2. V. Maimを殺せ!

 子どもたちに彼を洗わせると、未だ気絶しているままに僕の部屋へと運び入れてきて、そのままベッドに転がしてやった。部屋の隅にある二つの冷蔵庫のうち左のやつから、享楽用の血液パウチを取り出す。狸血りけつだ。この国くらいにしか生息していないくせ、ありふれた動物なので簡単に手に入る。そして、これを飲むと緊張が取れて素直になれるのだ。言葉を思案して頭の中で編集するみたいなことができなくなる。なんでも喋ってしまうが、それが楽しいのである。

 僕は多めに飲んで、全身に狸が巡っていくのを感じた。気分が晴れて、いろいろなものが感動的になる。めまい君のまつ毛、病的な白さの肌、それにそぐわぬ逞しく引き締まった体型、乾ききっておらず、しっとり濡れたままの黒い髪の毛……きらきらと光りに満ち、ばら色の香りがする。机の椅子を引っ張り出してきて、僕は座って一晩中じっと眺めているだけだったが、とてもハッピーだった。そして、彼が唸って寝返りをうち、目を擦り、体を起こす所作を見て、涙を流しそうになる。

「ここは……?」と彼が言った。

「我が城、カインハーストへようこそ! なんてレトロゲームのネタなんて知らないか。きみ、これを使いなよ」

 僕がヘアゴムを投げつける。受け取った彼は、礼も言わずに手首に通した。それから両のこめかみに親指を押し付けるみたいにして手を後ろに動かしていき、毛束を掴むと手首からゴムを引っ張ってきて捩じりながら雑に結った。

「それに付けてるのコンチョだけどさ、あの忌々しいにんにくを象った刻印の、癪に障る銀製なんだよ。そんなもので髪を結んだきみは訳分かんなくて、まさにめまい君って感じ。子どもたちのために彫金教室の先生が来てくれててね、僕に何か作ってくれって言ったらそれだよ。先生もシルバーを使わすなと。高いし。吸血鬼にはにんにくと銀の弾丸がぴったりだって、古書の読み過ぎだな、子どもたちは」

 めまい君はベッドの脇に腰掛けて、こちらに怪訝な顔を向けていた。何か言おうとしているようだったが、僕はそれを遮って言葉を続けてしまう。狸血がまだ効いていたからだ。

「で、めまい君、きみ、お腹が空かないか? 冷蔵庫に子どもたちの血をラベル付きで結構ストックしてるけど、パウチが嫌なら人を呼んでもいい」僕は椅子を動かして冷蔵庫に手を伸ばし、開けて中に整然と並べた赤黒いパウチを見せつける。「冷凍庫の一歩手前くらいの温度でキンキンに冷やしているから、鮮度抜群だよ。子どもたちの中で特に美味しそうな子は見つけたかい……ってまだ誰も見てないか。とりあえず、ココアちゃんのにする? 引き取る前のことをあれこれ尋ねるような無粋なことはしていないがね、7歳だからたぶん処女だし、実際、ちょっと舐めた感じ僕も結構好きで、あんまり量が取れないし吸えないから貴重なんだけどさ。それともこれ、イサキ君? 渋みがあるのに甘すぎて、というか血が甘いってのはやばいような気もするんだけど、それで全然おすすめしないかな。ま、病み上がりなら無難にこないだ貰った彫金の先生のがいいと思うよ。ああ、愚かなるアントロポセン嬢! まじで味が薄い! 彼女はたぶんヴィーガンなんだと思うけど、本当に虚無の味がする。つまり無限に飲める。子どもたちより量が多いのは大きな利点なんだけどね。でも色仕掛けで篭絡できる女より、先生先生って可愛く慕ってくれる子どもたちの方が、きっと良質の血が流れているような気がするじゃないか。これはきみにも分かるだろう?」

「なんでもいい……」

 断られるかと思ったが、そうも出来ないくらいには渇いているようだ。とりあえず彫金の先生のやつを取って投げつけると、受け取った彼は、パウチを怪訝そうに四方八方から睨みつけた後、飲み口の蓋をひねって外し、すっかりぷるぷるになるまで回復した赤い唇で咥えると、豪快に握りつぶすみたいにして一気に飲み干していった。

 人間の血が駆け巡り、外からは分からない内側の変化が彼にもたらされていることだろう。

「我々吸血鬼は動物に比べて燃費がいい。再生能力も、人間たちとは比べ物にならない。ダチョウみたいに頭が悪すぎるということもない。それは日光に抗う術を失うことで手に入れたもので、分かりやすく言えば、この星の空気に焼かれるシリコン生命体たちと似たような境遇だよ。彼らは炭素ではなく珪素を選ぶことで異常な耐久性を手に入れたのだから。僕らは彼らのように人間からして不老不死と言われるほどには長命だが、代謝のサイクル自体は動物に近いから、地球型惑星生物と金星型惑星生物のどちらの特徴も併せ持っているといえるだろう。一応、人類には感謝しないといけない。今や滅びかけではあるものの、集合的知性とAIによる間引きを経て、我々の性質とこの希少性を解き明かし、表に出て堂々と生きられるくらいには理解をしてくれるようになったのだから。強制的に人間の組成を作り変えて同胞を増やさないという制約付きだけども」

