花火とカメラと君と
橘 香澄
トモダチ嫌い
心が動いたら、シャッターの切れる音がする。
頭の中に高性能カメラがある感じだ。切り取られた画像は、記憶のフォルダに保存される。そして削除されたことは、一度もない。
三万人に一人の能力。すごいね、とほめるようなコがいたら、言ってやりたい。
忘れられない苦しみって、あんた、わかるの――?
下駄箱で上靴に履き替えて、だだだだっと階段を駆け上がる。三階で急ブレーキ。廊下をまた走り出したら、向こうからきた先生とぶつかりそうになった。
「危ないだろー気をつけろー」「はあい」
私の教室は一番端っこにある。体当たりしそうな勢いで引き戸に手をかけ、思いっきり開けた。
「おっはよー!」
私、
「サキちゃん、おっはー」「朝からげんきー」「わんぱく、サキっち」
クラスの女子が口々に応えてくれる。男子は遅刻ギリギリにしか来ないから、朝はジョシコー(女子高)みたいだ。
ことし中学受験をして、この学校に入学した。偏差値はびっくり七十越え。私立だからか、学校全体がぴかぴかしてて好きだ。……少し。
試験は簡単だった。だって国語以外、教科書を丸暗記したらよかったから。合格証明書が来たとき、ちょっと冷めながらその紙切れをみつめた。「証明書」って、上から目線じゃない?ま、父さんも母さんも喜んでくれたから、別にいいんだけど。
「今日って小テあったっけ」「ないー」「あー良かった、あったらどうしようかと思った」「サキちゃんならノー勉でいけるっしょ」「ムリ無理」「うっそだあ」……。
お世辞を笑って流しながら、カバンを床に置いた。
無愛想だった私は、小学校では挨拶を返してくれる人すらいなかった。別によかったんだけど、中学校に入って気が変わった。
みんなが始終笑いをつくってるのだ。バカじゃないの、と最初は思ったけど、これが常識、ってやつなんだろうっていうのも、なんとなく分かってしまった。郷に入れば郷に従うのだ。それが今までの自分と違くても。
あきらめたんだろうか?みんなを見下したんだろうか?それとも……どうだろう、分からない。分からないことが増えるのも常識に、いつの日かなってしまうのかもしれない。
とりあえず、今日も「元気いっぱい」で頑張るぞ。言い聞かせるようにまばたきをして、椅子を引いた。
県内トップレベルの学校だから、いい意味で頭のねじが吹っ飛んでる人ばかりだと思っていた。そうだったらいいな、とも。
でも、そんな淡い期待を抱くことも、もうなくなった。だって。
「サッキーってなんでそんな元気なの?」
「歴代の友達中、一番目立ちたがりだわ」
こんなふうに、年相応なコのほうが多いから。
私はいなくてもいい。
分かっているし、それでいい。小学校は一人でいることが多かったし、トイレまで一緒なんて正直、重い。
「それはそうと、今日の放課後さ、」
樹里がそう言って、目くばせをした。
「花火みんなで持ち寄ってさ、花火大会しよー」
「
三善川。奈津子の言葉が、頭の中でくるりと回った。
あそこはゴミだらけで有名な川だ。夜真っ暗で、人通りも少ない。そんなところで、きらきらしたこいつらが、花火をやるはずがない。
へえ、そういう断らせ方もあるんだ。
考えるふりをして、私はうつむいた。すかさず美玲が顔をのぞき込んでくる。
「やっぱ、無理そ?」「急だしねー」
こういうとき、女子のチームワークはすごい。口調も身振りも、いっそう磨きがかかる。
「来てほしかったんだけどなー」「強制じゃないし、もちろん」「強制とか、やばすぎーっ」「タヨウセイの時代なんだよ、今は」「うわ言い方うざっ」「でもやっぱさ、」
一拍置いて。樹里が横目で、私をなめるように見ながら言った。
「友達じゃん、うちら」
友達。呼ばれると胸の奥がぐらついて、バランスを失いそうになる。サイテーだ。樹里が完ぺきシロだとはいわない。ただ、こんな言葉に甘えそうになる自分に吐き気がする。
