第29話
カフェで優雅な朝食を終えて、今。
電車で少しばかり移動し、場所を移した僕と愛梨は今。
「あっ、それはまずくね?」
「だいぶマズイですね……焦りゆえの雑な攻撃は命取りです。命をかけた戦闘を行う上でまず真っ先に避けなくてはならないことです……うぅ、みていてもどかしきですね。そこで敵の金的を……あぁ、目潰しのチャンス、その挑発に易々と乗るのはまずいです。それを利用してまずは目を潰せば……ぁあ」
「具体的な戦闘法は口にしないで?怖いから……まぁ、でもまだ序盤。ふつーに負けイベやろ」
「うぅ。ですが見ていてもどかしいものはもどかしいです。戦闘の仕方によってはまだ勝ち目もあるというのに」
「なんでお前はいつも戦う側の目線なんだ……ポップコーンおいしかー」
絶賛映画館の巨大なスクリーンで映画鑑賞中
なのにも関わらず二人で並び立って座り、ダラダラ会話しながら映画を鑑賞する。
映画中の会話などマナー違反のなにものでもないが、現状においてはそれを心配する必要がない。
なぜなら、現在この映画館は貸切中。
自分たちが見る映画だけではなく、館そのものまで貸切……予約と言えるのか?これは。
という状態であった?
自分たち以外客もいないのだから、当然会話も気にする必要は無い。
僕はどちらかと言うと映画は誰かと一緒にダラダラ感想を言い合いながら見る方が好み。
愛梨との会話をしながらの映画鑑賞にもなんの不満もなかった。
「おぉー」
「素晴らしい成長度合いです。これならば搦手なしでも勝つことが出来るでしょう……搦手も使った方が安全ではありますが」
「お前の搦手推しすごいな?」
僕と愛梨はダラダラ会話を楽しみながら映画鑑賞を続けるのであった
絶対に働きたくない僕がヤンデレ彼女に養ってもらおうと計画し、適当に心を病ませた女の子たち三人が全員僕のこと大好きなヤンデレとなって貢ごうとしてくる件 リヒト @ninnjyasuraimu
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