龍桐家ダンジョン最終階層・龍皇の坐す深淵にて 前


「今日は随分と浮かない顔をしていますな」


 辰巳の隣をふよふよと漂う、近未来風な袈裟を着た小さなドラゴンが話しかける。

 アニメのマスコットのような存在が、しかし確かに現実感を持って辰巳の隣に在った。

 事実、このマスコットとの付き合いは長い。


「……ん。まあ、な」


 歯切れの悪い少年の返答。

 そんな主の様子に、従者のように付き従いながら彼は言った。


「大方、あの担任殿の助言に、従うかどうか迷っておられるのでしょう?」

「……そりゃあそうだろ」


 ――お前、配信者になれ。


 昨今、ダンジョン探索を配信している人間が増えているのは知っている。

 科学技術やダンジョン技術の向上により、個人での配信が容易になった事で、探索中のライブ配信も可能になったのだ。

 三十年以上前まで、異世界ないし異空間であるダンジョン内ではありとあらゆる通信は不可能だった。専らカメラを使っての動画撮影や写真を撮る事しか出来なかったのである。


 だからこそ、探索者のダンジョン配信は一大ムーブメントになった。


 その結果、様々なが表に出るようになったのは、良かったのか悪かったのか。

 例えば、探索中の死亡件数や行方不明件数――犯罪に巻き込まれた探索者の末路など。

 例えば、レアな装備や希少な素材をドロップするモンスターや場所、有用なスキルの使い方など。

 例えば、探索者の個人情報など――。


「こんなご時世だ。先んじて探索者としての自分を発信しておく理由は、分かる。すげぇよく分かる」

「まあ、そうですな。我が主の外見だけでも、犯罪者扱いしそうな輩が出ても可笑しくありませんからなぁ」

「言い方」


 しかし否定はしない。


「……ふむ」


 僧侶系のドラゴンマスコットは、改めて自分の主人を頭から足先まで観察する。


「記憶はありませぬが……嘗ての平安の世にあれば、源頼光様や四天王、俵藤太様にも互する武人として持て囃されたでしょうな。後の世ならば、鎮西八郎殿にすら届くやも」


 源頼光。

 俵藤太(藤原秀郷)。

 頼光の配下の四天王。

 鎮西八郎(源為朝)。

 いずれも日本史に燦然と輝く綺羅星のような武将たちだ。


「ん? お前、『蘆屋道満あしやどうまん』なんだろ? なら鎮西八郎は兎も角、他の侍は知ってるんじゃねぇのか」


 聞く人がいれば驚愕した事だろう。


 蘆屋道満。


 平安の時代において、善悪の垣根なく依頼をこなしたフリーランスの陰陽師の名前だ。

 ライバルであるとされた希代の陰陽師『安倍晴明』の名前に比べればマイナーだろうが、しかし知る人ぞ知る陰陽道のビッグネーム。

 しかし、


「お忘れですか? 愚僧は、だんじょんによって生み出された『』でしかありませぬ。謂わば、蘆屋道満のヒトガタで拵えた影法師……所詮は陰陽道、いやさ術を行使するだけの存在に過ぎませぬ。そしてそれ依然に――」


 主である辰巳を見上げ、


「この身は、貴方に『喰われた』事で自我を得たのですよ? それまでの愚僧がどんな存在だったかなど、私にも分かりませんとも」


 そう言った。


「……あー、つまり俺が取り込んだから人格を得た、と」

「仰る通りに御座います」

「成程。――で、だ。さっきの話に戻ると、俺は、そんな歴史に名を残すような、イカれた逸話持ちと並ぶ人間だってか?」

「当然で御座いましょう? 徒人ただびとであれば、主様のような選択を選びはしませんとも。……齢十二という元服前の幼子が、それも徒手空拳にて魔物を倒して力を得た。これが現世においてどれ程の偉業なことか」


