13話・外と中の常識

人の集団の中と大自然の中では常識が違うのは当たり前だよね

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 何故か、あのトカゲを倒してから、皆との距離が少し遠くなった気がする、由佳お姉ちゃんになんでか聞いたら。


「バハムートをほとんど異能を使わずに倒したからね、暫くはこのままだと思うわよ」


 と言われた、全く何故かわからなくて、由佳お姉ちゃんに「なんで?」って聞いたら。


「あれは子供でも知ってる怪物で、目撃情報が出ただけで討伐隊が組まれるほどなのよ」


 と言われた、うっかり「あれはまだ幼体だと思うけどな~」と言ってしまった、由佳お姉ちゃんは梨愛学長とお話ししてた。


△▼△▼△▼△▼


 昼休みが終わってからの授業は、座学だった、先生は由佳お姉ちゃん、三ヶ月に一回、座学のテストがあるらしい、今日は由佳お姉ちゃんが作った、前やった物よりずっと問題数の少ないテストをする、由佳お姉ちゃんから色々教えてもらっていたから、前は無理だった歴史もそれなりの点数が取れた、その後、由佳お姉ちゃんは私達で教え合う時間を取った、数学と理科はほとんど私が教師役になってた。


 そんな時間を2時間くらい続けて、今日の学校は終わったんだけど、なんでか、由佳お姉ちゃんと一緒に梨愛学長の所に呼ばれた……。


「よく来たね、呼び出したのはバハムートについてだ」


「あのトカゲ殺しちゃまずかった?」


「いや、それは別にいいただ、あれが幼体だという話だ、どういうことだ?」


「外にいたときはもっと大きいのとかいたし、あのくらいの強さのならいっぱいいるよ」


「そのもっと大きいのとやらは……」


「襲ってきたから殺したよ、一番強いのを食べたら暫く襲って来なくなったからそれからは知らないけど……」


「そうか……、そのモンスターを作ることはできるか?」


「出来るよ」


「それを私達の命令を聞かせるようにできるか?」


「ん~、少し難しいけど、たぶんできると思う、でもそれがどうしたの?」


「絢君、今から見せるべき人を集める、それを見せてくれないか?」


「別にいいよ、いつしたらいいの?」


「1時間……いや30分後に運動場でしてくれ」


「じゃあ運動場で待ってるね」


 そう言って私は由佳お姉ちゃんと運動場に向かう、由佳お姉ちゃんは、何か難しい顔をしていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

絢ちゃんに、限界は……ない!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

白の少女と終末復興 ヤーチャン @yartyann

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