言うと遠い親戚なのですが、家が近くだったので父とそのお宅とでお付き合いがありました。
思いも掛けなかったことで、本当に驚きました。
同じ一族で同じ日に弔事が重なり、喪服を着て葬儀のはしごをした親戚もいたようです。
そして、ここからの話は、中華ファンタジーと少し関わるものです。
30歳になったばかりの彼は、新婚ほやほやでした(本当にお気の毒です……)。
後々、そのお母様のお話で伺ったのですが。
お母様は息子さんをなくされた悲しみに加え、「お嫁ちゃん」(と呼んでました)の身の振り方も心配で心配で仕方がなかったのだそうです。
鷲生(結構な年のオバはんです)の親世代だと、まだまだ考え方も古く、一度お嫁に行った女性が再婚することが想像つかなかったのでしょう。
(イヤな言い方ですが……、そのお母様には「お嫁ちゃんを”傷モノ”にしてしまったのに」という「罪悪感」があったのかもしれません)。
そこで……。
そのお母様は、なんと、亡くなった人の弟(独身)と再婚してはどうかと二人に持ちかけたのだそうです……。
二人とも揃って「お義姉さんとしか思えない」「義弟としか思えない」と答えたので、実現はしませんでした。
息子さんが亡くなられて何年かが経過し、鷲生が結婚する際にお祝いに自宅に来て下さり、その時にお話を伺ったのですが。
その直前に「お嫁ちゃん」の再婚が決まったのだそうで、その方は「本当にずっと心配だったからホッとした。肩の荷が下りた」としきりにこぼしていました。
鷲生が中華ファンタジーを書こうとして、中国史の書籍などを読んで出てくるのが「レビレート婚」。
レビレート婚とは……。
Wikipediaには「レビラト婚」という名前で解説があります(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%88%E5%A9%9A
)。
「 レビラト婚は、寡婦が死亡した夫の兄弟と結婚する慣習。レビラトは、ラテン語で夫の兄弟を意味するレウィル(levir)に由来する。レビレート婚とも。」
儒教の教えでは否定されますが、異民族の風習として出てきます。中国史の史実にも登場しますが、森薫さんの『乙嫁語り』にも出てきますね。
日本においても、武家筋では儒教の影響で嫌われるようになったものの、それ以前や庶民の間では行われていたもののようです。
私の実家はずっと関西であり、田舎から明治維新をきっかけに都市部に出てきて、財をなした家です(東証一部上場企業の創業者だったりします)。まあ、商人ですね。
本家筋のそのお母様の代では、お父様が創業者の一族としてその会社の社長を務めていたので名家という意識があり、それで「お嫁ちゃん」のためを思って、弟と再婚してはどうかと考えられたのかもしれません。
ともあれ。フィクションや歴史がリアルに感じられるお話でした……。
(横溝正史の小説に出てきそう……)。
鷲生は現在中華ファンタジーを投稿しておりますが、主人公の設定を「商人」にしたのは実家のご先祖の影響も多少あります(鷲生自身の父は普通のサラリーマンになってますが)。
というわけで、宣伝を。
年齢のわりに冷めて大人びた少女商人と、無骨な禁軍将軍とが後宮の謎を解く物語、中華ファンタジー「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」
( https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815 )
そう言えば……この文章を書きながら芋づる式に思い出したんですが。
私の実父はもうだいぶ前に亡くなりましたが、文学青年で「小説家になりたい」という夢があったんだそうですよ。
父の生前にWeb小説投稿サイトがあったらどうだったんだろうと思いますね……。
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