あんた、嫌い。口に出す代わりに、机の木目をじっとみつめる。穴が開くくらいみつめる。
こんなとき思い浮かべる場面がある。遠足で東大寺をバックに集合写真を撮った。いつだったかは忘れた。けどカメラマンさんの声は、今でも頭に残っている。
そこ、写真に入らないよーもっとよってー。もっともっと。はいオーケーでーす。じゃあみんな、まぶしくてもぱっちり目あけてー。きみもっとにっこり笑って。そうそう、ばっちり。はーいじゃあ、いきますよーいちまいめー、はい、チーズ。
「うん、いくっ」
パシャ。ぱっと顔をあげて、驚いた顔の三人を、撮った。
その表情が、みるみる溶けていく。美玲が抱きついてきた。日焼け止めがべたべたくっついてきて、胸がぶるっと震えた。
「よかったあ、サキっちこなかったらどーしようかと思ったよお」
「行くに決まってんじゃん、行かない理由のほうがないよ」
キャハハハ、と三人が笑う。私もつられて笑う。心と体が、ちぐはぐな感情を浮かべる。
あの瞬間、みんな、冷たい目をしていた。
「期待外れ」。もしもを想像しただけなのに、ずき、と胸が痛んだ。
ひとしきりおしゃべりをした後、奈津子が「そーいえばさあ」と切り出した。
「花火ってなんであんなきれいなんだろ」
本気であのドブ川行くつもりなのかな、とか考えてたら、ワンテンポ遅れてしまった。
あ、それうちも思った。え、まじ?考えてること同じじゃん。兄弟かよ。それなー。会話が耳をすり抜けていく。
「サキっち知ってるー?」
ぼんやりしてたら急に話が飛んできた。えーっとね。作り笑いをしながら、あわてて脳内の辞書をめくった。
小学校のころ、辞書を一日一回は使いなさい、という決まりがあった。単語をチェックして、そのページにふせんを貼る。一年間でふせんの数が最も多い人に、メダルが渡された。
私は、それに没頭した。意味も見ずに、ただ赤線を引いて、貼ってを繰り返し、辞書がぼろぼろになるくらい使い倒した。
二年の三学期にメダルをもらった。ちょっと嬉しくて、たった一人の友達に見せびらかした。その時の反応は、今でも忘れられない。
調子乗んなよ。
写真みたいに覚えるようになったのは、その頃からな気がする。
九八ページ、あった。「
アルカリ金属やアルカリ土類金属の塩類を炎の中で熱すると金属固有の色を発する反応……?
前半の意味がさっぱり分からない。どうしよう、とりあえず言っとくだけ言っとくか。
半分やけになって口を開いたら。
会話をすっ取られた。
「それは炎色反応って言って、塩類を炎の中で熱すると、色が出るんだ。例えばナトリウムっていう金属を熱すると、黄色の火になる。花火は火薬と
パシャ。抑揚のない声が、わたしよりはるかに上手に説明をした。横の地味な男子が言ったようだった。
「……なに?」
すごい。樹里の鬼の睨みにも、一切ひるまない。すました顔で手元の本を読んでいる。
びっくりを飛び越えて、嬉しくなった。ここに入ってすぐにかき消えた「興味」の二文字が、今見えた気がして。
チャイムが鳴って、担任の先生が入ってきた。朝の会始めるぞー席座れー。間延びした声が教室中に広がっていく。
「部外者はだまってろよ」
荒っぽい口調で吐き捨てて、いこ、と美玲が歩き出した。二人もそれにつられて、席を離れていく。
「サキっち、今日夜九時、
集合場所は、川の最寄りじゃなかった。
やっぱりね。つぶやいた胸の中は、好奇心でもういっぱいになりかけていた。
きりーつ、れい。ありがとうございましたーの直後に、こっちから話しかけた。
「ねえ神崎くん、さっきの説明すごかったねっ。そういうの好きなの?」
マイペースなコは、無理に話を進めないのがコツだ。どきどきしながら応えてくれるのを待った。
こちらを見て、軽く会釈。え、それだけ?
とりなすように本を覗き込んでも知らん顔だ。いつものように読書をしている。
もしかして、キョーミないってこと?
