第三話【この街に嵐が来る】


 昼間の花街は静かである。


 青空の広がったよい日和、閑散とした店先を朱門あもんが箒で掃いている。

 黙々と腕を左右に揺すり、地面に落ちた葉も屑もなくなった頃、ザリ、と砂を削る音が、二つ重なった。朱門が顔を上げ――昨日と同じ上等なスーツを着た美丈夫が、そこに佇んでいた。


「出迎えご苦労」


 不遜な態度に腸の湯が煮えたが、それもすぐに鎮まる。普段の朱門なら店先の掃き掃除などしない。この祓い屋を名乗る腹違いの兄、辻屋つじやの来訪が、朱門をここに急かしたことは事実であった。

 姿勢を正し、箒の柄を握った片腕で、店の玄関を促した。


「……どうぞ、お待ちしてました」





 お茶出しは不要だと、あらかじめ伝えていた。


「客に急須を傾けさせるなんて、随分な店だな」


 すっかり慣れた様子でソファーに腰かけた辻屋が、テーブルの一角に用意されたお茶の道具一式を見てぼやいた。正確には急須ではなく湯を入れた魔法瓶が置いてある。


「俺が言ったんですよ。こっちでやるから放っておいてくれと」

「身内には干渉されたくないという訳か。まぁ、俺たちは傍目にはそれなりに似ているだろうからな」

(どっちのことを身内と呼んでいるんだか……)


 呆れを口にはせず、手を動かしつつ朱門はちらと辻屋を見やった。

 板橋をかけたようにすっと通った鼻筋は、手元の手帳を見下ろすことでさらに強調されている。朱門と辻屋は確かに顔貌かおかたちの雰囲気が似ているが、決定的に違うのはこの鼻だな、と朱門は思った。


「俺たちのことは、今はどうだっていいでしょう」


 簡易なお茶が二つ、テーブルに並ぶ。


「それで。どうして姐さんの死が、今回の怪奇現象に関係してくるっていうんですか」


 コトリと音を立てて置かれた湯呑みから立ちのぼる湯気を眺め見下ろし、辻屋は手に広げた手帳をぱたり、閉じた。


「そうだな。なにから話せば分かるか、まずは一つ一つ確認する」

「はあ」

「お前は妖を見たことがないと言っていたが、これまで花街で生きてきて、今回のような怪談を耳にしたことは全くないのか?」

「そりゃ、ありますよ。そもそも店は女の園ですから。どこの厠に出るとか、どこの部屋が怖いだとか」

「それらの正体が妖だったことは?」

「厠に出たのは女郎目当ての不審者。部屋に出たのは、仕置されてこっそり泣いてた見習いの子どもでした。大抵そんなものですよ。猫が紛れ込んだだけだったこともあるんです」

「なるほど。では、に当たったことはないのか」


 朱門はそこで口をつぐんだ。昨夜の妙な客のことが脳裏をよぎるが、


「……いえ。ありません」


 あれは人間だったはずだ。


「……ほう」

「……なんですかその顔は」

「いや、お前は案外使えなさそうだなと思っただけだ」


 と、辻屋は足を組み、朱門をけなした口で朱門の入れたお茶を啜った。朱門の腹の底がグラ、と煮え立つ音がした。頭に血が上る感覚に支配されそうになったが、眉間にしわを寄せるだけに留めた。