 武器があれば、訓練が不十分な十二歳の子供でも、弱いモンスターに勝つことは可能だ。

 だが、こと素手となればモンスターを倒せる可能性はぐっと低くなる。

 武器や防具があればこそ、現代人は襲ってくる生き物を殺せるのだから。

 それなのにこの辰巳という少年は、爪や牙を備えた襲ってくる敵に対して立ち向かった。あまつさえ勝ってしまった。

 道満はだからこそ手放しで賞賛する。


「……そんなにカッコいい倒し方はしてないぞ。折れてた左腕犠牲にして噛みつかせて、手や指が砕けるくらいの力で全力で殴っただけだ。その時からガタイもそれなりに良かったし」

「その時点で、常軌を逸した精神と言わざるを得ませんが」


 冷静にそう突っ込まれる。

 しかし当人としては至極当然の行動だと思っていた。


「でもそうしないと死ぬんだぞ? 死にたくないならやらねぇと。大怪我しても親いるから戻ればなんとかなるって分かってたし」

「…………」


 道満としては、それでも人というものは痛みに弱く折れるものだと思っていた。如何に体格が良かったとしても、だ。


「……まあ、そうだな。あとはもう、ヤケだ」

「…………自棄やけ、ですか」


 道満の鸚鵡返しに、笑いながら。


「親からも言われてたんだよな。『もし探索者を目指す場合、モンスターを倒す事を躊躇うな』って」

「成程。ある程度の覚悟はあった、と」

「多分だけどな。言われた通りに実践しなかったら、俺は多分帰れてないだろうさ」


 成程、と道満は頷く。

 どうやらその最初の奮戦が、この『贔屓』の直接的な要因らしい。




 ●●●




「さてさて、過去ばかりを振り返ってはいけませぬ。障害となる敵は目前に迫っておりますれば」

「まあ、な」


 ここは龍桐家に生まれたダンジョン、その最終階層だ。恐らく、という注釈は付くが。

 これまで出てきたようなダンジョン内を徘徊するモンスターはおらず、罠や宝の類もない。

 一本道の先に、大きな両開きの扉があるだけだ。

 ボスのみが存在するフロア。

 こういった階層は、最下層や特別なフロアによく形成されるという統計があった。

 その階層に使えるリソースを丸々ボス一体のみに集約させているのだ。

 だからこそ敵は見違える程に手強く、倒す事が出来れば格別の報酬を得られる。

 道満は、こういったダンジョンの構成を見て主に対して『贔屓』していると判断したのだった。

 勿論それが悪い事だとは思わない。

 と言うよりも、誰にその贔屓を咎められると言うのだ。

 知る人間は極端に少ない上に、


「……ここが底だと思うか?」

「そうですな……愚僧の勘は『ここが最深部だ』と訴えておりますが」

「……勘か」

「然り」

「俺もそう思う」


 主従共々、ここが目的地だと察した。

 何故か。

 理由は至極簡単。


「そりゃあ、あんだけ扉の向こうからプレッシャーがあればなぁ」

「ぷれっしゃー……心への重圧、の外来語でしたか。愚僧には、期待と殺気が感じられますが」


 ここまでで一番のプレッシャー。

 ともすれば物理的な圧迫感さえ感じる。

 それが扉越しにでも分かるのだ。

 直接相対すれば、一体どれ程か――


「んじゃ、行くか」

「ええ。それでは、龍退治へと参りましょうか」


 どのダンジョンにも言えた事だが、その特徴や特色は様々だ。

 龍桐家に出来たダンジョンの特徴は、『龍化』だった。

 序盤辺りは他のダンジョンと同じ獣系のモンスターが多く出てきたが、階層を降る度に徐々に蛇や龍系のモンスターが多く出現するようになってきたのである。

 結果として辰巳は、十階層を降りた後ぐらいから様々な龍や蛇のボスと戦う事になった。


 それら全てを喰らって、辰巳はここまで来た。


 例えどんなモンスターがいたとしても、自分と道満がいればなんとかなる。それだけの修羅場は越えてきた筈だ。