ふつふつと怒りとも悔しさとも言えない感情が込みあがってきた。
せっかく見つけたのに。せっかく喜んだのに。胸から喉へ、せりあがって、せりあがって――。
「かんざきくんっ」
自分でもびっくりするくらい大きな声が、でた。
「きょう九時から、三善川で花火、一緒にやろっ」
神崎くんが、こっちのほうを向いている。今度はまっすぐ私を見つめて。その目が、小さくうなずいた気がした。
クラス中の視線がこちらに集まっている。ばつが悪くなって、少しうつむいた。
「ちょっとサキ、本気で言ってる?」
どん、と後ろから肩を突かれた。振り返ると、奈津子たちがすごい剣幕で私を睨みつけてきた。
「ハカセとやるとかまじゲロ吐きそうなんですけど」「ちょっと、ナツ言いすぎい」「本人右にいるんですけどお」「うわやっべえ」キャハハ。三人とも、目は少しも笑っていない。
「まーいーけど、その代わり」
美玲がたっぷり間を置いて、ねじ込むようにいった。
「うちらは別の場所でやるから。二人でラブラブ楽しみなよお」
もう後戻りできない。
薄笑いを浮かべた三人の背中を、睨みつけるのが精いっぱいだった。
「ごめ、ぼくのせいで大宮さんが……」
「うっさい、次の授業の準備しなよ」
違う、巻きこまれたのは私のせいだ。謝らないといけないのは、私だ。
なのに出た声は、さっきの美玲と同じだった。
午後八時四十六分。自宅で私は考えていた。
夕立は降らなかった。三善川までは近くて、自転車なら十分で着く。花火は畳の部屋にあったやつを持ち出してきた。ライターは父さんから。つまり、行く準備はできている。
でも、行ってきますの一言がどうしても出ない。玄関で足が止まって、へたりこんでしまう。
「神崎くん、来るかなあ」
時計の針が四十七をさした。もうこのまま五十になるのを待っていようか。サンダルをはいた足をゆらゆら揺らしていたら、母さんの声が降ってきた。
「あんたどこ行くの、こんな遅くに」
「いや今行くと行かないの中間地点に行ってる」
「ほんと、口減らないわよねえ」
まあ、ため息の後に母さんが続ける。
「行きたくないなら行かなくてもいいんじゃない?連絡入れたら」
その言葉に、ああっ、と思わず叫んでしまった。
連絡、で思い出した、多分今一番の問題。
興味深すぎる神崎くんと、連絡先を交換していない――。
「行ってくるっ」「えっ行くの、どこに」「すぐ近くの川!」「ええ、もう、さっさと帰ってきなさいよお」
はあい、同じメロディーで返して、自転車に飛び乗る。こんな時間の外出を、しかも場所もぼかしても許してくれる母さんに感謝して、ペダルを思いっきり踏んだ。
川沿いについたのは、八時五十九分。ギリギリ間に合った。ふう、と息をついて、自転車を停める。堤防を降りたところで、なにかがちらちらと光っているのが見えた。
「大宮さん」
声の主が、こちらに手を振っている。ランタンを持ってきたらしい、スポットライトが当たったみたいに、そこの地面だけ白くなっていた。
「もう線香花火?早いね、神崎くん」
階段を下りて、彼のいる場所にきた。バケツになみなみ水が入っていて、燃えかすが何本も入れられていた。
「いや、線香花火が好きなんだ。一番きれいだから」
「ふーん」私は相槌を打ちながら、発泡スチロールの残骸ををどけて座る。神崎くんが、ラムネの栓を抜いたみたいにしゃべりだした。
「実は線香花火の火花のでき方は長年謎に包まれていたんだけど、近年解明されて。まずこの火玉は
「ほへー」
言葉そのものは脳内辞書で何とかなるけど、つなげられると、何が何だか分からなくなってしまった。
私の困った気持ちが顔に出たんだろう、神崎くんはちょっと眉を下げて、ごめんと言った。
「僕、化学のことになると止まらなくなるから……」
頭を下げようとするのを、いいよ、と手で制した。まだ何か言いたそうなのを横目に、袋から手花火を取り出す。もってきたライターをカチ、カチ、と押して火をつけたら、案外激しく光りだした。
「私、あんたみたいな個性的な人に興味あるんだ」
だから友達少ないんだけど。ちょっと笑って、火を吹く花火の先端を、撮った。なんとなく隣の神崎くんの顔を見たくなくて。
「気持ち悪いとか、思わないの……?」
化学以外のこととなると、どうも声が小さくなるらしい。なぜかしなびたキャベツが思い出されて、しかめっ面をした。
神崎くんが、もっといきいきできるために。
私ができることは何だろう。
少なくともさっき思ってた、連絡先を交換することじゃない気がする。する、から。
「思わないよ」
はっきり、きっぱり、神崎くんを見て、言った。
「好きなことがあって、何で気持ち悪いの?隠すのは自由だけどさ、人がどう言っても、好きなもんは好きなんだし。というかそんなこと言うやつ、私がぶっ
一息に言って、あれ、なんか言いたいことと違うな、と思ったけど、言い直さなかった。
「ぶっ放さなくてもいいよ……」
笑う神崎くんの、メガネの奥が、ちょっと光ってた。それで充分だったから。
どこかの草むらで、リリリリ、と声がしている。スズムシが鳴く頃になった。でも、まだまだ夜は深い。電車の音が遠くから聞こえて、虫の声をさらっていった。
