暮らし系TikTokerのシンママが地雷系夜職TikTokerに抱かれる話
髙 文緒
暮らし系TikTokerのシンママが地雷系夜職TikTokerに抱かれる話
終わらない愛撫、終わらない快感、終わらないセックス。初めて女同士での行為を体験したち〜こは、休憩(終わりではない、休憩)のときに蛇の交尾みたいだと思った。
浄水フィルター付きのボトルを冷蔵庫から取り出したち〜こは、ティーカップの底に張り付くようにして残っていた紅茶を飲む。溶け残った砂糖がどろりと口内に張り付いていく。
それからティーカップに浄水ボトルの水を注ぐ。来客用の白い磁器製のティーカップの内側が、黄ばんだTシャツみたいにくすんだ。
「グラス出せば良いのに。よくあげてんじゃん、なんかおしゃれっぽいメーカーのグラス。あのiの字のロゴシールが貼られてるやつ」
ベッドの上に仰向けになって、眩しそうに顔に腕を乗せたリンネが言う。
午後の日差しがカーテンの隙間から漏れて、ちょうどリンネの顎の下から右の側頭部にかけて、光の線が貫いている。
「めんどくさい。ティーセット最初に出しただけ褒めて欲しい」
「あれ、動画用にテーブルセットしたかっただけっしょ」
「そのおかげでケーキ食べられたんだから良くない?」
「まああたしも押しかけてケーキ食わせてもらった側だから文句ないけどさ。あたしにも水入れて」
「ほんとだよ。急に押しかけてくるわめっちゃ抱いてくるわ、何様ってくらいだよ」
リンネが飲んでいた方のティーカップにも、底に紅茶が残っている。縁についたくすんだピンク色は、リンネの唇からうつったものだろう。
「リンネって風俗でしょ?」
問いかけながら、リンネのカップに残った紅茶を飲み干す。リップのあとが残った部分を避けて、口をつけた。それから、先ほどと同じように水を注ぐ。やはり白いカップの中は黄ばんだTシャツみたいな色水で満たされた。
ち~この住む2LDKの部屋は、部屋を仕切る引き戸を全て開放してひとつの広い部屋として使うことも出来る。子どもが自由に遊べて、どこで何をしていてもママであるち~この目が行き届く。というコンセプトで家具を配置している。ナチュラルな木の素材の家具にこだわり、白を基調としてアクセントに青を取り入れたち~この部屋は動画でも画像でもよく映えた。一人で幼児を育てながら、こんなにきれいに暮らしているなんて凄いですね! というコメント待ちの部屋であり、実際そういったコメントがいつもついている。
「今更どしたの? あたしの投稿みたら分かるじゃん」
「夜職としか書いてないからさ」
「夜職とだけ書いてたらまあ風だわ大体。ていうか何か気になることでもあんの? 病気ないよ、検査したばっかりだし」
リンネの下半身は衝立の陰になっていて、ち~こからは見えない。だがリンネの胸の下のあたりがよじれたのを見て、おそらく脚を右へ左へと動かしているのだろうと予想できた。シーツに肌がこすれる音がち~この耳に届く。見て、それから、聴こえた。音はいつから鳴っていたのか、正確なところは分からない。本当はずっとリンネは音を鳴らし続けていて、ち~この目がリンネの胸の下あたりの動きをとらえたから、音が鳴っているのに気づいたのかもしれない。
「女抱くの上手いっぽいのに男とヤれんのかと思って。あ、女性相手のお店とかもあるのか」
「あるけど関係ないな。あたしのお客は普通に男性。普通にだよ。ウケる」
それより、水。と付け加えられたリンネの声に不機嫌さが混じったので、ち~こは早足にベッドに向かった。腰砕けにさせられていたのはこちらだというのに、なぜ走って水を運ぶなどという奉仕をしているのだろう……と思いかけて、家主だからだ、とち~こは己を納得させる。招いてもいない客でも、訪問者はゲストであるし、家主はホストである。
