個性のカオス(褒め言葉です)の青春ミステリー

まずは僕っ子でちょっと小生意気なヒロインがお好みでしたらオススメです。
そんな小生意気なヒロインと共に学校でおこる謎を解いていく……という古き良き学園ミステリー……かと思いきや……

あれ?ジャンル、現代ファンタジー?あ、バトル系?いいえ、ちゃんとしたミステリーです。ちょっと登場人物が皆個性が強すぎるだけです。

中編の事件が3章に分かれて、展開していますが、どれもちゃんとしたミステリーです。殺人だけでなく、身近な事件も解決する学園ミステリーの醍醐味もあります。


そして解決するたびに深まる別件の謎とヒロインの正体……と最後まで楽しめます。主人公とヒロインの関係も進むような進まない感じがまた可愛い。
続編もいくらでも出来そうなお話ですね。

個人的になのですが、私はこの作品の中では上木先生が好きです。だから、上木先生がキツとかおばさん呼ばわりされるたびに、悲しいので「そんなことないよ!先生かわいいよ!」と応援してました。