油の魔女
大地より譲り受ける油は厳格な自然より譲り受ける油。故に人に優しくない。
動植物より譲り受ける油は人と同じ命より譲り受ける油。故に人にも優しかろう。
「……そんなことを、いつ私が言ったんだい」
油を燃やせば燃やすほど、その油は空気を染める。
油で染まった空気を吸える生き物は居ない。
「何度も、そう言った筈だ」
そう言い放った魔女に病んだ村の行く末を訊ねれば、厳格な魔女は背中を見せた。
忠告を訊かぬのだから、と。
「助かろうと助かるまいと、いずれ未来は同じだろう?」
魔女とその弟子 るて @vaty0
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