 だから、これは予想外だった。


「おろ?」

「おや?」


 扉を開けて、踏み出した先に床が無いのだから――




 ●●●




 落下。

 真っ逆様に下へと墜ちる。


「……ぬわぁおおおおおおおおおおおおお――――っ!?」

「いやはやこれは予想外」


 絶叫を上げる辰巳に、感心した様子の道満。元々浮いているからこの程度どうという事はないのだろう。……主人はそういう訳にもいかないが。


「主殿主殿、下は水面のようですな」

「ぉおおおおお――って何ぅわぶっ!?」


 大きい水飛沫、いや水柱柱を立てながら着水する。

 水面から辰巳の姿が見えなくなった。どうやら結構水深は深いようだ。

 常人ならば高度から水面に叩きつけられた衝撃で死ぬ事もあるが、そこは探索者。

 ここまでソロで踏破した人間の強度を舐めてはいけない。


「主殿」


 道満が手を一振り。

 光る格子形の九時紋が水面に落ち、巨大化する。物質化し即席の床となったようだ。

 そんな九時紋の床の端を掴む手が。


「よっと」


 気軽な様子で片手の腕力だけで身体を持ち上げ宙を踊り、光の床へと降り立つ辰巳。

 びしょ濡れになった自分を見下ろし、嘆息する。

 荷物は何一つ持ってきていないが、もし大荷物を持ってここまで来ていたら溺死したかもしれない。

 逃れる為には、その荷物をこの水底へ捨てるしかないのだ。


「……他の階層と同じか。身一つでボスに挑め、と」


 濡れた髪を後ろへ撫でつけ、即席のオールバックとする。


「……道満。最初、床あったよな?」

「ありましたな。ですが、主殿が一歩踏み出した途端に床が消えましたぞ」

「今回は床が消えるギミックか。……異空間系のアイテムボックスとかが無い限り、全部の荷物がデッドウェイトになるな」


 特に次の階層へ続く階段を守っているようなフロアボスに、それは顕著だった。

 このダンジョンでは、手持ちの武器や装備する防具に対して制限を掛けられるからだ。

 手にした武器は壊れ易くなり、防具は脆く崩れ易い。戦闘に使わなければ、身につけたりしなければ持ち帰る事は問題なかった。両親に別ダンジョンの探索に使って貰うと、普通に使えたと聞いている。

 逆に、制限が無かったのはスキルだけだった。


 だから辰巳は、『変身』するスキルを成長・強化させた。


「――む」


 道満が、視線を向ける。何かに気付いたようだ。


「あれは……島?」


 どこまでも広がる青い水面に浮かんでいる『なにか』。

 島に見えるが……


「島ではありませぬな。どうやら『魚』のようですな」

「……魚? あれ、魚なのか?」

「いやはや、ここからでも島のように見える図体とは、一体どれ程の巨体か」


 各階層を守るフロアボスは、殆どがドラゴンや龍、もしくは蛇が多いこのダンジョンの最下層のボスが『魚』?


「あ」


 そこで辰巳は思い出す。

 千一夜物語だったか、イエス・キリストが出会ったとされる三日経っても通り過ぎなかった巨大な輝く魚。


「……ならあの魚は」

「まあ、『そう』なのでしょうな」


 別の神話で魚だっただけで、元ネタである聖書では陸の獣こそがモチーフだったと思うが。


「……おや?」


 明らかに異常な速度で水位が低くなっていくのが分かった。床に穴でも開いたのか。


「……水が引いてる、のか?」

「いいえ。どうやら違うようですな」


 道満はその視線を『魚』へと向けた。大きく開いた口に、水がどんどんと吸い込まれているではないか。


「――アレか?」

「恐らく、ですが」

「……まあ、ここはダンジョンだしな」

「然り。戦い、討ち斃し、先へ往かねばなりませぬ」


 そうだ。

 最後の階層を守るボスと戦い勝たなければ、どのダンジョンにおいても『踏破』したとは認められない。

 

