波乱に満ちた人生の果てに、主人公パトリシアが手にしたものとは何だったのか。
幼い頃に交わした、たわいない約束。それは戦乱と陰謀に翻弄される運命の中で、決して消えることのない灯火となりました。
陰謀渦巻く王宮が舞台ですが、単なる政略の物語にはとどまりません。
過酷な運命を受け入れながらも、自分の意志で生き抜こうとするパトリシアの芯の強さ。
彼女を支え、時には翻弄しながらも、彼女を深く愛するタリアンの誠実さ。
そして、時代を越えて国を守り抜く人々の想い――。
どこまでも優しく、どこまでも力強い物語です。
読み終えた後には、胸の奥が温かく満たされることでしょう。