「祓い屋として使えるなら家に連れて帰ろうと思っていたんだが……お前は祓い屋より用心棒の方が性に合ってるな。どうせその不審者とやらもお前が撃退したんだろう」

「連れて帰るだって? 冗談にしてはセンスが最悪だ。座敷が凍ります。そうですよ、他にいないでしょう」

「父が他界して、一族内は次代を巡って覇権争いをしてるんだ。一人でも人員が欲しい。たとえそれが異母弟でもな」


 湯呑みを持ち上げた手が止まる。


「亡くなったんですか」

「ああ。お前の父だ。死ぬ前に女郎の子どもおまえの話をされて、俺が来た。どうやら花街に俺と似た顔をした太鼓持ちがいるらしいとな」


 まさか本当の話だったとは。とお茶を飲み干し、朱門に空の湯吞みを傾ける。「自分でどうぞ」と瓶ごと押し返された。


「確認したいことはそれだけですか。そろそろ俺の質問にも答えてほしいんですが」

「そう急くな。気付いているならすぐ話題に上げるかと思ったが、その様子じゃまるで感じてもいないようだな。先が思いやられる」

「待て。それはなんの話をしてるんですか」

「お前、何か持っているだろう」


 湯呑みを持つ手が片手間に人差し指を伸ばす。


「その懐に入ってる物だ。妖気を感じるぞ。昨日まではなかったはずだ」


 息を呑む。重ね合わせに手を突っ込み、朱門はそれを引っぱり出した。なんの変哲もない、昨日、辻屋に手渡されたあの手帳である。

 その手帳を捉えた辻屋の目が細められる。


「貸してみろ」


 朱門の手から渡った手帳をぱらばらとめくる。箇条書きの噂が並べられたページを流し見し、最後にへ辿り着いた。


「……これか」


 怪訝な顔をしてこめかみに嫌な汗を滲ませた朱門の眼前へと、その見開きを突きつける。「これはなんだ」──真っ黒に塗り潰されたページだった。朱門は呼吸を忘れて硬直する。朱門自身にはその惨状に全く覚えがなく、それが墨であるか泥であるか、皆目見当もつかないのである。


「分からないか。しかし分からないとは言わせないぞ。原因もないのにはならない。あの後、一体なにと接触した?」


 腕が下げられ、手帳がテーブルへと置かれる。話さねば、と喉を震わせた。


「分かり、ません」

「……ふう。話を聞いてなかったのか、おい?」

「ですが。その手帳がそうなるのなら……心当たりが一つだけ」


 間をおいて、辻屋が前のめりに座りなおす。ソファーがきしりと音を立てた。





「そういう事は早く言え。真っ先に報告しろ」


 廊下の一点を見下ろしながら呈された苦言に、「すみません」と僅かに頭を下げる。


 応接間を出、朱門は辻屋の件の場所へと連れて来た。昨日、妙な客を追った朱門が背中を押され倒れ込んだ場所だ。足を止めた辻屋は目をすぼめ、ふうん、とそこを注視する。


「確かに痕跡がある。僅かだが」

「……傷か、汚れでも?」

「あるのは妖気の痕跡だ。恐らくお前には見えない」


 丸めていた背を戻す。


「さっきもそんなようなことを言ってましたが、その〝妖気〟ってなんですか」

「妖や霊が持つ独特の気配、生命力とは正反対の力、といったところだな。妖の触れたものに残滓として残る。傷や汚れとして見えることも多いが……あえて表現するなら……ここにあるこれは、〝ついさっきまで何者かが座っていた椅子〟の感覚に近い」

「気持ちわる……」


 人外のぬくもり、と脳が考え始めて、首を振って打ち消した。


「的確と言え。さて、これでまた怪談が一つ増えたな」


 手帳――元々辻屋が所持していた方――を広げ、朱門の体験談を書き留める。


「いやしかし、本当にお前は先行きが不安だな」

「は?」

「明らかに浮世離れした体験をしておいて、まさかその客を人間だと思い込んでいたとは。昨日散々先人達の話を聞いただろうに」

「だからと言ってすぐに受け入れられるわけないだろ。まさか自分がそんな目に遭うなんて、思いもよらなかったんです」

「改めてよく思い返してみろ。お前は本当に妖と接触したことがないのか? ただの一度も? この閉鎖的な場所で育っておいて、それはないだろう」

「そんなこと言われたって、ないものはない」


 苦々と言い返して、不意に脳裏をひらめいたのは、幼い時分の記憶。まだ薊の世話をするよりされる側の歳だった頃、不可思議で奇妙な体験をしたことがあったような気がした。だが、覚えていない。昔はなんでも不思議に感じていた。女郎たちが宵の頃になると厚い化粧をし始めるのだって、昔は理由が分からず、不気味とすら思っていたのだ。


「これだけある妖気も微塵も視えていないときた……まぁこれは訓練次第か。期待するだけ無駄な気はするが」


 黙っていれば好き勝手言う男である。

 朱門は辻屋の端正な顔から極力眼を逸らして腕を組んだ。


「言っただろ、妖も、妖気も、一切合切見たことはないって。痕跡としてその妖気というものが残るなら、きっと今の街は妖気だらけなんでしょうね。なんせあれだけの量の怪談が集まったんだから。俺には全く見えませんが」

「ああ」


 思わず目を向けてしまった。

 辻屋の薄く切り開いた眼にはからかいや挑発の色もなく、ただ淡々と手元の手帳を見下ろしていた。


「花街に来たのは昨日が初だが、こんなにも妖気に満ちているのかと驚いたよ。どこを視ても痕跡だらけ。集めた噂の数分は、優にあるだろう」


 ひらりと片手を持ち上げる。

 辻屋の手に収まった皮の手帳は、その扱いやすさとは裏腹に数多の怪談話が詰め込まれている。全て昨日の内に集められた、花街に関する噂話だ。ここに朱門が集めた分を合わせれば、酔いどれたちの妄想勘違いと一蹴するには余りある量になる。


