今夜、一緒に星が見たいから。
げこげこ天秤
第1話
「ねぇ、
不意に投げかけられた
バーガーカフェ『MONOCHROME』。駅前に構えるファーストフード店に二人は来ていた。小腹を
「どゆこと?」
「言葉通りの意味だよ」
目の前のポニーテール少女の言おうとしていることが、いまひとつ見えない。けれど、どうやら言葉通りの意味らしいぞと思考が動き始めたところで、
「なんかさ……」
「うん」
「クラスの奴らが言うに、私らってできてるらしい」
「ほう?」
「でも、別に付き合ってるわけじゃないじゃん?」
「まあ、そうだねぇ」
「付き合ってみる?」
「そこだよ!! なんでそうなるの、もー。相変わらず
「じゃ、付き合おっか。プロポーズは、全然ロマンチックじゃなかったけど、いいよ。おっけい!!」
「……え、まじ?」
「ちょ、なんで、
「普通、意味不明でしょこんなの。……でも、まぁ――」
――ありがと、とボソリと呟く
*****
「で? どこに連れてってくれるの!?」
「どこに……か。
バーガーカフェ『MONOCHROME』を後にした二人。
夕日のなかで、先に手を伸ばしたのは
「今夜、うち来なよ。望遠鏡をもってさ」
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