004 漫画的
どもどもです。星埜銀杏です。
あけおめとか言っておくッス。
さてと。
新年一発目のネコと杓子は、漫画的について考えます。
いやね。ピアという私なりに漫画的な小説を書いておいて思っちゃったわけです。
あの小説の、どこら辺が漫画的なのかという事を放置しておいていいのかとです。
多分にピアを読んだ方の感想は、普通に小説じゃねぇ? だと思うわけです。なので、自分の小説を解説するという、ある意味での恥を忍んで、私が考える漫画的な小説について書いていきたいと思うのです。無論、擬音についてもも含まれます。
多分ね。
では、始めていきましょうか。
まず私の漫画的な小説を語る前に漫画と小説の違いをハッキリとさせておきます。
分かりやすい部分で言えば漫画は絵と台詞によって成り立っているという事。対して小説は文字で構成されています。挿絵という手段で絵を挟む場合もありますが、基本的には文字だけでと括っても良いと思います。そのどちらが優れているのか?
それは、各々個々の好みなのだとしか答えられません。
漫画好きな方は漫画の方が優れていると言うし、小説が好きな方は小説、または、そのどちらもが好きな方は優劣をつける自体、無意味で馬鹿らしい事だと言うでしょう。結局、映画やドラマなど、そのジャンルの数だけ、好みがあるので……。
それぞれが優れている、あるいは劣っている、と言いたくなってしまうのは……、
やはり個々の好みで語っているのだとしか言えません。
というか、当記事で、そこら辺を深掘りするのは趣旨が違うので私的な答えは好みの問題という事だけを覚えておいて先に進んで下さい。さて、では、絵と台詞で創られる漫画と文字だけで構成される小説との違いは、それだけなんでしょうか?
違いを知る上で重要なのは、やはり漫画は絵と台詞で構成されているになります。
その絵の部分にフォーカスを当てて、じゃ、絵は、何を表現しているのか? を深く掘り進めると漫画と小説の大きな違いが浮き彫りになります。漫画という表現での絵というものは、まずキャラクターの容姿を視覚的に読み手さんに伝えます。
次に、登場人物が、どこにいて、何をしているのかを背景の絵を交えて伝えます。
しかしながら、これらは小説でも文字のみで伝えます。
キャラクターの容姿、そして、キャラが、どこで、なにをやっているのかをです。
もちろん、絵と文字の違いはありますが、大枠、同じ事を同じように表現します。
なので、もっと深く深淵へと絵で何を表現しているのか? を掘り進める必要があります。では、それ以外、何を表現しているのか。それは感情です。漫画は心理を絵で表現できます。もちろん台詞回しでも、それをやります。やりますが……、
本当に面白い漫画は、一つの絵〔つまり一コマで〕心理の全てを顕したりします。
それは、
描かれた手の仕草であったり、口の形であったり、体全体の動きであったり、そういったもので心理を適確に読み手さんに伝えます。一番、分かりやすいのがキャラクターの表情ですよね。そそ。ワンピースのエネルの、あの瞬間の、あの驚き顔。
分からない方はエネル・驚き顔で検索して頂ければ、沢山、同じ顔が出てきます。
見ると笑ってしまうような顔ですから、是非とも検索して貰えれば、と思います。
無論、漫画は、絵で心理を顕している、の意味も良く分かると思います。ふふふ。
兎に角、
このようにキャラの心理状態を絵で表現するのが、漫画なのだ、と私は思います。
もちろん、そこまで掘り進んでも、まだ底ではありません。では、その次に何が出てくるのか。思うに、それ以外に絵で表現するものは、キャッチーさ。つまり、スタイリッシュな絵柄やポップな絵柄などで読み手さんの興味を惹くという行為です。
絵柄が好きだからという理由で、その漫画を読んでいる方は大勢いると思います。