衝立の陰になっていたリンネの下半身が少しずつ見えてくる。ところでリンネはパイパンだ。裸で向き合った際、ち~こはそれにそれなりに慄いたものだが、出来るだけ顔には出さないようにしていた。行為中にも。
投げ出されたリンネの脚が全て見える。ティーカップを渡しながら遠慮なく主体的に見つめる。白い脚が人形めいている。行為中に絡みつかれていた時は、蔦とか、触手みたいに感じた。思い返すとまたち~この腹の下の方がうずく。
ち~こがカップを運んできたのをみとめてやっと体を起こしたリンネが、ヘッドボードに背中を預けて座る。片手でカップを受け取るすがたは、BBCドラマで見たヴィクトリア朝時代の貴族みたいだった。持っているのは水の入ったティーカップだけど。
「つかさあ、」
とここで水を一口飲んで唇を舐めるリンネの振る舞いは板についていて、ドラマのなかの演者みたいにち~この目には映った。
「つかさあ、上手いっぽいってなによ。上手いのあたしは。女を抱くのがめちゃくちゃ上手いの。体験して分かるでしょ」
「分かるけど、女同士のセックスの平均的な気持ちよさを知らないから、上手いっぽい、って言ったの」
「細かいね。そこだけは動画の印象通りだわ」
飲み干したカップを返されて、ち~こはそれを受け取るしかない。来客用カップは食洗機に入れられないので、手洗いしなくてはいけない。久々に食器洗い動画を上げるのも良いな。と考えながらシンクに向かう。「茶碗洗椀」は人気のタグだ。
このとき、無防備な背中をリンネに向けていることがセキュリティ的にどうなの? という気分になったので、時計でも見るふりをして振り向いてみる。今更すぎる警戒心。リンネと目が合う。首をかしげて微笑んだ後、唇が動く。「つ・づ・き?」おそらくそう言った。
続き。セックスの続き。
魅力的な誘いだけれど、子どもの迎えの時間が迫っていた。
ち~ことリンネはもちろん本名ではない。動画投稿サイト上での名前だ。
系統は違うが、お互いそこそこ人気のあるアカウントであったために、お互いのおすすめ欄に出てきては居た。シングルマザーながら(この「ながら」というのが曲者であり、しかしち~このアカウントの売りでもある。セルフプロデュースのために打ち出すべき要素を進んで出していく。みんなそうしているから、ち~こ達もそうする)丁寧で整った暮らしを発信するち~こと、酒とエナドリとキャラクター雑貨と地雷系ファッションとネイルと札束が白っぽいフィルターで切り取られていくリンネのアカウントは、本来なら関わることもないのだが、繰り返しおすすめに現れる互いの投稿を見ているうちにDMを送り合うようになった。
おなじ商品のプロモーションを受けたときには、「プロモーションの幅、広!」と言い合った。
入浴剤と、シートパックと、つけ爪。
とはいえ、ち~ことしてはリアルにリンネに会うつもりは無かった。二人とも都内在住というのは分かっているが、年齢も住む世界も違いすぎるように思ったし、リンネからしたらち~こはきっとつまらない人間だろうという確信があったからだ。
それがどうして、部屋に上げるようになったのかというと、単純な話だ。
リンネが仕事を終えて自分の部屋に帰ったところ、ドアの前に元カノが座り込んでいた。遠くからそれをみとめたリンネは、都内もしくは東京近郊在住で、平日昼間に家に居そうな知り合いを探したのだ。
「いくつかフラれた」
とDMの中でリンネはち~こに告げた。
「マジでもうほかにツテがない」
ともあった。
そう言われてしまうと断れないのがち~こである。
それに、朝から部屋を掃除するVlogを撮っていたところけれど、マンネリ化してきていると感じていたところでもあった。花とケーキを買って来客を迎えるのもいいかもしれない、と、ち~こはリンネを家に入れる理由を得て、リンネに住所を教えた。そうと決まると、退廃的な「かわいい」と「金」が交互に、ときに一緒になって投稿されるアカウントの主に密かに抱いていた興味感心の類も頭をもたげてくるし、元