「それは、……異常なことなんですか」

「いや。これくらいの怪奇現象は、聞けばいつでも集まったはずだ。だが、今になって噂が急激に広まっている。花街全体でだ。一体何がこの街に変化をもたらしたと思う」

「なにがと言われても。街に大きな変化なんて……」


 息が詰まった。


「……まさか、姐さんの死がキッカケだとでも?」


 瞠目する朱門に辻屋は涼しい顔で返す。


「散々気にしていただろう。『薊の死が今回の件にどう関係するのか』と。それが答えだ」

「いや、まだ答えじゃない。具体的にどうしてキッカケになったのかが分かってません。だってこの街じゃ、刃傷沙汰なんて珍しくない。どうして姐さんなんだ」

「身請けされる女郎が、晴れの日に殺された。その他の有象無象が引き起こした騒動とこの事件が比べ物になるか?」


 瞬発的に言い返そうとして、ぐっと奥歯を噛む。


 辻屋の眦はまばたきを一つ打って細められ、だんまりを決め込む朱門を音もなく射すくめる。目線の矢は朱門の眼を突き抜け、心臓に至り、矢尻を埋めた。とめどなく溢れるのは血の記憶。晴れの日の昼下がり。部屋を汚したあたたかな血潮。あの日も今日のように良い天気だったと、頭がぼんやり考える。だからこそあの日は忘がたいほどにおぞましい。


「人の死と怪奇現象は、人の頭の中で結び付きやすい。噂程度の霊や思念は大概形を持たないが、形を借りることがある。例えば誰しもが覚えている、共通の人間や出来事とかな」


 誰かが「薊の霊がやったのでは?」と思うほど、怪奇現象の現場には薊の姿が映し出されるようになる。実際そこにいるのが全く別のなにかでも、噂を知る者の脳内では勝手に薊として変換される。


 辻屋の目線を通し、まるで図解されているように一連の流れを飲み込んだ。

 朱門は目を逸らし、心臓に刺さった矢を引き抜く。口内に溜まった血を吐くように、舌を動かした。

「じゃあ、姐さん自身が事を起こしているわけじゃないんですね」


『死んだ薊の霊が出る』という噂は、花街の外にまで広がっているらしい。この際それはどうでも良かった。朱門にとって許せないのは、薊の霊が怪奇現象を引き起こしているという勘違いが広まることにあった。


「みんな適当言いやがるんだ。死んだからって人間まで変わるわけじゃないだろうに。姐さんが人を階段から突き落としたり、ボヤを起こしたりすると思ってる。本当、くだらない」


 ぐしゃりと髪をかき乱す。なんとか留飲を下げようとしている朱門から目を逸らした辻屋は、廊下の先、店の奥へと向き直り、その端麗な顔を歪めた。


「……だと良いがな」


 朱門がその不穏な相槌の真意を問いただす前に、辻屋は元来た道を戻り始めた。


「おい、ちょっと。部屋に戻るんですか?」

「そうしたいところだったがな。その前に、一仕事終わらせる」

「は?」

「目の前を。……お前が昨日遭遇したものがいるぞ」


 息を呑み、言われるままにそちらを見た。大して長くもない廊下が突き当たりまで続いているばかりで、朱門の視界には何も映らない。酷く暗い空間に向かって、辻屋が淀みのない足取りで近寄って行くのに続いた。突き当たりで立ち止まった時、朱門の耳を不調和な音の重なりがつんざいた。反射的に耳に手を寄せるが、すぐに止んだ。


「ふむ。本体じゃないな」


 呟き、廊下を更に進む。と同時に、廊下の薄闇が壁に吸い込まれるようにして晴れた。その場に佇んだ朱門は目に見えた変化に目をしばたいた。

 辻屋はどんどん先を行く。朱門はいまだに驚きのさなかにいたが、たった今視た闇は、どうやら屋内のいたるところに点在しているようだ。それの一端を見つけるなり、逃げられるより早く辻屋はバンと壁を叩き、床をドンと踏みしめ、闇を晴らしてゆく。


「お前が昨日押し潰したおかげで、随分散らばっているな」


 今消して回っているのは、件の手帳を汚した正体だそうだ。

「ふっ」と辻屋が天井の隅に息を吹くと、存在しているかどうかあやふやなくらい希薄な闇が霧散した。吹きかけた息はどう考えても届かない気がしたが、あえてつっこむことはしなかった。


「昨日は人の形をしていたのに。あんなに薄っぺらくなったのは、俺が不幸にも潰してしまったからですか? 手帳は墨をこぼしたような汚れ方だったから、てっきりあんな感じかと」