「なら『本命』に変身する前に、ダメージは与えた方がいいだろうな」

「然り」


 道満の作り出した格子の方陣の上にて、辰巳は己の中に根付いた基幹スキルに意識を向ける。

 基幹スキルは、戦闘時において必ず発動してしまうスキルだ。

 高校における卒業試験のダンジョンでは適合率が低過ぎたので脚部のみの変身だったが、本来は身体全てが変身する。

 基幹スキルが『変身』である場合、肉体の部分的な変身は逆に高等技術に当たるのだ。

 低い適合率のダンジョンの制限による、ある種の逆転現象。

 ある意味、辰巳は高校での探索はスキルに負荷を掛けていたようなモノだ。当然、そんなダンジョンでは出せる力は制限される。

 だからこそ、高い適合率で部分的な変身が出来るようになるのは高い技術が求められる。

 勿論、それは今必要な技術ではないが、『いつか』は求められるかもしれない。

 思考が逸れるのを振り払う。

 目の前に敵がいる。

 だから。


「――――《変身》」


 辰巳の『力』の籠もった言葉に従い、足下から立ち上る黒と黄金の波が、彼の全身を覆い、膨張し、増大していく。

 そして形成されるは、巨大な《卵》。

 六メートルサイズの黒と金色の《卵》に、勢いよく亀裂が走った。

 その次の瞬間には、《卵》は内側から勢いよく弾け飛んだ。

 そして。

 生まれた《龍》が吼える。


『――――っ!!』


 轟音の咆哮。

 しかし相手は島サイズの『魚』だ。

 聞こえてはいるだろうが、聴覚に異常をきたしているとは思えない。

 だが。


「……警戒しておりますな」


 主の戦闘形態を見てあの『魚』は更に警戒を強めたのを道満は見抜いた。水を吸い込む勢いが増す。


「まあ、それもその筈。この御方は、たった一人でこのだんじょんにて、幾多もの龍を斃してきたのです」


 六年という歳月を掛けて、辰巳は各階層のフロアボスである龍たちを斃し、踏破してきた。

 つまり、どの龍よりも強いということだ。

 そんな辰巳の変身した『姿』。

 それは――人に近しい姿の黒い龍/ドラゴンだった。


 まず目に付くのは、巨大い腕と手だ。

 五指の備わった掌の先には鋭い鉤爪があり、容易に敵の甲殻を砕き肉を引き裂けるのが分かる。篭手は龍の頭をデザインされていた。卒業した母校のダンジョン内で戦闘した時、篭手に龍の頭の装飾は無かった。

 その時は四つの指から刃を延ばしていたが、アレは別スキルによる武装変化だ。


 次に、脚。

 基本ベースに人間を意識しているが肉食の恐竜のような所謂『爪先立ち』で立つような造形をしている。こちらは前に三爪、踵部分に二爪と指が分かれていて変則的な『猛禽の鉤爪』のようだが、その用途は一貫して『疾走る』事に特化していた。

 前述の腕や手は大きく、攻撃に特化しているとすれば、脚は機動力に特化させているのだ。その太い脚からは想像もつかないような異常な速度で、この龍は近寄ってくるのである。その後、脚を覆うように布地が下りてくる。袴を着たのだ。


 次に、尾。

 人には無い部位だが、ドラゴンには当然のようにある器官だ。等間隔で甲殻が並んでいて、防御能力もあるのが伺える。


 次に、胴。

 巨大な手脚に比べてスマートな印象を見る者に与えるが、それでも全長六メートル弱ある巨体の胴体だ。重厚でその背中には翼のある部分にノズルのような物が付いていた。鎧のような外骨格でその全身は覆われいて、腕のニ対の龍の他に胸・胴・背の二つの突起に二対ずつの計八体の龍の装飾があった。


