昨日見た夢の空

言の葉綾

昨日見た夢の空

手を伸ばした先に掴んだ星空の数々     

ひとつひとつ感触がちがった        

私はどんな感触なんだろう         


手を伸ばした先に掴んだ私の星空      

あかりがくすんでいて           

視界はぼやけていた            

私の個性って何なのだろう         


光が動く軌道を眺めているだけの

そんな毎日には飽きたよ

だからこの傷みが疼く足で 

自分から進もうとしたんだ


手を伸ばした先に掴んだ銀河の数々

ひとつひとつ彩がちがった

私はどんな彩なんだろう


手を伸ばした先に掴んだ私の銀河

線が細くて

行く先が見えなかった

私ってこれからどう生きていくのだろう


光が踊る軌道を眺めているだけの

そんな日常には飽きたよ

だからこの傷が癒えない足で

自分から歩こうとしたんだ


誰かの光を見て羨むとか

そんなことはしたくない

私だけの星空を

私だけの銀河を

大切に心のポケットにしまって

生きていきたい


だから昨日見た夢の空とはさようならして

今目の前の

自分だけの空を描こう


光が動く軌道を眺めているだけの

そんな毎日には飽きたよ

だからこれからの毎日が充実できるように

自分から進もうとするんだ

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