「いきなり俺に言うことがそれか? マイム卿、お前、また変な血を飲んでやがるな」

 めまい君はパウチを下の方からくるくる巻いて、大口を開けて上を向くと、最後の一滴まで残らず絞り出して飲み切ろうとしている。まだストックはたくさんあるから、足りなければ次のパウチを開ければいいだけなのだが、しまいにはスパウトを咥えてちゅうちゅう吸い込み始めた彼の無邪気さを、僕は腐すことができなかった。口端が緩み、まじまじとその姿を眺めてしまった。

「変な血とは随分な言い方をするね。そもそも、どうして人間の血がこれほど僕たち吸血鬼に馴染むのか、まだ解明されていないじゃないか。僕はね、人間が豚肉を美味い美味いと食うことに近いのではないかと考えているところさ。だって、今の人類は大半が豚の子宮で育ち生まれてきて、やがて臓器が駄目になったら、ちょうどういい豚から移植してきて生き長らえるんだよ? 僕らみたいだ、そうだろ、ええ?」

 めまい君は舌打ちをし、それから空になったパウチをこちらに投げつけてきた。

「知るかよ。その血はありがとな。でも、ここに連れてきたことに関して礼は言わない。そもそも助けてくれなんて頼んでないし、俺たちは負けた。だからあのまま死んでいくのが自然だったんだ」

「そうか。それはちょっと気の毒なことをしたかな。いや、僕も初めはただきみの顔を見たら退散するつもりではいたんだけどね。あんまり弱り切っためまい君を見ていたら、つい、ね」

「いや、お前は意味もなく俺を助けるような奴じゃないだろ。ここに連れてきた真意はなんだ? おしゃべり君?」

 彼は分かりやすい。こんなふうに煽るような言葉遣いをして、生意気そうな雰囲気でいるときはいつも、本当に苛立っているのだ。だからこそ、廃都の危険地帯であっても慕われる。僕とは正反対だが、僕は僕で知的な人たちや、ここの子どもたちには慕われているつもりだから、愛しく思いこそすれ妬ましくは思わない。だが、ムカついている彼にどう答えていいものやら、少し思案する必要があった。

「真意ね……僕はただ純粋に、ここのことを気に入ってもらえたらな、と思ったんだ。これから見て回るといい。子どもたちはいい子ばかりだよ。まだ引き取って間もなくて、塞ぎこんでいるばかりの子もいるけれど、それも時間が解決してくれるだろう。洗脳じみた再教育は必要ないんだ。彼らは確かに貧弱な生命体だが、心は擦り減るばかりの僕らよりもきっと、ずっと強い。何らかの折り合いがいずれ訪れる」

「いつもどおり、孤児院やって善人気取りか、結構なこった。まあ、確かに俺たちは暇を持て余しているし、お前の子どもたちは喜んで血を差し出すんだろ?」

「ああ、そりゃあもう私から飲んでくれってうるさいくらいさ。望んじゃいないが。そういうきみだって、炊き出し係してたんだろ?」

「そんなんじゃねえよ。あいつらは廃都を自治し、復興させて、かつての東京を取り戻そうとしてただけだ。だから俺も賛同した。俺はもう一度ゴールデン街で若者を小馬鹿にしてるクソみてえなオッサンに説教やら自慢やらされながら、焼酎のお湯割りでも飲みたいの。店じまいした馴染みの店の子と抜け道に行きたいの。分かるだろ?」

「郷愁ね。なるほど、きみらしいかもしれん。だが、そういう鼻につくような高潔な試みは慣れていなかったんだな。だから、いつしか抗争へと発展、無事先日、失敗に終わったと。そもそも、違う場所で作り直せばいいだけだったんだよ、きみ。僕らには無限の時間がある。それに人が減って土地は余っているんだからさ」

「分かったふうな口をきくんじゃねえや」

 めまい君はまた舌打ちをし、顔を背けた。

「さ、不貞腐れてないで、子どもたちに挨拶に行こう。彼らがきみの体を洗ってる最中、僕と同じだって大騒ぎしてたよ。狼歯を見たんだろう」

「ああ。綺麗にしてくれた礼はしなきゃな」

 めまい君はベッドから立ち上がった。すっかり万全なのだろう、ふらつくこともなく、軽く伸びをしてあくびをすると、そのまま部屋から出て行こうとする。僕は彼の後ろを歩き、ここにある設備や歴史についていろいろと喋りまくった。ちょうど教室にはさまざまな年ごろの12人の子らがおり、完全に視界を覆ったスマートグラスで短時間の高効率な勉強に勤しんでいる。