それですね。漫画には流行の絵柄というものもありますが、それも絵柄で興味を惹きつけるからこその流行なんでしょうね。ともかく、これ以外にも漫画が絵で表現するものはありますが、ちょっと長くなりそうなので、この辺で止めておきます。
兎に角。
このように漫画が絵で表現するものは多く在る事が分かって頂けたかと思います。
それら全てを文字で顕す。それを目指したのがピアという漫画的小説なわけです。
無論、文字で顕すと言っても単純に5W1Hで書き表したわけではありません。それだけではビジネスプレゼンと、なんら代わりありませんから。なので、一番の工夫した点は、何も考えずに読んでも読み手さんの頭の中に情景が思い浮かぶ、でした。
漫画が絵で多くのものを表現するのと同じく文字だけで絵的に表現する為にです。
しかしながら情景が頭の中に思い浮かぶと言われると純文学を想像する方も多いかと思います。その点は凄く苦労しました。思い浮かぶにも関わらず、文字数は削り、無駄な描写は省くを心がけて、くどくならない程度というものを見極めました。
くどくなり過ぎるとキャッチーさが失われますからね。
その意味で、ななしの案山子という、これも私の小説なのですが、それとは違うテイストで書きあげました。ななしの案山子は、どちらかと言えば綺麗な文章での綺麗な情景や純粋な心理を書き表したいが為に書いた作品なので純文学寄りなのです。
ともかくピアは、そんな感じで漫画的を目指しました。
そそ。作戦の一つとしては漢字を少なくして片仮名や平仮名でというものもありました。技名を敢えて中二っぽくしたのも、また漫画的を目指しです。そんな感じで、もの凄く苦労しましたが、むしろ書きあげて、逆に何だか面白かったなって。
ふほっ。
もちろん、一般的に言われる漫画的小説であるキャラクターありきのストーリー展開、ギャグなどを挟み読み味を軽くする、バトルに加え、ミステリー要素の加算など私自身が考え得る限りの漫画的を盛り込んでもあります。どんでん返しもですね。
そんな感じでピアは今の私が考え得る漫画的の最高峰なのだと自負しております。
まあ、飽くまで私が考える漫画的なのではありますが。
そそっ。
で、この何も考えずに読んでも頭の中に情景が思い浮かぶ文章を書く為には、になりますが、それは、一旦、小説で書きたい状況を絵に起こす、という作戦を使うと良いと思います。これは、さる方から聞いて、ずうっと実践している作戦です。
信長好きのあの方。いやいや、それ以上は、ご勘弁を。
兎に角。
本当に良いので、めちゃくちゃお奨めの作戦ですよぉ。
無論、絵と言ってもラフで充分です。アニメや映画でいう絵コンテで充分ですよ。
一度、一旦、時間を作って絵にする事で思いもしなかったキャラの仕草や背景にあるものなどが視覚化されます。それを文章に落とし込む事でキャラの動きや心理状態、その場に在るモノがリアルに文字で書き表せます。本当に。騙されたと思って。
ただし。
ここで注意しなくてはならないのは、繰り返しにはなりますが、くどくならない程度というものです。純文学ではなくて漫画的な小説を書きたい場合はです。そんな感じ。てか、本当は擬音についても書きたかったのですが、長くなり過ぎました。
擬音は先に少しだけ書きましたがキャッチーさに大きく力を発揮するんですよね。
なので、擬音については、また機会があれば書きます。
というか、ステマ臭い記事になってしまいましたよぉ。
が、これが私が考える漫画的という事で勘弁して下さい。そそ。この記事とは、まったく関係ないのですが、年賀状は4パターン創る事に。それをディープウェブ〔正真正銘の〕で答え合わせみたいな感じにしたら面白いかなって。あはっ。イェイ。
まあ、でも、ディープウェブとは言ってもダークウェブではないので、ご安心を。
遺影ッ!
と、ふざけて今回のネコと杓子を終えたいと思います。
チャオ。
猫と杓子 星埜銀杏 @iyo_hoshino
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