推理の論理が長けているのは勿論、登場人物たちの心情表現も手が抜かれていない。 人間の盲点を突いたトリックものから一見本格派に見えて社会派要素もあるものまで。 洪作らの"青春"を是非見届け下さい!
「ああっこれは盲点だ」と何度も呟きながら読んだ!四章立ての長編推理小説。物語として各章は連続してるけど、事件自体は独立しているので章ごとにきっちり解決する。そこで主人公流籐洪作の推理が炸裂する!本当に隙がない、猛烈な理詰め!作者は自己紹介に「いつまでたっても小説は巧くなりませんが」などと謙遜しているがこれは嘘。巧みに事件の様相を転がすさまは見事としか言いようがない……!
アイドルミステリーの達人が放つ、本格ミステリー。誰もそのありかを知らないはずのものが、忽然と盗まれた。それは誰の犯行なのか? ミステリー好きな大学生が戦わせる推理合戦。そして真相は二転三転、思わぬ展開になるのであった・・・。