 僕はめまい君に懇切丁寧な説明を心掛けた。彼らこそが一番大切だからだ。一時間弱で一日のカリキュラムが終わり、その後はちょっと炊事洗濯を手伝わせてから、ずっと自由時間であること、食事は寄付だけでなく、彼らと協力して創作したクリエイティブの売り上げを使って、業者に発注していること、そして最後に、一人ずつ指をさして、名前と年齢、性格なんかの人となりを事細かに教えていった。

 喉が渇くくらいに話した後で、ちょうど授業も終わったらしい。みんながグラスを外し始めて、僕たちのことに気付いた子が次々こちらに駆け寄ってくる。

「ねえ、おじさん!」

「おじさん……いや、まあ、実際はお前が考えてる50倍くらいは歳食ってそうだけどよ……おじさん……」

「本当に『めまい君』なんて変な名前なの?」

「そうだけど、そんなに変か?」 

「私はちょっと変わってると思うけど……覚えやすくていいと思う!」

「お前らの先生、こいつはなぁ、『おうと君』なんだぜ? こっちの方が変だろ」

「知ってるよ。でも、先生は先生だからさぁ。吸血鬼なのにたっぷり日焼けして、変なの!」

「俺は先生じゃないのか」

「なってくれるの?」

「いんや、俺はただのお客さんだ。お前らの友達になら、なってやってもいいぜ」

「じゃあ、あそぼ! あっ、でもお掃除があるから、その後でいい? 待てる?」

「ああ、いくらでも待てるよ。吸血鬼だからなぁ」

 僕はめまい君たちのやりとりをただ眺めていた。注意せずとも、みんな長話はしないで、それぞれ自分の担当する掃除場所へと散っていった。

 最後の一人を見送ってから、僕たちは一度、部屋に戻った。今後のことについて、話し合わなければならないと思った。めまい君をベッドに座らせ、僕はその正面で椅子に腰かけた。

「なあ、きみ、継いでくれよ、僕の子どもたちを。彼らを立派にして送り出し、あるいは不幸な子どもたちを引き取って育てて……なあ、きみにはできるだろう? すぐ仲良くなれたじゃないか。僕は最近、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのローデッド、ぱーぱぱーぱーってね、その一曲目をよく口ずさむんだ。『誰が太陽を愛してるの? みんなじゃないさ』破裂した太陽に地球が焼かれるまで、人々が絶えるまで、僕らに終わりは来ない」

「マイム卿……お前は不気味な動物の血ばかり摂取して、俺にそんなことを頼むのかよ? 真意とは、そのために連れてきたのか?」

「ベッドの下を覗き込んでみなよ。ささやかな杭が転がしてあるだろう? 僕はね、子どもたちが血を盗られることを拒絶し、自分たちで決意して、いつか僕の心臓を突き刺してくれるんじゃないかと期待してたんだ。僕はその杭を振り上げる、逞しく育った子を称賛して受け入れるだろう。けどね、彼らは一人も、そんなことをしようとしない!」

「当たり前だ」

「きみ、どうせこのままじゃ、また僕の許を離れてどこかへ行くのだろう。次は、この国を出るのかい? いや、きみはこの国を愛している。血液とは正反対の軟水溢れるこの土地を。ならば、いいじゃないか。僕の子どもたちを継いでくれ。なあ、きみ」

 めまい君は押し黙り、腕を組んで俯いた。目を瞑り、彼なりに思案していることが分かる。確かに即答できるような提案ではなかったかもしれない。だが、僕には彼が断わらない確信があった。めまい君は心優しい。病弱だった、あの頃からずっと。

「いつからだ?」

「なんだい?」

「お前は! いつから! 血を飲んでいないんだ!」

「……そんなことか。きみが起きる前に狸血をキメたことくらい、察してただろ? ということは、一日弱、血を飲んでいないということになるかな。どうってことない。それがどうかしたのかい?」

「人血の話をしてんだ、誤魔化すんじゃねえよ。金色だったお前の髪の毛が、そんなふうに色褪せるか? 癪な銀色になって、我慢していられるか? 肌を暗く染めて、人間みたいに健康を気取るなんてこと、俺たちに有り得るのか? 老いることも、病に伏すこともない俺たちだ」

「モテたくてさ、結構似合ってるでしょ」

 僕は舌を出しておどけて見せる。

「誤魔化すなって言ってんだよ。そもそも、どうしてあんなに大量の人血が、冷蔵庫の中に残っているんだ? 証明してみろよ、お前は今も健康そのもの、万全な吸血鬼だってな。メラニン排泄剤はどこだ? 行くぞ。来ないなら子どもたちに訊く。無理やりにでも飲ませてやるから」