「なんかめっちゃ嬉しそうな顔してんね」
お邪魔します、も言わずに部屋に上がり込んだリンネが言った。
「黒のマスクしてるの、投稿と一緒だから」
「それで喜ぶのかあ。ち~こはなんか投稿と違うね」
「顔出ししてないんだから違うもなにも無いと思うけれど……」
「なんかねー、全然ほっこりしてない。キッツイ顔してる。心がキッツイみたいな顔」
前を向いたまま靴を脱ぐと、玄関先に揃えたスリッパを無視してリンネは室内に入った。room tour動画も投稿している、整った部屋。
心がキッツイ、と言われたとき、ち~この顔はち~こ自身で分かるくらい歪んだ。頬の筋肉がピリピリとして、額が固まる。人間の脳は電気信号で体を動かしているというけれど、たしかに筋肉が勝手に動く時のピリピリは電気っぽい、とち~こは思う。ピリピリが止められない時がある。または必要なのになんの信号も無くなる瞬間もある。思った顔が作れないというのは、社会生活を送る上で不便なものだ。
「社会生活」
口に出してみて、こらえきれず笑った。
「社会生活ってなんだろうね」
笑い続けるち~こにリンネは一瞬眉をしかめたけれど、大人しくダイニングテーブルの横に立って家主の笑いが収まるのを待った。ダイニングテーブルにセッティングされたティーセットを見て、どの椅子に座るべきなのか、またはまだ座ってはいけないのか、動画投稿者としてのち~この都合を考えてのことだった。
「知らん人間に住所教えて、ケーキで歓待するって、ち~こってそこそこオカシイね」
ケーキのフィルムを剥がす手付きが、意外なほどきれいなリンネがつぶやく。
「良くない?」
「悪いとは言ってない。ケーキ美味しいし。久しぶりだ」
「普段は食べない?」
「食べないよ。あたしはリンネの投稿どおりの人間だもん」
「私だってち~この投稿の通りでしょ」
「さあね」
興味なさげに答えるリンネが、ティーカップを持ち上げる。三本の指で取っ手を持つリンネの指はあくまで優雅に動き、リンネのイメージと合わない。
「今日ネイルしてないの?」
「仕事んときはしてない。爪気合入れたいときはチップ貼ってる」
「ふうん」
「……ち~こさんって結構すけべ?」
「そういう意味で聞いたんじゃない。ただ爪、動画と違うなって思っただけ。自爪小さいんだなって」
「どうだか〜? ていうかどうなん? ち~こさんのそっちの方はさ? どっちの方、なんてカマトトみたいなこと言わないでね」
「そっちこそなんでそんなことが気になるの?」
「オープンすけべだから? ち~こさんの動画っていつも全然『性』の感じがしないじゃん。でもさあ、会ってみたら生身の女じゃん。しかも心がキッツイ感じの顔したあたし好みの女じゃん。ネットでの知り合いを家に入れちゃう女じゃん。どうなのかなって思って」
「どうもこうも、 わたしはシングルって言っても離別とは微妙に違うんで。他に男作ったら浮気だよ」
ち~この言葉が怒りを含んだものに変わる。彼女自身それを自覚しながらも、止められなかった。
一人で子どもを育て始めてから三年、ずっと心の中で叫び続けていた主張は、小さなきっかけで表出する。切られたらいつでも切り返そうと、ずっとナイフを握って周りを見渡して生きている。切られるのを待っている。
おおっぴらに被害者になれる日を待っている。
「聞いてもないこと言ってくるあたり、言いたくてたまらないわけだ。しかもリベツ? っていうのを下に見てる。ほれは、キッㇷイはんひのひゆう?」