花火の量もだいぶ減って、あと数本くらい。ど・れ・に・し・よ・う・か・な……。指差しで考えていたら、ふいに神崎くんが口を開いた。
「大宮さんって友達、少ないの」
トモダチ。すごく便利で、すごく空っぽな言葉。試しに今日私をはじいた三人を、暗闇に描いてみる。まいた髪、薄いメイク。かなり鮮やかに思い出せた。
そういえば、明日どんな顔で会えばいいんだ?わき腹が痛い。きりきり痛い。
あのコたちは、私の、いったい何なのだろう。考えても考えても、そこだけぽっかり穴が開いたように、答えをつかめない。
「……友達って何なのか分かんなくてさ」
あんた分かる?質問で返したら、首を振られた。
「それは専門外というか……あ、本は友達だけど」
「いや結構大真面目に話してるんだよ、こっちは」
ちょっと真意が伝わらなかったかな。神崎くんの顔をうかがったら、初めて目が合った。
パシャ。カメラのシャッターボタンを間違って押したみたいに、目の前の彼を撮ってしまった。それくらい、黒い瞳はキレイで。
一瞬で目をそらされたけど、くっきり焼き付いた。
神崎くんの目の奥が、線香花火のようにぱちぱちと光ってるのが。
かあっとほっぺたが熱くなるのを感じて、思わず顔をそらす。全身の血管が波打つ音が聞こえた。
「……そんな目されたら、余計わかんないじゃん」
「ごめん、驚かせるつもりはなかった。ただ、大宮さんが悩むことなんてあるんだなーと思って」
「私のことどんな人だと思ってるの」
「気さくで面白くて、いつも明るい人」
こういうときだけ声が通るの、ほんとサイテー。言葉一つ一つに、目と目の間が熱くなる。
「でも、」つぶやいた神崎くんが、笑った。ふわっとした、わたあめみたいな笑顔だった。
「思ったより感情豊かで。なんか安心、した」
サイテー、サイテー、サイテー、サイテー……。
心の中にあった氷がどんどん溶けていって、一気に肩の力が抜けた。
「私さ、」このコになら、言える。確信があった。
「カメラアイ、って分からないか。見た景色をそのまま覚えちゃうんだ。音とかにおいも一緒についてきて、表情とかも写真みたいにくっきり残るわけ」
三万人に一人。
その孤独を、誰かに分かって欲しくて。
「それが結構つらくてさ、思い出して、こう言えばよかったな、こんな事すればよかったな、とか色々考えちゃって。教科書暗記できるからテストとかちょー簡単なんだけど、さ、そういう――。」
泣いちゃいけない。強く自分をおさえ込んだのに、途中から泣き笑いになってしまった。はは、はは、と無理やり声に出してみても、目の端からしずくがこぼれ出てくる。
神崎くんの手が、私の背中にそっと触れた。少しためらうように、ゆっくりゆっくり、さすってくる。
右手のぬくもりが後ろから前にじわじわしみ込んできて、なんともいえない感覚が、私を包んだ。
初めて話した男子に慰めてもらうなんて、バカみたい。
思っても言葉にならなくて、すすり泣く声だけが、夜の闇に吸い込まれていった。
濁流のように流れてた感情が落ち着いて、少しぼうっとしていると、色白の手がずい、と差し出された。
「……氷菓。落涙後は疲労物質がたまりやすいから」
アイスの果実、ブドウ。パッケージの飾り文字を読んで、思わずぶはっと吹き出した。
「アイスで『
笑い声が喉からこみあがってきて、止まらない。体中ががむずがゆいのは、初めて習った言葉だからだ。絶対、そうだ。
「……これしか持ってきてないんだよ」
「しかも一口サイズでしょ、それ。タイムリーかよ」
「うるさい」
ふてくされたように、神崎くんはそっぽを向いた。なんだ、そんな顔もできるんじゃん。
パシャ。アングルと採光、目線もばっちり。いい顔が拝めた。
「溶けるよ」
「はいはい分かりましたよ、ハカセ様」
からかいながら袋の中に手を突っ込んで、大きな飴玉サイズのアイスを取り出す。口に放り込んで転がすと、甘さと冷たさで、ちょっと頭がしゃんとした。
「あんたは食べないの」「僕はいい、シコウヒンは甘ったるくて嫌いだから」「なに、シコウヒンって」「お菓子」ああ、と頷きかけて、思いとどまった。
つまり、私のために持ってきてくれたってこと――?
また体温が上昇していくのが分かる。ああもう、ほんとやだ。
あんた、嫌い。でも樹里のとはちょっと違う、嫌い。
言ったら絶対ショックを受けるだろうだから、そっと胸にしまった。立ち上がって、んーと伸びをする。下はゴミだらけでも、空は相変わらず高かった。
「花火、どうする?続ける?」
神崎くんが静かに問う。今気づいた、小さいけど芯がある声。またキャベツを思い出して、ふふ、と笑う。
あの三人には絶対言わない言葉。でも彼になら、言える言葉。
満天の星空を背景に、神崎くんの顔をアップにして。
「飽きたし、やめよっ」
パシャ。私は、今日最後の写真を撮った。
花火とカメラと君と 橘 香澄 @chameleons
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