錬金術師の師匠が死んだ。
その息子から、手酷く家を追い出されたカモミール(ミリー)。
かの偉大なる錬金術師テオドール・フレーメの死後、世界から錬金術や魔法がどんどん消えていった。
化粧品などを作る『小さな錬金術』の使い手であるカモミールは、元錬金術師の工房を買い、そこを新天地とした。
そして彼女は新たなブランドを立ち上げて、奔走する。
だが、二つ問題がある。
一つは、その工房にあった錬金釜に、強い自我を持つ精霊がいたこと。しかもその工房は、かのフレーメのものだったのだ!
もう一つは、幼なじみのヴァージルがとっっても過保護だったこと。
……しかし、そんなヴァージルには、とんでもない秘密があった。
この物語の前提がひっくり返るような秘密が。
ヴァージルの秘密を知った時、カモミールは――!?
ときめく生活用品と、美味しそうなごはん、そしてハラハラドキドキする経営と純愛ストーリーです!