タルトケーキの下のパイの部分を最後まで多めに残しておく派らしいリンネが、パイ部分を思い切り口に頬張りながら言った。迷った末にシャインマスカットの乗った高いタルトにしたのだから、パイ生地を最後の楽しみみたいに扱うのはやめてほしい、と考えながらち~こはリンネが咀嚼し終わるのを待った。ち~この手元のケーキは、半分以上残っている。甘いものは特別好きじゃない。ケーキも、イベント時にしか買わない。じゃあこれはイベントなのか、と問うことをち~こはしない。考えても詮無きことは考えない。それよりも大事なのは、いま、離別のシングルではないということを、目の前の人間に教え込むことだ。
「離別ってのは離婚で別れたってこと。そりゃ事情はそれぞれだし私には分からない苦労もあるだろうけどさ、うちは離婚してない。私も子どもも夫の姓を名乗ってる。夫婦別姓とかまあ結構、と思うけどさ、夫が居なくなった今、夫と夫婦だっていうのが名字で思い出せるわけ。そこが離別と違う」
リンネの反応を待つも、リンネはじっとち~この顔を見つめるのみだった。言葉の続きを待つように。
だからち~こは言葉を続けた。
「子どもが保育園に入る前にさ、申し込み書類をたくさん書いたの。利用調整っていう仕組みがあって、より大変っぽい人にたくさん点数をあげるので現状に合った項目にマークしてってね、というものなんだけど、要するに困り度バトルをするわけ。それでひとり親っていう項目ももちろんあってね、離別でも死別でも勾留中でも全部同じ、『不存在』ってくくりなの。不存在? 離婚した家のパパは存在しているだろうが。一緒にすんじゃねーよ、って思うね。困り度バトル的にも点数変えて欲しかったけどまあ絶対文句でるし差別がどうとかなるから無理だろうね」
「つまりち~この旦那は死んでんの?」
「死んでたらまだスッキリしたかも。蒸発だよ。蒸発って変だよね。リンネちゃん風に言うなら、キモい」
「まあキモいね。人間が気体みたいに消えるわけないもん、その状態がち~こさんにとってキモいんだ」
リンネの目線はち~こから外れ、ち~この皿に残ったケーキに注がれている。
ち~こは黙って、リンネの前に自分のケーキの皿を置いた。普段ならしないことだが、この子は他人の食べかけなど気にしないタイプだろうと、ち~こは思った。同時に、自分の食べかけを食べる相手として抵抗感を覚えなかった。
「そんで、その蒸発したオットに操を立てないと行けないわけ? 良く分からないけど生きてたとしても別の女だか男だかと居るんじゃないの。生きていたとしたらだけど」
「二度言わなくていいよ」
「大事なことだし」
「知ってる。死んでるんだろうな、でもある日戻ってくるかもしれないしな、でずっと宙ぶらりん。でも私のなかのプライドとして、他に男は作らない」
すっかり冷めた紅茶がカップに半分残っている。シュガーポットから角砂糖を取り出して、いまさら一つ放り込んだ。甘いものは好きじゃない。普段は角砂糖など使わない。これはケーキと一緒に買ってきたものだ。せっかく用意したが、リンネは砂糖を使わなかった。
シュガーポットを含むティーセットは新婚のときのお祝いの品で、新婚時に訊ねてきた夫の友達や夫の両親に使っただけでしまいこんでいたものだ。
リンネを部屋に上げたときからヤケだったが、溶け切らないと分かっている角砂糖を放り込んだあたりで、ち~こは本格的にどうとでもなれの精神になっていた。
「男は作らない。オーケー。じゃあ女とヤんのは浮気?」
「分からない」
口に含んだ紅茶がじゃりじゃりと鳴って、お茶に砂糖を入れるのってやっぱり理解しがたい感性だわ、とち~こは顔をしかめる。女とセックスしたら浮気になるのか、なんて考えたことがないから分からない。茶葉と砂糖は基本的に合わないものだということは、実感を持って分かる。
それだけだ。
リンネとセックスをしたら実感を持って分かる何かがあるのだろうか、なんてことを考えたわけではない。ただ砂糖を入れた紅茶に苛立ったから誘いに乗ったというのが、ち~こにとっての本当のところだ。
「それで、どうだった?」
「どうってなにが? セックス?」
