自賞行為

言の葉綾

自賞行為

自分のことなんて褒めたことないから

いいところなんて知らないよ

悪いところはすぐ誰であれ

思いついてしまうのにね

今日も今日とて私は

自分のことを壊していく

だって自分のこと嫌いなんだもの

仕方ないじゃん


腕に刻まれた赤い傷は

いつか笑顔になるための道しるべ

そんなことなんて信じられないよ

毎日毎日心穏やかなんかじゃないから


自分に自信なんて持ったことないから

長所なんて磨くことなどできないよ

短所ばかりすぐ誰であれ

指摘されて叱責されてしまうのにね

今日も今日とて私は

自分のことを傷つけていく

だって自分が消えてほしいんだもの

仕方ないじゃん


涙を伝った頬に流れる筋は

いつか笑顔になるための道しるべ

そんなことなんて嘘に決まってるでしょ

毎日毎日不安と闘っているのだから


自分のことを傷つけた過去がいずれは絶対黒になる

きっとそうだよね でもどこか腑に落ちないの

私が 私が 何もわからなくて足掻いた証拠だもん

全部黒に染めていいのかな

これから先の未来が見えなくなるような気がするから

私は私のこと 褒めてみるよ

腕に刻まれた赤い傷は

いつか笑顔になるための道しるべ

足掻いて藻搔いた傷の分だけ

私はきっと強くなっているから

だから大丈夫これからの私

自分のことを褒められる人になろう


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