 僕はどうしようか返答に迷った。こう頑固になっためまい君は、てこでも動かず、望み通りにするしかないことも知っていた。

「仕方ないな。それできみが提案を受け入れてくれるなら……」

 僕が部屋を出ると、彼もついてきた。バスルームに入り、いくつもある洗面鏡のうち、一番手前の一つを開けて、棚の中に並べている小瓶から目的の薬を取り出した。白い錠剤を手の平に転がし、水も無しに口に含んで飲み込んだ。メラニン排泄剤はすぐに効果を発揮した。鏡に映る僕は……褐色だった肌がだんだんと死んだ人間のように青白く変化していった。目立たなかった隈が浮き出て、浅黒い静脈の網まで丸見えだ。急に催して、トイレに駆け込むと真っ黒な尿が出た。メラニンと一緒に、僕の虚勢は全て流れ落ちてしまったような気がした。

「ほらな。お前は消えかけだ」

 トイレの外で待っていた、めまい君の険しい顔を見て、僕は眩暈に見舞われた。足元がふらつき、倒れそうになったところを支えられて、そのまま彼は、血液パウチのたっぷり詰まった冷蔵庫のある僕の部屋と、引きずっていったのだ。

 人血を飲ませて、僕を復活させる気だろう。そのまま、彼はどこかへ行ってしまうのかもしれない。そうなれば、僕はもうだめだ。永く生きすぎ、とっくに擦り切れている。ここでの延命は、ほとんど意味がないだろう。死ぬと決めても、子どもたちが心配だからと、めまい君に頼ってしまう自分が情けない。

 僕は彼が離れて冷蔵庫を開けようとしている隙に、部屋の奥へと歩き、ベッドに乗って、カーテンを開けた。高いところにある太陽は、窓のルーフに遮られてまだ直射日光を侵入させてこなかった。それでも明るさに顔がひりひり痛む。

 僕は窓を開け、窓枠に足をかけ、身を投げ出した。

「おい! お前ふざけんなよ!」

 めまい君の声とともに、僕は後ろから襟首を掴まれていた。服を破って落ちるほどの体重は、もう残っていないらしい。酷く不格好で、そして喋りにくい。

「放してくれよ。きみを、僕の運命に巻き込んですまなかったね。あの時は、それしかないと思っていたから」

「俺は望んで、お前、マイム卿に、この体にしてもらったんだ。暴れられるようにしてくれて、ありがとよ」

 些末な問題かのように彼は答えたが、僕は、ずっと、彼に謝りたかっただけなのかもしれない、と思った。

「そうか、そうか……でもきみは随分、乱暴者になっちまって……さあ、手を放してくれ! 足が焼けていく。どんどん日が傾いていく。飛行機から海へと遺灰をばらまくみたいに、僕の灰は飛んでいくだろうか。土に降り注ぎ、養分となって、木々を育てるだろうか?」

「やめろ!」

「手を放してくれよ、なあ。どうせこのままでも、日が落ちて、西日が強烈に差し込むこの部屋だ。きみを追い出したら、カーテンを開けっぱなしにして眠ればいいだけさ。時間の問題なんだよ。いずれ、僕はこのまま居なくなる。その時は、今しかない」

「うるせえ。少し黙れ」

 めまい君はより一層強く、僕の服を掴んだ。すっかり逞しくなった太い腕が、僕の体を引っ張り上げていく。そのまま後ろに放り投げられ、結局、僕は窓から身を投げられなかったのだ。

「疲れてんなら……そう言えよな。まったく……」

 足先は日に当たり、すっかり焼け落ちていた。苦痛を感じるが、喘ぐほどの力はなかった。ベッド上に寝かされ、カーテンが閉められるまでの短い時間で、僕は煉獄を知った。このまま放置されれば、僕はずっとこのままだ。どうか、このままにしていて欲しい。僕の魂は精錬され、浄化の過程で何も残らず消えるだろう。それでいい。願わくば、めまい君が子どもたちを引き継いでくれんことを。

「先生、先生! 私の血を飲んで!」

「僕のだって、倒れるまで飲んでいいよ!」

 いつしか、子どもたちが、ベッドに寝そべる僕を眺めていた。こちらに身を乗り出して、泣きそうな顔で覗き込んできている。だが、みんな健康そうだった。かつての病に伏した、めまい君のように、同胞にしなくちゃ救えない子は一人としていない。

 やがて僕は抗えぬ睡魔に苛まれ、深い眠りへと落ちて行った。

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おうと君とめまい君 志々見 九愛(ここあ) @qirxf4sjm

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