シンクでカップを洗うち~この、手元を撮影するように置かれたスマートフォンの画角に入らないように注意しながら、リンネが大声で訊ねる。ち~こも声を張り上げて答える。水音に邪魔されるので、お互い怒鳴るような調子になる。
「浮気かどうか」
「分からない」
洗椀が終わり、手を拭いたち~こは撮影を止めた。
「分からないかあ。そればっかりだね」
撮影が止まったのが合図とばかりに背中にくっついたリンネが、ち~このエプロンの紐を引く。リボン結びにされた紐は簡単にほどけた。
「お迎えあるから。続きないよ」
「分かってるけどさあ、続きじゃなくて、次はあるの?」
「分からない。だっていつ蒸発が蒸発じゃなくなるかわからないし」
「気体になったり液体になったり固体になったりする旦那なんだ」
「知らないよ、可能性の問題だから」
「可能性で言ったら限りなくゼロでしょ」
少なくとも今日のところは続きがない、ということに納得したリンネは、床に放置した荷物をあさりだす。彼女は黒の合皮のリュックと一緒に、サブバッグとして紙製のショッパーを持っていた。ショッパーの中から化粧品の入ったジップロックと鏡を取り出して、その場にしゃがんでメイクを直し始める。
「私のことなんかより、リンネは元カノに刺されないよう気をつけなよ」
のんきなつむじに向けて声をかけると、リンネは目の下のラインを小指でぼかしながら鏡越しにうなずいた。
「分かってる。……あたしとあのこはさあ、結局ボートに向かい合わせに乗って、それぞれ右手だけにオールを持ってるみたいな感じなんだよね。左手はふたりとも折れてて三角巾で吊ってるの」
「なんかそういう歌詞が流行ってるの?」
ティッシュで鼻のあたりを乱暴にこすって、そのうえからファンデーションを塗り重ねるリンネに問いかける。汗で崩れた肌の毛穴を間近で見つめたときに、ち~こは、セックスは相手の顔の毛穴を見つめる行為だったことを思い出したが、その思い出したということを改めて思い出した。
「別に。比翼連理って曲は流行ってるけど。曲は嫌いじゃないけど、あれさあ、男女の契った仲って意味なんだって。右の翼が無い鳥と左の翼が無い鳥が、くっついて一緒に飛ぶの。それが男女なんだって。人間で言うなら違う手を怪我した二人が、片方ずつオール持つみたいな感じじゃん。じゃあ女同士のあたしとあのこは、どっちも同じ手を怪我した漕ぎ手でさ、必死になればなるほどぐるぐる回るだけなんじゃんって思うこともあるって話」
それなら片翼が蒸発している私はどうなのだろう、と、ち~こが考えたかというと、そんなこともない。ち~こは他人の話を自分に引きつけて考えることはしない。自分の状況だけが特別だし、リンネと元カノの話などどうでも良かった。
リンネを送り出して、子どもを迎えに行ったら、それからはものを考える時間もない。
ショッピングサイトの買い物マラソン期間を控えているのもある。自身の動画で勧めるために、愛用品のセール情報やクーポン情報を集めなくてはならないのだ。
その繰り返しの日々の先に、ぽっかり穴が開いている予感がある。きっと何の気なしに踏み出した一歩が、なんでもない日常の続きみたいな瞬間が、それらを司る世界が、ち~こを落としてどこかに連れて行こうと待っている。
でも、とち~こは考える。
落ちた穴の底に、リンネが居たらいいと思う。穴の中で映えるティータイムを行うにはきっとキャンドルが要るだろう。ティーセットは今日と同じものでいいと思う。
リンネが角砂糖を使わないと分かっていても、シュガーポットは見栄えのために並べるだろう。
暮らし系TikTokerのシンママが地雷系夜職TikTokerに抱かれる話 髙 文緒 @tkfmio_ikura
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