大妖怪に殺され、目が覚めたら大妖怪の子供に生まれ変わっていたから陰陽師に祓われないように頑張って生き延びる

ちーずけーき

第1話 転生したら、大妖怪の子供だった




真壁 不比等

それが俺の前世むかしの名前だった

普通に飯食って、普通に働いて、普通に学校行って

平凡万歳の人生だった筈なのに、ある事件が俺の生活を180度回転させた

その事件の名は"百鬼夜行"

百の妖怪たちが東京と京都を襲撃した際、俺は死んだ

妖怪っつうもんは陰陽師っていう専門の所億行の人しか祓えないから勿論俺はなすすべなく殺られた

俺を殺したのは京都にいた妖怪たちのボスっぽい妖怪

沢山の死骸の山の頂点に座っていて目が六つあった人型の妖怪

めっちゃ怖かった

なるべく次の人生あるんだとしたら次も会いたくなかったけどさ

俺、とことん不幸だった




「ほーれ、父様じゃ。螺鋳ライは泣き虫じゃのう」



だってさ、目ェ覚めたら俺を殺したはずのボス妖怪いたんだよ?

推定だが俺は此奴コイツの息子に転生したらしい

トラウマ植え付けた元凶に高い高いされて遊んでもらってる俺の心情考えてもろて?

まだ母と会ったことはない

生まれた時はボス妖怪に釘付けでほかの妖怪見てる暇ないんだもん

だが幸いなことに俺はちゃんと目は二つだった

マジそれは泣いて感謝した

目六つとかおっかないし

今世の俺の名は螺鋳ライ

漢字難しすぎて俺書けないかも

ボス妖怪の名前は一応あるらしい

婁鋳ルイだっけ?

誰だよ、こんなキモイ妖怪にかっこいい名前つけたヤツは

まだ俺は赤子だから視界がぼんやりしてあんまし視えねェがたまーにボス妖怪の子分らしき妖怪がオムツ交換に来る

分かったことは妖怪って人型なんだね

ボス妖怪以外最初はニンゲンだと思ったし



「あーうーあ!(おろせ!)」



ジタバタと暴れてボス妖怪から逃げようとする

そんな俺を見てシュンとしたボス妖怪が渋々俺をベビーインベットに戻す



「そんだけ儂は嫌か。父様ちょっとショックじゃのう」



おっさんがショック受けても誰も気にしねェよ

内心毒素吐きながら俺に眠気が襲ってくる

くっ、天敵ねむけが...

ヤバい、負ける......



―――螺鋳ライvs眠気 

   対戦結果

   0勝189敗

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大妖怪に殺され、目が覚めたら大妖怪の子供に生まれ変わっていたから陰陽師に祓われないように頑張って生き延びる ちーずけーき @04110411

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