世界は余白から創造される

  • ★★★ Excellent!!!

物語は、夕焼けに染まる帰り道、仲の良い少女からの突拍子のない提案から始まる。

リアリストでありながらロマンチストな風花。
決断力を持ちながら繊細な心を持つ凪咲。
本作は、所謂キャラクター小説というジャンルに位置するのかも知れない。

しかし、宇宙について夢想し、それを語り合える二人の距離感は、作り込まれたキャラクターにより日常の一コマをドラマティックに描いている。青春時代の美しさを思い出すのは、私だけではないはず。

作中に登場する台詞は、創作者としての在り方を見詰め直す一つのきっかけになるのではないだろうか。煌めく青春と星の輝きに乾杯です。

オススメです!