「お前が幸運にも、奴を人の成りを保てないほどに散乱させたからだろう。本体じゃないから薄い。逆に本体は、液状で、比較的散りにくく、恐らく大きい」

「大きい……」


 そんな訳の分からないものが、この店のどこかにいる。不安の影を胸の内に落としたまま、二人は仕事部屋の連なる区画――店の者は〝水場〟と呼ぶ――までやって来た。店が開いていないので、襖の多くは閉じられている。時折女郎たちの談笑が漏れ聞こえてくるが、眠っている者も多い為かごく小さな声量だ。


「この辺りにもいるんですか?」

「ああ。この先は俺一人で行く。お前は部屋で待っていろ」

「は? なぜ」

「恐らく本体がいる。この手の妖は、建物の中なら対処は楽だが、外に出られると手間がかかる。使えない助手を引き連れていると後手に回るのでな。大人しく茶でも入れて待っていろ」


 この男と会ってから何度カチンときているか分からない朱門だったが、奥歯を噛んでなんとか抑え込んだ。


「あんたのお祓いに俺が要らないのは重々承知です。だけどうちの女たちに見られたらなんて言うつもりですか」

「俺が正直に『お祓い中です』とでも言うと? うまく誤魔化すに決まっているだろう」

「いや、それはむしろ悪手です」


 眉をひそめた辻屋が首を傾げる。


「営業時間外に部外者の男が一人で歩き回ってなんかいたら、どれだけあんたの見目が良くても女たちは誤魔化されてなんてくれません」

「じゃあ、包み隠さず正直に話すか?」

「下手したら窓の外に放り投げられます」


 辻屋は胡乱な目をしたが、「うちのはやります」と朱門が重ねて念を押した為に肩をすくめた。


「じゃあどうしろと言うんだ」

「俺も一緒に行きます。ご存知の通り役には立たないでしょうが、万が一のときの説得はできます」


 顎に手を当てて逡巡する素振りを見せた辻屋だったが、この男は頭の回転が速かったため、間を置かずに承諾した。辻屋からしてみれば朱門は本当に戦力外の足手まといにしかならないが、窓の外に投げられるリスクと迷っている間に妖を取り逃がす危険を鑑みれば些末な問題だった。


「良いだろう。じゃあお前も武装しろ。念の為だ」

「武器なんてない」

「今朝も持っていただろう、あの棒切れでいい。ないよりマシだ」

「あれなら今は玄関にあります」

「は? 何故」

「客の対応には必要ない物なので……」


 そう答えると、辻屋はひくりと下瞼を震わせた。


「お前は……本当に、使えないな……」


 朱門のこめかみにぴきりと青筋が立つ。踵を返した。


「気が変わった。部屋で待ちます」

「あ、おい」

「どうせ起きてる女郎も少ないんです。お好きに歩き回って下さい」

「おい朱門」

「なんですか。棒のない俺じゃ邪魔でしょう。はっ。まぁ棒は生まれつき持ってますが」


 口にしてすぐに足を止めた。自分自身の発言ですっかり苛立ちが冷めた。


「おい、朱門」


 どんな罵倒や皮肉が飛び出すかと覚悟したが、背後から聞こえてきたのは襖を開ける音だった。


「この部屋の女郎は、心身を病んでいるのか」


 思いもよらない発言に、辻屋のそばへと戻った。


 部屋の中を覗き込み――絶句。日当たりの悪い部屋ではあるが、それだけが理由ではないと分かるほど、壁紙といい畳といい、散乱する服や小物といい、黒ずんでいた。闇が染みついた空間に、朱門が生唾を飲み込む。

 部屋の中央に敷かれた布団の中に、部屋の主である女郎が寝起き様に上体を起こした体勢で座っている。突然襖を開けられたというのに、微動だにしない。

 朱門が声をかけるが、反応はなく。

 部屋に足を踏み入れた辻屋は布団のそばに膝をついた。投げ出された細い手を取り、俯いた顔を覗く。女郎は目を閉じ、だらしなく開けた口から涎を垂らしている。顔から血の気が引いていて、白粉もまとわせていないのに、暗闇の中で白く浮かび上がった。

 女郎の身体を支え、布団へと寝かせる。薄い背中が横たえられると、先ほどのように奇妙な和音を連れ闇が去っていった。暗闇が追い祓われたそこへ、ようやく朱門も立ち入る。


「この女郎の身体に、一時的に本体が入っていたようだ。俺が来たことで出ていったようだが、輪郭は覚えただろう。この女郎の姿をした妖が店の中にいるはずだ」

「じゃあ、捜さなくては……ならないですね……」


 隣に膝をつく。女郎のかぱりと開いた口を閉ざし、唾液で汚れた口元を拭う。指に触れた呼吸が冷たく感じた。


「……生きていますよね」

「気をやっているだけだ。だが、お前も覚悟を決めろよ」


 辻屋は再び、突き刺すような眼差しを向ける。


「時期に、人死にが出るぞ」






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夜の心地 一野 蕾 @ichino__

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