「人間」で在るということ

  • ★★ Very Good!!

つ、続きは……!? 続きはどこなんですか……!?

正直に難を言うと、すでにHELL(地獄)呼ばわりされているような超危険区域に、わざわざ正確な情報を伏せて救助部隊を進入させて――言わんこっちゃない!!――壊滅させた司令部おまえらどんな判断やねん!?というツッコミどころが冒頭から存在することで、ここは良い「言い訳」を拵える必要があるかもしれません。

ですが、こういった「バイオハザードもの」で、感染者が身体こそ異形に変貌するもののその理性は保たれたままで、化け物だと周囲から見做される怒りや悲しみと絶望から狂気に陥っていってしまう、という切り口は新鮮なものだと思いました。

その中で狂気に飲み込まれずにカサハラを護ったケリーと、自責の念に圧し潰されそうになりながら(このあたりの描写や、ウィルスの情報に詳しいことから、カサハラはウィルスを作り出してしまった元研究者とかなのでしょうか?)も闇雲に藻掻くように孤独な救助作業を続けていたカサハラ。

この「人間性の輝き」のようなものがとても尊く感じられました。

企画の参加条件上、字数制限でここまでの区切りなのだと思うのですが、できればこの二人の行く末を見届けたい!!
続編を読ませてください!!

そう思える魅力がある作品です。
おもしろかったです。

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Not a HELL