 最後に、顔。

 延びた太い首の先には、龍の顔があった。

 東洋の龍と西洋のドラゴンをミックスしたような和洋折衷の顔。その口腔から見える牙は鋭く、その眼は黄金色に輝いていた。


 黒をベースに黄金や赤、緑といった差し色が入ったドラゴンが、そこにはいた。


『……』


 辰巳が変身した龍は、力を確認するかのように手を開け閉めする。

 カチカチカチ、と篭手を装着しているようなデザインの腕に備わっている機構が動く。

 動作を軽く確認。

 当然だが、高適合率ダンジョンであるから、スキルの制限は起きていない。

 分かっているが、それでも辰巳は再度確認を行った。

 ステータスボード内にあるスキルツリー内のスキルがどれも文字化けしていない。

 つまりどれも使えるという事だ。

 例えば、


 《大型八龍》:このスキルを所有する者は、『かつての所有者』と同じ身体能力と八大龍王からの加護を得る。しかし、固有技能(神如弓術、他)は受けぐ事は出来ない。


 フロアボスの一体。

 かつて平安の時代、誰に言われるでもなく九州を制した源氏の武将あたまのおかしいヤツ、鎮西八郎為朝と八大龍王を統合したボス【八龍・為朝】。

 そんなバケモノを斃し、手に入れたスキルだ。

 ダンジョンでは神話や伝承にあるような神魔英霊妖物が出現するのだが、基本的にそれらは伝承通りの性質や弱点がある場合が多い。

 そう、『多い』のだ。

 つまり事例は少ないが、『八龍・為朝』のように拡大解釈や色々とミックスされたボスの目撃情報は皆無ではなかった。

 手強い分、手に入れられる報酬は極めて強力なモノが多い。それはスキルであっても同様だ。

 それに辰巳は、最初の不本意な着の身着のままの探索中、似たようなスキルを手に入れていた。


 《■力■■》→《怪力乱神》:このスキルの所有者は、この言葉通りの権能を得る。


 短い説明だ。

 だが、こういったフレーバーテキストが掲載されているスキルは統計的に軒並み強力だと言われている。

 高い適合率のダンジョン内で手に入れたスキルは、その探索者個人と相性が良い為、どんなスキルでもフレーバーテキストがあった。

 しかし、適合率50パーセント程度ではそういったスキルは現れない。

 60~70パーセントで漸く出現するのである。


 説明したスキルは種類は違えども腕力強化の効果があるスキルだ。

 つまり近付いて殴るのが基本戦術だと思うのが普通だろう。

 だが、


『《武装巨腕アームドアームズ》起動――銃長剣ロングベイオネット


 前述したように、このダンジョンは手持ち武器の使用を非推奨している。


 《武装巨腕》:武器を取り込む事で本人の腕をその武器に変える。※使用制限・武器防具の装備不可。


 しかし、強力なスキルを与えられた事に変わりはない。

 スキルを発動させる起動文言トリガーワードにより、辰巳の右腕がライフル先に片刃のブレードが取り付けられた銃剣に変化する。

 その切っ先と銃口が巨大な魚へと向けられた。


『やるぞ』

「ええ」


 主従の短い遣り取り。

 そして、銃撃が始まる。

 銃口より吐き出されるは結晶の弾丸。それも一発や二発ではない。

 ダダダダダダダダダッと、連続して吐き出されるそれらが、魚の身体に着弾する。

 その度に魚の表面が爆発した。




 しかし、それでも。

 魚は水を吸い込むのを止めない。




 嫌な予感が辰巳と道満を襲う。

 数百発と結晶の弾丸を撃ちながら。


「……水が無くなったらどうなると思いますか?」

『そりゃお前……床なりなんなりに着くんじゃないのか?』

「ええ、そうですね。つまり

『「…………」』


 なんとなく、先が読めた。


『魚の次は獣か』

「恐らくは」


 そしてその次に、『龍皇』は降臨するのだろう。

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武器腕ドラゴン系配信者の、無人島生活 七紙野太郎丸 @usfor

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